信勝君が鎮守府に着任しました。   作:古明地響

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信勝「やぁ、みんな。僕が前書きに出てくるのは久しぶりかな?信勝だ。」
?「前書きに担当を後ろからガッッ!とやって奪ってきた僕だよ!」
信勝「おい!このバカドラゴン!なんで来てるんだよ!」
?「え?いいじゃん。出番が無くて暇だったんだから。それにさぁー、、、。今回の話、、、。なんで陛下とトリスタンは名前が出ているの僕は出てないのかな?かな?」
信勝「よく見るんだ。バーゲストがいないだろ?」
?「バゲ子の出番はアルトリアが出るまで仕舞っておいて。」
信勝「君って、本当にバーゲストの同僚か?」


暫しの休憩?

ここで一区切り。

各地にいるマスター達の様子を見ていこう。

 

 

狼煙鎮守府 執務室

 

三笠「、、、。」

瑠璃「えーと、三笠?大丈夫?」

三笠は机に伏せていた。

三笠「やっと、、、。やっと書類の山が片付いたと思ったんだ。」

ゴーヤ「これは追加分でち。こっちは今週中、こっちは今月中でち。」

三笠「久々に思い出したよ。執務がここまで大変だなんて。」

黒椛「諦めないでください。お茶もありますから。」

三笠「はぁー、、、。ここに知り合いがいなくてほっとしている自分がいる。こんなところ見せられないから。」

イムヤ「追加の書類持ってきたわよー。」

三笠「、、、。アハ、なぁ、マスター。首吊りに良さそうなロープなんか持っていませんか?」

瑠璃「耐えてよ!三笠!」

 

狼煙鎮守府では最早死にそうな三笠提督であった。

 

 


 

 

関西国際空港(かんさいこくさいくうこう)

 

?「いやー、久々に日本に帰ってこれるなんてなんて恵まれているのであろうか!な?そう思うだろ?マイシスター。」

?「ホント、そのノリやめてくれね?マジウザイ。」

?「on、、、。今日も今日とてマイシスタースピネルの風当たりが暴風雨だよ。」

スピネル「当たり前だろ?特にお前には。」

?「おっふ、ねぇねぇ!なんだろうこの気持ちは!ねぇ!裁定者(ルーラー)!!妹に暴言を吐かれて昂る気持ちは一体どう言ったものなのかなぁ!?」

裁定者「マスター、、、。貴方は一度病院で見てもらうべきかと。」

?「そうのす!フォニィは病気のす!いい加減精神科でみてもらうべきとぬんは思うのす。」

フォニィ「あぁ、女の子達三人から冷たい目線をもらうと、、、。興奮して、、、。僕の〖放送禁止〗〖放送禁止〗して触ってもいないのに〖放送禁止〗してしまいそうだよぉ!!」

スピネル「、、、。(エンシャント・ゴット)、、、。ナイフをくれ。」

神「待つのす。ここはフォークで抉り取るのす。」

裁定者「男って、、、。最低ですね。」

神「のす、、、。また裁定者(ルーラー)から人間の価値が下がって行くのす。」

スピネル「まぁ、こいつの〖放送禁止〗には興味ないから、とっとと行こうぜ?」

フォニィ「はぁ、はぁ、、、。おっと、絶頂していて忘れてた!さーて、京都に向かいますか!」

スピネル「兄貴があれで人気モデルやれてるのが不思議でならねぇーよ。」

神「、、、。平和のすねぇ~。あの時のことが考えられないのす。そう思わないのすか?トネリコ。」

トネリコ「私からしてみればどちらも変わりません。妖精が人間に変わっただけ。でも、、、。マスターとスピネルだけが私にとっての希望の星です。」

神「君が言うと思いのすね。モルガンのときの記録もあったりしないのすか?」

トネリコ「ありますよ。ちゃんと、、、。」

神「なら、安心のす。」

 

 


 

 

宮城県(みやぎけん) 気仙沼(けせんぬま)

 

 

大震災によって瓦礫だけになった町。

海辺と言うこともあって深海棲艦からの攻撃が考えられるため一向に復興が進んでいない町に男が一人、花束を持って訪れた。

?「、、、。町は一向に直される様子は無しか、、、。虚しなぁー。だが、じっちゃんがよく口にしてたな『我慢すればいつかは報われる。それが一族の力』って。まっ、死んじまったら意味はねぇか。」

