「おりゃっ!蘭丸、まだまだだな!」
「うるせぇ、クソ兄貴っ!!」
俺とけんかする弟。
まだまだ、俺の足元にも及ばないのに、喧嘩を吹っ掛ける・・・弟って、なんだか可愛いな。
俺は、霧野健丸。
雷門中学校2年生で、サッカー部の霧野蘭丸の兄。そして、愛する夕香の時期夫だ。(・・・要するに、夕香ちゃんの彼氏です)
しかし、夕香のお兄さん、豪炎寺修也さんも、俺と同様夕香が大好きで・・・(いわゆるシスコンです)だから、日々の視線が痛い。
そんな愚痴をもらすのが、弟の蘭丸だ。
ある時は紅茶を飲みながら、ある時は携帯をいじりながら、蘭丸は聞いてくれる。ありがたい。本当に、ありがたい。
「蘭丸~!!また聞いてくれぇ~!!」
「・・・はいはい」
ピンクの髪をとかしながら、蘭丸はめんどくさそうにこっちを向く。
めんどくさかったら、聞かなくてもいいのに・・・聞いてくれるんだよな、蘭丸っていう我が弟はさ。
「豪炎寺さんって、やっぱりサッカープレイヤーにとっては、憧れだろ?俺だって・・・憧れているけどさ・・・夕香とは別だろ!?夕香のことは、絶対に渡したくないんだ!夕香のことは、絶対に大切で、もう言葉では言えなくて・・・!!」
「はいはい」
「夕香、あぁ、夕香!!」
「はいはい」
・・・おい、これは絶対に飽きてる・・・よな?
なんだか、罪悪感だ・・・。
「んじゃ、もういいか?神童の家に、行くから」
「あぁ、ありがとな」
名残惜しかったが、俺は蘭丸と別れた。蘭丸だって、拓人君と遊びたいんだろう。
「さて、何するかな・・・」
蘭丸と別れた後、俺は暇だった。暇で仕方がなかった。
そして、思いついた。
「そうだ、雷門に行こう」
そして、俺は雷門へ向かった。
「おー!やってきたよ、我が母校!!」
そう、雷門は、俺の母校なんだ。もちろん、サッカー部だったし、キャプテンもやってましたよ?しかも、それつながりで、中3の1年間は、サッカー留学にコトアールに行ってたし。
「おぉ、あそこに見えるのは、天城と三国じゃないか!!」
そう、俺は三国と天城など、現在3年生の奴とは、面識がある。あいつらが1年のとき、俺は中3だったからな。・・・まぁ、俺はすぐに、コトアールに行ったんだが。
「おーい、三国-っ!天城ーっ!」
「えっ・・・!?き、霧野先輩っ!?」
おぉ、やっぱり2人とも驚いている。楽しいな。
俺は、2人のところまで走って行った。
「よぉ、久々だな!!」
「お久しぶりです!」
「お久しぶりですド!」
おい、2人とも、2年前は可愛かったのに・・・今は、ブロッコリーと、きょ・・・巨漢?じゃないかよ。まぁ、かわいいな←
「よぉし、サッカーするか!」
「「はい!!」」
俺は、後輩2人を誘って、サッカーをし始めた。
「なぁ、蘭丸とか拓人君とか、どうだ~?」
「霧野・・・蘭丸と神童ですか?」
「あぁ、どうだ~!?」
俺の唐突な質問。しかし、さすがもう3年生だな。ちゃんと、様子を見ているらしい。話によると、すでにキャプテンは、1年生の子らしい。
だから、3年生も手助けをするんだろう。
「2人は・・・サッカー部の戦力です。すごく感謝しています。霧野蘭丸なんて、この前化身を出すし、本当に最高ですよ」
「そうかぁ~、あぁ、おまえらももう、3年生なんだよな~」
「そうですね」
・・・なんか、しみじみしてきたな。
「・・・さ、サッカー!・・・やるかっ!!」
「はい!」
「ハイだド!」
いつ来ても面白いサッカー部、そんなサッカー部の3年生2人と別れ、俺は公園に来た。すると、後ろから肩をたたかれた。
「健丸ぅ~!どうしたの、こんなところで?」
「!夕香ぁ!!」
そこにいたのは、愛する夕香。トレードマークの三つ編みが、今日もかわいい。花柄のシフォンワンピを着ていて、細い足がきれいに伸びている。
おい、こいつは天使か!?
「・・・ねぇ、健丸・・・?お兄ちゃん、今いないんだ・・・だから、今から・・・で、デート、しよ?/////」
「あ、あぁ!!」
やべぇ、俺、やばい!!
今日の俺は、なんだかついています♪