信勝君が鎮守府に着任しました。   作:古明地響

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清音「二度目の前書き担当でございます。清音です。」
シンタロー「何度目か忘れた今回も担当のシンタローだ。」
清音「最近番外編ばかりではありませんか?」
シンタロー「それなら作者の計画性の無さのせいだ。なんでも、本編が行き詰まったため番外編で繋げるんだとさ。しばらく番外編が続くな。」
清音「ストーリーは進みませんが各地の動きが分かるのはいいことですね!」
シンタロー「いや、番外編ばかりだすのはダメだろ。さて、今回の解説に入るか。で、魔王か。」
清音「魔王はあのサーヴァントのことですね。でも、ちっぽけな魔王とは?」
シンタロー「さーな。さてと今回のメモは、、、。あれ?何もない?」
清音「おかしいですわね。いつもは何かしらのメモがある筈なのですが、、、。ん?これは、、、。『本編にて』、、、。」
シンタロー「メモを用意してないんじゃなくて、、、。」
清音「本編に盛り込んでますね。はぁー、本編始まりますわ。」


番外編~魔王とちっぽけな魔王~

寒い、、、。ただただ寒い、、、。

これが深海、、、。息も出来ない。でも、不思議と苦しいとは思わない。

何故だか分からないけど苦しくはない。その代わりに力がでない。無気力状態だ。

それでも、どうすることも出来ない。

やり残したこと、やってみたかった事なんて沢山ある。

でも、その願いは叶うことはない。

それでも、やっぱり願ってしまう。

 

睦月型のみんなや提督さんと一緒に楽しいお茶会がしたかったな~』

 

水面がどんどん遠ざかって行く。

光が差し込まない暗闇に沈み行く中で願ってしまった。

諦めた筈の願いを、、、。

 

 


 

 

?「あれ?ここは?」

少女は目を覚ます。そこはどこかの海岸。

服装は自分の着ていた服じゃない。着ていた服は簡易的に作られた物干しにかけられていた。

それに、自分にかけられていた毛布。寝ていたのだろう。

だが、地べたではなく布団の上だ。

さらに焚き火まである。

確かに最後の記憶では海に沈んでいた。

誰かが助けてくれた?

いや、そんな筈はない。

沈んだ者をどうやって助けるのだ?艦娘では不可能だ。

深海棲艦が?メリットがない。

そこで少女は気が付く。

自分の手の甲に浮かぶ紋様。

これはなんだ?

台座に刺さった剣と両側から迫る炎のような紋様。

これは一体何を意味しいつ出来たのだろうか?

?「おっ!気が付いたみたいだな!」

中性的な声が聞こえる。

誰もいない?

?「えーと、、、。もうちょっと下かな?」

下?

目線を下の方に持っていく。

水色の物体?なんだろ?これが声を発したのか?

プルンプルンしているその表面、、、。スライム?

?「もしもーし、聞こえてますかー。」

これが声を発しているのは確定した。しかも、よく見れば目があるようにも見える。

?「自己紹介した方がいいかな?俺はリムル=テンペスト。えーと、クラス冠位獣(グランドビースト)?まぁ、俺もよく分からない事はあるけどヨロシクな!あっ、悪いスライムじゃないよ!」

怪しさ満点のスライム。

リムル「えーと、マスターの、、、。いや、君の名前は?」

?「、、、。睦月(むつき)、、、。です、、、。」

リムル(完全に怪しまれてるな。まぁ、そうだよな。それにしても、、、。何で俺が人類悪なんだ?しかも冠位(グランド)だし、、、。冠位(ぐらんど)のサーヴァントとは人類悪に対抗できる唯一のサーヴァントなのに何故冠位獣(グランドビースト)?謎だらけの俺だがなんとしても俺はこの子を守らないとな。)

睦月「ねぇ、リムルさんは睦月をどうする気?」

リムル「え?そりゃ、勿論守る。それだけさ。俺達サーヴァントはマスターである召喚者を守る。それが俺達の役割だ。それに、マスターの命令に従うのも役割だ。」

睦月「そう。なら、、、。睦月を

 

 

 

 

 

 

                   

    

                 沈めて。」

リムル「、、、。それは出来ない。悪いけど睦月の記憶を見させてもらった。それを踏まえて判断させてもらう。サーヴァントにはマスターの命令に従わない奴もいる。俺もそうだ。俺の場合は睦月の記憶を見て俺なりに何をするべきか決めさせてもらった。」

睦月「ずいぶん自分勝手なんだね。」

リムル「自分勝手か、、、。そうかもな。だからこそやることは決まってる。俺は君の願いを叶える。不可能な願いだけどある程度なら再現出来ると思う。君の願望の中にいる人物達とは違うけどね。」