?「まぁ、そうだよねぇ~。死ねば全て台無し。なら?どうするんだい?」

?「詐称者(プリテンダー)。何度も言うが俺は時が来るまで行動に移らない。忍耐。それが俺のやり方だ。」

詐称者「まっ、そう言うと思ったよ。」

?「ふん。それで?何か掴めたか?」

詐称者「いやぁ~、黒板消しを両手に持ってパンパンって叩いた感じだよ~。」

?「なるほど、、、。どんな話だ?」

詐称者「まずは海軍からだ。真っ黒だったよ。結論的に言えばね。」

?「どういう事だ?」

詐称者「芹沢派の連中だけど、、、。どっから仕入れたのか知らないけどクローン製造技術なんてのを使ってるよ。それで出来た兵は陸軍や憲兵隊の芹沢派に回してるってさ。」

?「ふむ、、、。待てよ、、、。最近この辺りで深海棲艦が急増したのは関係無いのか?」 

詐称者「いやいや!むしろ関係大あり!なんと!鹵獲した深海棲艦の細胞からクローンの深海棲艦を製造して海に放ってるって訳!」

?「やはり、海軍の仕業か、、、。詐称者(プリテンダー)。すまないがまた仕事だ。」

詐称者「やっぱり~。で、何処よ?」

?「海軍の芹沢派が所持している研究施設全てだ。そこの重要情報は全て抜き取ってくれ。」

詐称者「了解!じゃ、早速行ってくるよ!」

詐称者(プリテンダー)はその場から消える。

?「、、、。さて、俺も行くか、、、。目的地は薩摩だ。」

 

 


 

 

神戸鎮守府 執務室

 

雪花「山城、貴女に聞きたい。貴女はサーヴァントを召喚してるわね。」

山城「なんのことでしょうか?」

雪花「、、、。その左腕、ずっと包帯を巻いてるけど、、、。おかしいよね?考えれば考えるほどおかしかった。入渠しても癒えない怪我、、、。それはどんな怪我なのか、、、。私は非常に興味が湧くよ。」

山城「、、、。提督、、、。この部屋には私達だけでしょうか?」

雪花「?まぁ、そうだね。」

山城「、、、。そうですか、、、。なら、、、。殺って。」

雪花「!!」

雪花の首に鎌がかけられる。

?「悪いな。これはマスターからの命令だからな。恨むなら自分を恨め。」

雪花「そう、、、。でも、私は山城を恨む気は一切ないから。」

山城「え?」

ズシャッ!

雪花の首は落とされ血飛沫が室内に舞う。

だが、違和感しかない。

呆気ない。そう、呆気ないのだ。

こう簡単に殺せるものなのか?

?「マスター、、、。私は幻でも見ているのでしょうか?」

山城「分からないわ。提督がこう簡単に死ぬわけがない。一体どんなトリックを、、、。!?」

山城がふと雪花の遺体を見た。だが、そこには雪花の遺体はない。

山城「本当に幻を、、、。」

雪花「幻っちゃぁー、幻かな?」

山城「えっ!?一体どうやって!」

雪花「気づかなかったようだけどさっき催眠術をかけてたんだよねぇー。まさかサーヴァントにも効くとは思わなかったけど。」

山城「いつ催眠にかけたって言うのよ。」

雪花「山城さぁー、執務室に入ったとき私、何してた?」

山城「何って、、、。そう言えばいきなりねこだましされたわね。」

雪花「あっ、そっから催眠入ってるからね。」

山城「は?そんなので催眠にかかるわけないでしょ?」

雪花「現にかかってたからなんとも言えないんだよねぇ。まっ、どうでもいい話はここまでそこのサーヴァント。暗殺者(アサシン)かな?志摩鎮守府で何があったか。」

暗殺者「それは、、、。マスターどうしましょう。」

山城「そうね。ここまで来たら話すしかないわね。でも、話す気は無いわ。」

雪花「それは何故?」

山城「アイツがいないからよ。アイツが。」

雪花「アイツ?もしかして八雲紫のことかしら?」

山城「えぇ。そうよ。アイツが口を閉ざすなら私から何も話す気は無いわ。」

雪花「そう。ならいいわ。」

山城「あら?あっさり引き下がるのね。」

雪花「無理に聞き出すのはいけないからね。あっ、そうそう山城!さっき雨牙が呼んでたよ。」

山城「雨牙さんが?もしかして艦娘寮に空いた大穴のことかしら?今回は私じゃないんだけど、、、。まあいいか。」

雪花「あっ、そこのサーヴァントだけ残ってね。」

山城「分かりました。では、行ってくるわ。」

山城は執務室から出る。

暗殺者「何故?私だけ残したのです?」

雪花「私が催眠術かけたって言ったけど、、、。本当は君でしょ?催眠術をかけてたのは。私が部屋に入ってきた山城にねこだましをしたのを見てやったんじゃないかなぁーてね。」

