信勝君が鎮守府に着任しました。   作:古明地響

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とある英霊の物語
とある英霊の物語~光を喰らう宵闇~


私は闇だ。闇その物だ。(博麗の巫女)喰らった(殺した)怪物(妖怪)だ!

なのに、何故私はこの座にその霊基を刻まれたのだ?

私は英霊じゃない。私は産まれてきてはいけなかった孤独な怪物(宵闇の人食い妖怪)

なのに、どうして、、、、、。

 

、、、。助けて。

 

誰かの声が聞こえる。

 

誰か、、、。助けて、、、。

 

助けを求める声が私の耳に届く。だけど、私は助けることが出来ない。

助けたところで何も意味がない。

、、、。だけど、私の体はその声に反応する。

助けたいんだ。人を喰らい、光を喰らい、闇も喰らい、、、。全てを喰らい尽くすこの私が誰かを助けたいのか?

ふっ、仕方ないな。助けてやるか。

 

 


 

 

令和2年 5月1日 長野県 長野市

 

その日は満月。時刻は午前1時を過ぎた頃。裏路地を進んだところにある空き地に一人の少女が男五人ほどに囲まれていた。

少女「こ、来ないで、、、。」

男A「お嬢ちゃんよぉ~。お嬢ちゃんの親御さんが俺らにすっごい迷惑かけたんや。その償いでお嬢ちゃんの体が欲しいんや。せやから大人しくし。」

男B「おいおい、そんな優しく言っても意味ねぇだろ?押さえ付けてレイプでもしてやったらすんなりいくんじゃねぇか?」

男C「バカか!せっかくの売り物に傷つける気か!?」

少女「、、、。助けて、、、。誰か、、、。助けて、、、。」

男B「助けてだ?誰も助けねぇよ!」

少女は絶望する。

だが、男達の後ろにいたのだ。闇と言う名の希望が

あら、大の大人がか弱い少女によってたかって何をしてるのかしら?

男C「誰だ!!」

男三人は声のした方に顔を向ける。そこには仲間の男が二人いるはずだ。

だが、現実はそうじゃない。

そこにいたのは仲間二人の体を両腕で貫き女神のような笑みを浮かべる悪魔(人食い妖怪)の姿であった。

悪魔(人食い妖怪)は男達に問い掛ける。

その子が何かしたのかしら?私には男五人がよってたかっていじめてるようにしか見えなかったけど。

男A「うるせぇ!!部外者が!!」

男の一人が悪魔(人食い妖怪)に拳銃を向け、そして。

バンッ!!

発砲したのだ。放たれた弾丸は悪魔(人食い妖怪)の右胸を貫通した。貫通しただけだ。

なかなかの腕前ね。でも、そんな玩具で私は殺せない。

悪魔(人食い妖怪)は両手にある動かなくなった死体を放り投げる。

見て分かると思うけど、今から貴方達もあの生ゴミと同じ末路に辿り着くわ。ただ何も見えなくなるけど。

突然男達の回りをが取り囲む。

三秒程してが徐々に晴れてゆく。そこには腹に穴が開き内臓を引き抜かれ動かなくなってしまった三人の死体と返り血で紅く染まった悪魔(人食い妖怪)の姿があった。

弱いわね。そんなのでよく弱い者虐めしてたのね。滑稽だわ。ん?

悪魔(人食い妖怪)は声の主を見つける。

貴女に問うわ。貴女が私を呼んだの?

 

 


 

あれから数日後。

 

「ふぁ~。よく寝たのだー。」

ここはとある橋の下。朝になり金髪の少女が目を覚ます。

「あれ?[幽子(ゆうこ)]起きるのだー。」

幽子「ん、、、。もう朝?」

「そうなのだー。それにしても、幽子は朝に弱すぎるのだー。」

幽子「[ルーミア]の方が朝に弱いと思うけど、、、。なんで平気なの?」

金髪の少女は[ルーミア]と言うらしい。

ルーミア「ルーミアは平気なのだー。妖怪にだって朝でも昼でも強い奴は強いのだー。」

幽子「へぇー、そうなんだ。」

ルーミア「そーなのだー。」

幽子「、、、。そっか。それじゃあ、今日も出発しよっか。」

ルーミア「了解なのだー。」

二人はその場を後にし何処かへと向かう。

二人が向かう場所は何処なのだろうか?

ルーミア「幽子?大丈夫なのかー?顔色が悪いのだー。」

幽子「大丈夫だよ。」

ルーミア「そーなのかー。」

ルーミアのトーンが少し下がっている気がする。

ルーミア(ここ数日まともな食べ物を幽子は食べてない。もちろん私もだけど。それにしても、、、。幽子が向かっているのは東京?なのかしら?この方角は少し嫌な予感がするわ。)

ルーミアは勘が鋭い。もしかすると、ルーミアの嫌な予感は当たるのかもしれない。

ルーミア「幽子。東京に行って何をするのだー?」

幽子「、、、。分からない。東京に行っても何もないは筈なのに何故か希望を抱いてしまう。なんでかしらね?」

ルーミア「、、、。ルーミアには分からないのだー。」

ルーミア(幽子が抱く希望、、、。一体何かしら?なんだかとっても嫌な予感がする。まるであの時のような何かを失うかもしれないような感じまでするわ。でも、今は幽子しかいない私が何を失うのかしら?)

ルーミアの感じ取った嫌な予感と何かを失うかもしれない予感はあながち間違ってはいないのかもしれない。

 

 


 

 

東京 某所

 

そこはかなり広い豪邸であった。その豪邸の書斎に一人の男が椅子に座り本を読んでいる。

「、、、。戻ってきたか。」

男は本を机の上に置く。すると、書斎のドアが開き巫女服姿の少女が入ってきた。

「どうだったかね?この屋敷の周りは。」

「誰もいなかったわ。私にこの屋敷の周りを巡回させる必要はあるのかしら?」

「必要さ。今年は百年に一度の儀式だ。炎、草、水、雷、氷、幽、毒、妖、虫、地、岩、超、悪、鋼、闘、天、龍、無の各18の鬼の末裔から最強を決める。どんな手を使おうがこの世の地に最後まで足をつけていた者の勝利!なんとしてでも勝たなくてはならないのだ!そして、この私は運がいい!!サーヴァントの中で謎に包まれそして、最強の一角。[全能(オールマイティー)]が我が手中にあるのだからなぁ!!」

それだけを聞き[全能(オールマイティー)]と呼ばれた少女は書斎から出ていった。




キャラクター紹介

名前 ルーミア

クラス 繧ェ繝シ繝ォ繝槭う繝?ぅ繝シ

呼び名 宵闇の繧ェ繝シ繝ォ繝槭う繝?ぅ繝シ

召喚者 髴企ャシ蟷ス蟄

詳細 [忘れられた者達の楽園]にて最も恐ろしくその存在は最早[幻想の中の幻想]。彼女のことを覚えているものは指で数える程であるため今の姿しか知らない者の割合が9.9割である。サーヴァントになったためか満月の夜のみ本来の姿と力を取り戻す。
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