2022年8月11日 本日の任務は特に問題なく終えた。明日は会議があるため早く寝ることにする。
2012年8月10日 ひさしぶりにお兄ちゃんがかすみに会いに来てくれました。その時にいもうとが出来たときいてうれしかったです。
8月9日 ここいちねんほどおにいちゃんにあえません。せんちぇーとそんちょーさんはおちぃごとであいたくてもあいにこれないっていってました。はやくおちぃごとおわらせてあいにきてね。おにいちゃん。
8がつ8にち おにいちゃんといろいろあそびました。かけっこやかくれんぼもたのしかったです。
8がつ7にち おにいちゃんがかれーをつくってくれました。すごくおいしかっです。
きょうもおくちゅりおいちぃおいちぃもっともっとぢょうだぃかちゅみのおなかのにゃかにもっどそそいで
12年前 7月25日
夏休み真っ只中と言うこともあり賑わう街並み。
だが、都会からかなり離れた場所に信勝はいた。
その場所は新潟県新潟市。
都会から離れたと言えどここも県庁所在地。
十分都会だ。
賑わう街で彼は浮かない顔をしていた。
一枚の手紙を見ながら。
その手紙を懐にしまい。
フェリーに乗り込む信勝。行き先は佐渡島。
深海棲艦が現れてから人はほとんどいない。いるのは軍関係者ぐらいだろうか。
そんな島に信勝は向かう。
適当に景色を眺め時間を潰す信勝。
フェリーが行き来すると言うことは安全だと言うことである。
深海棲艦から襲撃もないだろう。
約三時間の船旅を楽しむことなく過ごす。
今すぐにで投げ出したい。逃げ出したいと心の奥底で考える。でも、ここで逃げて投げ出して自分の代わりはいるのか?いや、いない。だからやるしかない。
すると、船員がやって来る。
軍施設のある島へ行くのだ。持ち物検査ぐらいあるだろう。
信勝は手荷物を全て出す。
財布とハンカチ。
手紙は見せることが出来ないので出さないでいる。
特に問題はなかったようで財布とハンカチを返してもらった。
艦娘と深海棲艦、、、。
最近テレビでよく聞くようになった。
人類の味方と人類の敵、、、。
ボーっと景色を眺めながら考える。
『深海棲艦とは、艦娘とは何か』
『己のすべき事』
『人類の価値』
全てが最早謎。解き明かさなければならない究極の問い。
導き、導かれ、辿り着くこの先に何がある?
考えていると島につく。
手紙に記されたのはこの島の内部事情。
はっきり言って人間に失望した。
これはこの島にいたとある軍関係者から信勝が世話になっている村の村長へこの手紙が届き、村長は歳のためにあまり動けないため信勝が行く事になったのだ。
心地いいはずの潮風は何処か憎悪を纏っているような気がした。
この島に来た目的は基地への侵入及び破壊。
そんなことをして大丈夫かって?大丈夫なわけないだろ?れっきとした犯罪者だ。
だが、文句は言ってられない。
もう目の前にこの島の基地が見えてきた。
塀に囲まれたこの基地への侵入は意外にも簡単である。
なんとこの基地、警備システムどころか見張りが正門に1人居るだけのお粗末な警備であるのだ。
信勝は軽く塀を飛び越え、正門の見張りの背後に回り込み背後から絞め落とす。
首が向いては行けない方向を向いているため。死んでいるのであろう。
見張りの亡骸からめぼしいものを奪おうとするが、、、何も持っていない。
拳銃の一丁ぐらい持つべきだ。
ここまで警備が手薄だとかえって怪しい。
基地内の施設に入るが不自然な程に静かだ。
まるで、この基地自体がダミーであるかのように。
この施設の玄関口にはこの基地の案内図があった。
ここは『別館』と書かれている。
珍しい。
入ってすぐが本館ではないなんて。
どうやら本館は中央にありそれを囲むように施設が建てられている。
この別館は受付や事務作業が主な場所らしい。
だが、受付など案内図には書いてあるがその場所には机と来客の記入表が無造作に置かれているだけである。
外だけかと思えば中までもが手薄。
信勝が目指すのは本館。
本館へは中庭を通るようだ。
別館を抜けて中庭へ。中庭にでも人はいない。
未だに正面の亡骸だけだ。
本館まで辿り着いた信勝は中の様子を見る。
だが、そこも誰もいない。
この施設の二階にこの基地の責任者の執務室があるそうだ。
そこに行けば誰かいるだろう。
そう思い階段を登る。
登ってすぐに執務室がある。
階段を登ると目の前に扉なんてよっぽど広い執務室なのだろう。
扉をそっと開けるが誰もいない。
机には書類がある。
どうやらここの責任者は大本営に行っているみたいだ。
都合がいい。
執務室を出て向かうはこの基地の地下。
案内図には何も記されていなかったが、執務室に別の案内図があった。
この基地の関係者のみの案内図のようだ。
そこには地下へ続くエレベーターの場所が記されていた。
そのエレベーターに着いたのはいいが嫌な予感しかしなかった。
エレベーターのボタンを押して下に行く。
このエレベーターの場所を知るのはこの基地の関係者のみだろう。
何故なら、隠すように作られているからである。
降下していき行き着いた階層で扉が開くが、、、。
まず最初の印象は『血生臭い』。
そして、次に得た情報は『血みどろ』。
臓物が至るところに飛び散りぐちゃぐちゃになった肉片。
まさに地獄。
この場所で何が起きたのか、何者がこのような地獄を作り上げたのか、この先にこの地獄を産み出した張本人がいるのだろうか?