暗殺者「鋭いですね。確かに催眠術をかけたのは私です。まさか、打ち合わせもなにもしていないのに合わせるなんて。」

雪花「まぁ、貴女から殺気が感じられなかったからね。でも、なんで私じゃなくて山城に催眠術を?」

暗殺者「だって、貴女はずっと警戒していたでしょ?現に屋根裏と隣の部屋にサーヴァントがいるみたいだしね。それに、貴女を殺す理由がない。殺したことをマスターに後悔してもらおうと思ったわけだ。」

雪花「あー、なるほどね。で、種明かしと、、、。それ結構リスキーだよね?」

暗殺者「ハハ、そうだな。あっ、まだ名乗っていなかったな。私はガイガン。宇宙から飛来した暗殺者さ。使用武器は回転ノコギリ、鎌、チェーンソー、鎖だ。覚えておいてくれ。」

雪花「うわぁー、鎖以外物騒。」

この後二人はしばらく談笑しているのであった。

 

 


 

 

東京 目黒区

 

ビルの中にある何も看板がない探偵事務所。

そこに調べものをしている白亜がいた。

白亜「、、、。情報なしかー。」

ダラ「マスターよ。何を調べておるのじゃ?」

白亜「ん?あー、世界五ヶ所で脱走した死刑囚の情報。情報規制されてるのかってレベルで無いんだよねぇー。」

コンコン…

二人がそんな話をしていると誰か来たようだ。

白亜「ん?誰か来た?もしかして依頼者かな?どうぞ~開いてますよ~。」

?「そう、失礼するよ。」

意外や意外、入ってきたのは青いドレスを纏った美しい少女であった。

白亜「ようこそ。妖鬼探偵事務所へ。ご用件をどうぞ。」

?「用件なんだが、この人物を探してほしくてね。頼めるかい?」

少女は写真を白亜に見せる。

白亜「あれ?この人は、、、。」

その写真の人物は信勝だった。

白亜「この人は、、、。久美浜鎮守府の提督だね。」

?「そうなのかい?なら、行くとするか。ありがと。料金はいくらかな?」

白亜「お代はいいよ。別に探し回った訳じゃない。知ってることを教えただけだからね。」

?「そう。なら、行かせてもらうよ。」

ダラ「待て。」

部屋を出ようとする少女をダラが止める。

?「なんだい?」

ダラ「お主、、、。何者じゃ?儂と同類に見えるが、、、。違うようでもある。」

?「うーん。あえて言うなら最強(ドラゴン)だね。じゃ、僕は行くから。」

少女は部屋を出ていった。

ダラ「マスター。あやつはサーヴァントじゃ。気づいておったじゃろ?」

白亜「うん、気づいてた。でも、あの子に邪気はない。なら、大丈夫。大丈夫。」

ダラ「だといいんじゃがな。」

 

 


 

???

 

まだまだ各地にマスター達はいるが今回はこの辺りで。

See you good bye.

ドーン!!

オベロン「おーい、マスター。何やってんの?」

?「あぁぁぁぁー!!オベロン!いつもいつも部屋に入るときはノックしろと言ってるだろ!!そして扉を壊すな!」




名前 フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルト

詳細 名前に日本語が入っていないが日系のイギリス人だが生まれは日本である時期まで日本で暮らしていた。世界的に有名な人気モデルで凛々しくクール、、、。なのだが、本性ただの変態。妹のスピネルによくヒールで踏まれている。ドM。


名前 スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト

詳細 名前に日本語が入っていないが日系のイギリス人だが生まれは日本である時期まで日本で暮らしていた。変態の兄にきつく当たることが多いが本性は、、、。


名前 トネリコ

クラス 裁定者(ルーラー)

召喚者 フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルト
詳細 フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルトが召喚したサーヴァント。しっかり者で礼儀正しいが人間に失望してしまった。フォニィの変態発言に呆れつつもフォニィの事は一番頼りにしている。スピネル・O(オーガ)・サンダーボルトを溺愛している。つまりこのサーヴァントはモルガン・リリィである。


名前 G4・YM(イエローモンキー)・ケルヌンノス
クラス (エンシャント・ゴット)

召喚者 スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト
詳細 スピネル・O(オーガ)・サンダーボルトが召喚したサーヴァント。白いモコモコの服に身を包んでいる。顔立ちはどこかスピネルに似ている。語尾にのす。一人称はぬん。
ケルヌンノス「フォニィとスピネルとトネリコを虐める奴は呪い殺すのす。ぬんとのお約束のす!」


名前 山城(やましろ)

詳細 扶桑型二番艦。志摩(しま)鎮守府の生き残りとして神戸鎮守府に所属している。


名前 ガイガン

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 山城

詳細 山城が召喚したサーヴァント。何故か催眠術を使える。鎌やチェーンソーを主に使う(暗殺者とは?)

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