睦月「私の願い?そっか、、、。あれのことか、、、。確かに不可能だし出来てもそこにいるのは違うみんな。だけど、、、。それでも願ってしまう。」

リムル「なら、やることは決まっただろ?」

睦月は驚く。少し目を離した隙にスライムが人の姿になっていた。

リムル「スライムの姿よりこっちの方が話しやすいかな?」

睦月「スライムから人に?」

リムル「まぁ、これは仮の姿みたいなもんだけどさ。とりあえず睦月は休んでおいてくれ。あっ、そうだそうだ!おーい!来ていいぞ!」

?「御呼びでしょうか。我が主。」

睦月「えっ!深海棲艦!?」

その場に現れたのは2体の深海棲艦。

一体はネ級、もう一体は戦艦水鬼(せんかんすいき)だ。

リムル「来てくれたな!タマネ鬼水(きすい)!」

鬼水「その者が護衛対象でしょうか?我が主。」

リムル「あぁ、俺のマスターだから絶対に守ってくれ。元々敵だったとしても今は俺のマスターでお前らは俺の仲間だ。」

鬼水「えぇ。分かっております。我が主。」

リムル「じゃあ、任せるぞ。」

睦月「何処に行くの?」

リムル「大丈夫。絶対に帰ってくるからな。」

タマネ(主様。鬼水では余計怖がらせてしまうためこの私が何とか和ませます。それがどれほど難しくても。)

リムル(あぁ、任せる。俺はこの怒りを止めておくことは出来ない。ハハ、俺が人類悪。この感情がその証なのかもな。)

リムルはその場を後にする。

 

 

 


 

 

名古屋(なごや)鎮守府

 

ここは名古屋鎮守府、睦月が所属していた鎮守府であり睦月が居なくなったせいでこの鎮守府には艦娘が残っていない。

新たに艦娘を建造しなければならないのだが、現在建造のための資材すらない。

 

リムル(艦娘はいない。なら、やるか。簡単に死なせない。恐怖といつ死ぬか分からず怯えろ!『神之怒(メギド)』!!)

鎮守府から聞こえる悲鳴。

その悲鳴を聞いてもリムルの怒りは収まらない。

自分でもおかしいと思っていても止まらぬ怒り人類そのものを消し去りたいと思ってしまっている。

人間だった自分が人間を消し去りたいと思ってしまうなんて。

リムルはその場を後にする。

だけどその前に、、、。

リムル「『暴食之王(ベルゼビュート)』!!」

悲鳴は消え、名古屋鎮守府はこの世から姿を消したのであった。

 

 


 

 

鬼水「戻ってこられましたか。我が主。」

リムル「あぁ。睦月の様子は?」

鬼水「ご心配なく。」

タマネ「大丈夫です。主様、、、。今は眠っていますから。」

リムル「そのようだな、、、。なぁ、お前達に聞くがホントに俺について来て良かったのか?」

タマネ「勿論です。主様。確かに我々は深海棲艦。艦娘や人間とは相容れない存在です。でも、主様が居てくれるお陰でこの無意味な戦争を終わらせることが出来ると思います。いつかは人間、艦娘、深海棲艦、、、。その他の多くの種族と手を取り合って暮らせる世界。不可能だと言われた未来を実現できるだからこそ私は仲間達を裏切ってまで主様に着いてきたのですから。」

鬼水「私も同じです。我が主。」

リムル「そうか、、、。俺が何故人類悪なのか、、、。召喚される前から座に刻まれたときからずっと分からなかった。俺は、、、。ん?海が、、、。赤い?」

鬼水「なんだこれは!?」

タマネ「こんな海初めて見た。」

三人の目の前に広がる海原は夜なのにハッキリと分かる赤色。

カエリタイ、、、。カエリタイ、、、。

鬼水「声?」

タマネ「不気味だ。この声、何処から。」

リムル「、、、。お前が何者か知らない。そんなに帰りたきゃ、、、。お前の帰る場所を俺が作ってやる!どれほど時間がかかっても必ずな!」

ヤクソク、、、。ダゾ、、、。ワタシハ、、、。マッテイル、、、。クライ、、、。ウミノソコ、、、。アイアンボトム・サウンドデ、、、。

声が聞こえなくなり海原も元の色に戻る。

鬼水「さっきのは一体、、、。」

リムル「知らないさ。でも、約束しちまったからなぁー。俺達はやらなくちゃいけないことがある。それに向けて準備をしよう。」

 

 


 

 

数ヵ月後

セレベス海

 

