ブラコンorシスコン!?   作:御沢

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霧野兄弟V2

「夕香、これなんかどうだ?」

「う~ん、星かぁ・・・」

只今、愛しの夕香とともに、とあるアクセサリーショップに来ている。さっき、公園であってから、偶然のデートだ。

本当に、ついているッ!!

 

 

心の中でガッツポーズをしつつ、俺は夕香の隣を歩く。

「ねぇねぇ、健丸?星にしようかな、それともハートの方がいいかなぁ?」

イヤリングの形の事で、ぐっと俺に近づいてきて、俺を見上げる形の夕香。

夕香のかわいさに、俺の理性ゲージが((殴

「俺的には・・・夕香のかわいさが引き立つハートの方が・・・」

「そぅ?なら・・・ハートにするねっ!」

笑顔を振りまきながら、夕香はレジへと向かおうとする。そんな夕香の腕をつかみながら、俺は言う。

「いいよ、俺が払う」

すると夕香は、さらに嬉しそうな顔をする。

「ありがとう、健丸!大好きぃ!!」

・・・夕香=天使という方程式が、俺の頭の中で出来上がってきた。

 

 

「ありがとーございましたー」

店員さんが、丁寧に頭を下げて見送る。

「健丸、ありがとっ!大切にするっ!!」

「あぁ、ずっと大切にしてくれよ」

やばい、いい雰囲気だ。このままでいたいけど・・・時間が過ぎてゆく。

「あ・・・もう帰んないと・・・虎丸さんが心配しちゃう」

―――そうだった、夕香は豪炎寺さん以外にも、虎丸さんという人とも一緒に住んでいる。だから、しょうがないか・・・。

「ホント、ごめんねっ?でも、ありがとっ!楽しかったわ!」

にこにこの夕香を見ていると、そんなこと、どうでもよくなってくる。そうだよな、また明日も会えるんだから。

「うん、じゃあ・・・また明日」

「また明日!」

そういうと、俺たちは別れた。

 

 

俺は1人で帰路に着く。

もういい時間だし、蘭丸にも夕飯を作ってやらないといけない。

ウチは両親が共働きで、蘭丸のご飯は、小さいころから俺が作ることになっていた。小さいころと言っても、俺が中学に入ってからだが。

「ただいまー、蘭丸ー、いるかー?」

「いるよぉ、おかえりー」

いつものように、蘭丸の声がリビングから聞こえてくる。ふと足元を見ると、男物のローファー。そうか、そういう事か。

「いらっしゃい、拓人君」

しばらくの間があった後、返事が聞こえてくる。

「お邪魔しています」

俺は靴を脱ぎ捨て、リビングへと向かう。

 

 

そこにいた2人は、一緒に勉強していた。蘭丸も拓人君も珍しくポニーテールにして、頭をかきむしる。こうしてみると、2人はとてもいい親友なんだと思う。すごく良く似ている。いや、似すぎてむしろ違っている気もしてくる。

「よくわかりましたね」

拓人君が、俺を見上げ、質問してくる。

「ローファーがあっただろ?だからだよ」

「あ・・・それもそうだな・・・」

蘭丸が、はっとした顔をする。そして、2人は顔を見合わせ、笑いあう。やっぱり、この2人は本当にいい親友だ。

「そうだ、拓人君も一緒に食べていくか?」

「そうだよ、神童も食べていくといいよ!」

ふと提案してみる。拓人君は、笑顔になってうなずく。こういう所も似ている。

 

 

「そういえば拓人君って、弟居たっけ?」

「あぁ、拓也のことですか?」

只今ディナー中。

否、ディナーというよりは、サパーか。・・・まぁ、どうでもいいけど、ディナーの方が響きがイイから、ディナーにしておく。

拓人君は、そういえば長男だったな、なんて思いつつ質問する。拓人君は、ちょっとだけ弟君―――拓也君について話してくれた。

「そうか・・・やっぱり、拓也君の事が大好きなんだな」

「えっ!?・・・確かに、そうかもしれませんね」

・・・拓人君と蘭丸の違いと言えば、ちょっと拓人君の方が大人かもしれない、という点か。

 

 

こういう時間も、幸せだと感じた。

 

 

 

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