重い、どんよりと淀んだ空気の中を進む。
その通路には肉片が、臓物が、血液が散乱している。
そして、信勝は辿り着いてしまった。
最も悲惨な現場に。
それは一つの部屋の前。
部屋の中ではなく部屋の前が地獄が生易しく見える程の荒れ様だった。
信勝「この中に元凶が?」
信勝が扉に手を伸ばそうとしたときだった。
?「貴様、何者だ?」
不意に声をかけられる。
?「貴様、この施設の者ではないな?部外者がなんのようだ?それに貴様はサーヴァントだな?誰の指示だ?我がマスターを殺しに来たのか?」
信勝はヒヤヒヤしている。
何故かって?話しかけているのはサーヴァントで確定している。だが、姿が見えない。いや、このサーヴァントには『姿と言う概念がないのだ』。
信勝「君のマスターを殺しに来た訳じゃない。助けに来たんだ。」
?「ほう?それを聞いて信じるとでも?」
信勝「なら、これを読んでくれ。」
信勝は懐にしまっていた手紙を差し出す。
?「これは?手紙か?」
姿の無いサーヴァントは手紙を受け取り読み始める。
?「そうか、、、奴は死んだか、、、。奴の正義の心、しかと心に刻もう。感謝する、織田信勝殿。」
信勝「そうかしこまらないでくれ。まずは君のマスターをここから連れ出すことが最優先だ。」
信勝は扉を開ける。
この先のを見て信勝は絶句する。
?「おにーちゃんだれ?」
全裸の女の子。
全身は痣だらけで身体中から男のあの匂いがする。
吐き気をグッと堪える。
信勝は女の子を抱き締める。
信勝「もう大丈夫、、、。もう大丈夫だからな、、、。」
女の子はキョトンとしている。
信勝「君の名前は?」
女の子に問いかける信勝。
?「かちゅみよ!」
呂律が上手く回っていない。
?(信勝殿、、、我がマスターは、、、我がマスターは、、、。)
女の子のサーヴァントは怒りを抑えながら信勝へ話し掛ける。
?(我がマスター、、、。もう、まともに話せないのです!人間共の実験と薬物のせいで!知能は幼児並みになりさらには、、、人間共の、、、性処理の、、、道具されて、、、私は、、、私は、、、!!何も、、、何もする事が出来なかったのです、、、。)
信勝(何故何もしなかった?)
?(この私は守りたいもが出来るだけ全てを排除してしまう。そして、最後は守りたかったものまで排除してしまう。それが怖かった、、、恐ろしかった、、、私自身が、、、未熟な私自身が!!)
その声は震えている。
?(私はマスターと一度も話したこともなければ目の前に姿を現したこともない、、、。怖いからだ、、、。私はサーヴァント失格だな、、、。)
信勝(、、、そう悲観することはないさ。現にこの子は生きている。死んでなきゃまだ希望はあるさ。いつか、きっと胸を張ってこの子の前に姿を出すといいさ。)
信勝は女の子から一度も離れて部屋を出てすぐに戻ってきた。
そして、布を女の子に巻いてから抱き上げて部屋を出る。
信勝「さぁ、行こうか。ここじゃない安心して暮らせる場所へ。」
来た道を女の子を抱きながら戻る。
エレベーターに乗り、本館へ。中庭から別館、そして正面入り口。
この状態ではフェリーに乗ることは出来ない。
なのです本土までは艦娘や深海棲艦の様に海面を進む。
本土の人気がない倉庫街にとある協力人がいるためそこを目指す。
ある程度島から離れたところでポケットからスイッチを取り出し押す。
すると背後から轟音が轟く。
あの基地は爆発したのだ。信勝の手によって。