鬼水「我が主。ここら一体の敵深海棲艦及び謎の敵性生物の撃破。」

リムル『敵性生物?どんなのだ?』

タマネ『サメの姿の骸骨や人間の幽霊です。』

リムル『それは最早生物じゃないんだけどなー。』

?『フム、、、。オカシナコトモアルノデスネ。』

リムル『そうだな。セレベス。今までこの海域にそんなのが現れたことはあったか?』

セレベス『イエ、睦月様トリムル様ガココ、セレベス海ヲ統治スルマデ一度アリマセン。』

リムル『となると、これは俺達が来たせいなのか?』

セレベス『ソウ言ウ訳デハナイカト。恐ラクデスガ、近クノ海域ノ深海棲艦ノサーヴァントニヨル攻撃ナノデハ?』

リムル『かもしれないな。鬼水、タマネ率いる第一、第二警備艦隊は海域の警備に戻ってくれ。レレ率いる第三遊撃艦隊にはセレベスが。マスター率いる第四特殊艦隊には俺から伝えておく。』

鬼水「かしこまりました。我が主。」

セレベス『分カリマシタ。リムル様。』

 

 


 

 

セレベス海深海棲艦基地司令室

 

リムル「あーあー、、、。マスター、聞こえるか?」

睦月『睦月は今読者中にゃしよ!』

リムル「至急連絡しなければならないことが起きた。」

睦月『何にゃし?』

リムル「鬼水達が未知の敵と遭遇、撃破した。俺の予想では別海域のサーヴァントによる攻撃だと見てる。」

睦月『ふむ、、、。リムルがそう見るなら睦月は人間がだと思うにゃし。』

リムル「それは何故だ?」

睦月『何か攻撃されたとかの報告あったにゃしか?』

リムル「いや、なかったが。」

睦月『恐らく、この基地の捜索部隊にゃし。艦娘でやるより替えがある魔物で偵察だと睦月は見てるにゃし。それに、鬼水からの報告は敵深海棲艦と一緒とか言ってたにゃしか?』

リムル「一緒とは言ってなかったけど、、、。敵深海棲艦も撃破したとのことだ。」

睦月『ふーん、、、。ここから一番近い日本の鎮守府は?』

リムル「与那国(よなぐに)鎮守府だ。」

睦月『なるほどねー、、、。睦月の予想が当たればその鎮守府。リムルの予想が当たればスールーかモルッカのどちらかフィリピン海に基地があったなんて聞かなかったにゃしからねー。』

リムル「最悪の場合は両方ハズレ。さて、どう出たものか、、、。」

睦月『、、、。このまま待機にゃしぃ。』

リムル「いいのか?マスター。」

睦月『睦月の予想にゃしぃ。相手は今はなにもしてこないにゃしぃ。そもそも、ここに戦力を削るより向こうに戦力を削ってる筈にゃしぃ。睦月達は未だにサーヴァントを表向きに出してないにゃしぃ。』

リムル「そうだな。マスター率いる第四特殊部隊。通称サーヴァント艦隊。」

睦月『鬼水、タマネ、セレベス、レレ、海雪鬼(あまゆき)のサーヴァントと。』

リムル「マスターで構成された特殊艦隊。一度も運用してないから不安要素が沢山だけどな。」

睦月『そこは心配しなくて大丈夫にゃしぃ!なんたって周4日でみんなと特訓してるぞよ!』

リムル「頼もしいなマスターは。」

睦月『にしし。』

 

 

 

信勝が鎮守府に着任する一年前。

 

・名古屋鎮守府は何者かの手により跡形もなく姿を消した。

 

・その一週間後、セレベス海において深海棲艦の基地を確認。

ただし、艦娘が現地に行けども何もなく人類が足を踏み入れるとその者は二度と帰ってこない。

 

・その半年後アイアンボトム・サウンドにてソロモン海の深海棲艦とセレベス海の深海棲艦が衝突。

ソロモン海域の深海棲艦は大打撃を受けた。




名前 睦月(むつき)

詳細 睦月型の一番艦。元名古屋鎮守府所属。前任の提督が何者かによって殺され新しく着任した提督により酷い扱いを受け轟沈した。だが、完全に意識がなくなる前にリムル=テンペストを召喚し、完全に轟沈する前に救出された。現在はセレベス海に住まう深海棲艦の王である。


名前 リムル=テンペスト

クラス (ビースト)

召喚者 睦月(むつき)

詳細 魔物の国の王であり魔王。人類悪なのに冠位(グランド)の称号が与えられたサーヴァント。セレベス海に住まう深海棲艦達の司令塔。


名前 鬼水(きすい)

詳細 戦艦水鬼(せんかんすいき)だが、リムル=テンペストに名を与えられたため名が変わり片言ではなくなった。


名前 タマネ

詳細 鬼水(きすい)と同じで元はネ級だったがリムル=テンペストにより名前を与えられたため名前が変化。片言ではない。


名前 セレベス

詳細 セレベス海を納めていた深海棲艦。リムル=テンペスト睦月(むつき)に忠誠を誓っている。リムル=テンペストの強さやその生き方、睦月(むつき)の過去に心を打たれたため配下となった。リムル=テンペストに名を与えられた訳ではないため片言。
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