信勝君が鎮守府に着任しました。   作:古明地響

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クリスマス~前編~

クリスマス当日 久美浜鎮守府 朝4時

 

鎮守府本館の屋根の上。そこに小町が寝ていた。

小町「、、、。来たか。」

小町の元に一人の青髪の艦娘が現れる。

小町「あのカードを見てさぁー、来るんだろうと思ってたけど、本当に来てくれるなんてあたいは嬉しいねぇ~。」

?「そりゃ、堂々とこんなところで寝てたらおかしいと思うだろ?しかも、雪降っててまだ日が登ってないのにさ。」

小町「まぁ、そうだねぇ~。じゃ、やろうか。」

謎の艦娘と小町は鎮守府から姿を消した。

 

 


 

 

久美浜鎮守府執務室 朝7時

 

信勝「10人のうち三人の悪魔に勝利したことになったが、今日中にあと7人倒せるかどうかだな。」

桜子「昨日の戦闘によりジエンさんとザザミさんがダウン。最初の襲撃よりダメージを受けた方々の復帰も難しいです。」

CEO「とりあえずはサンタ班などのクリスマス・イブまでの班全て残りの7人の捜索に回せばいい。あとは、ワルキューレ三姉妹をどうするかだが、、、。」

信勝「あぁ。その件だが、大淀に頼んでシベリア送りにしてもらうつもりだ。」

鬼蔵「いやー、プレゼントの件はわしも申し訳なく思っとる。」

文「鬼蔵さんは悪くないと思いますがね。まぁ、スルーズさんも悪くなく他二人がダメでしたね。」

義正「その話は今は置いておけ。とりあえず厨房班以外でクリスマスを楽しみながら探すしかねぇだろ。」

健介「義正から楽しみなんて言葉が出るなんてな。」

妹紅「、、、。なぁ、射命丸。」

文「なんでしょうか、妹紅さん。」

妹紅「嫌な予感がするんだ。朝から紫や幽々子を見ていない。それに、鎮守府に小町がいる気配がない。そして、何より海が静かすぎる。」

文「そうですね。今日は波が穏やか。穏やかなのは良いことですが、何故か嫌な予感がします。」

妹紅と文は窓の外を見る。窓の外は雪降る埠頭が見えていた。

 

 


 

 

久美浜鎮守府本館廊下 朝7時半

 

川内は他の艦娘達よりも早く起きていた。

川内「、、、。昨日の五月雨ちゃん。あんなのがあと7人もいるんだ。、、、。最近の深海棲艦は弱いから退屈してたんだよねぇ~。」

廊下を歩く川内だったが、ピタッと止まる。

川内「いるんでしょ?出てきた方が身のためだと思うよ?」

川内がそう言うと廊下の曲がり角から赤髪の艦娘が現れた。

?「さっすが川内さん!この[江風(かわかぜ)さん]の気配を感じて、グハッ!!」

ドンーーン!!

現れた艦娘[江風]の台詞を最後まで聞く前に鎮守府の外へと蹴り飛ばした。

川内「退屈しのぎにはなりそうだね。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府病棟201号室

 

響「大丈夫か?ギギネブラ。」

ギギネブラ「マスター。私は大丈夫です。もう少しすれば傷も癒えて万全な状態に戻れます。」

響「そうか。でも、無理しないでくれよ。君達は本来のサーヴァントとは回復手段が違うんだ。」

ギギネブラ「心得ています。」

菊月「それにしても、、、。病棟内がスゴいことになってるな。」

フルフル「早く傷治したいです。」

菊月「そうだな。フルフルには病棟の匂いはキツイもんな。」

響「そうだ、ギギネブラ達をやったのは本当にフランドールだったのかい?」

ギギネブラ「確かにフランドールだったと思いますが、、、。」

フルフル「あっ!そう言えば、、、。」

菊月「どうしたんだ?」

フルフル「意識を失う少し前だけど、フランの匂いとは別の匂いがしたの。でも、嗅いだことのない匂いだったからわからない。」

響「匂いか、、、。そうなると犯人を探すのは難しいな。」

フルフル「ごめん。私が動けれ、、、。」

菊月「?何かあったか?」

フルフル「匂う。私が最後に嗅いだ匂いに近い匂いがこの部屋からする!」

響「なんだって!!」

菊月「でも、この部屋に私達以外いないぞ!」

ギギネブラ「ねぇ、フルフル。本当にこの部屋なの?」

フルフル「、、、。ねぇ、さっきまで窓なんて開いてた?」

響「確かに風が入ってきてる。窓は雪が入るから閉めてた筈だが、、、。!!」

響が窓の方を見て驚く。そこにはいる筈がない者がいたからだ。

?「そんなに驚く事か?」

菊月「あぁ、驚く事さ。なぜらなさっきまでいなかったのにどうやってこの部屋に侵入したかだ。外から侵入したとしてもここは二階。あまり高くはないとしてと雪が降るなかで簡単に上ってくることは出来ない筈だ!」

?「あ?そんなの跳べば楽勝だろ?」

響「跳べばって、、、。艦娘でも、流石にそこまでは出来ない筈だ!」

?「そうなのか?だとしたらこの世界の艦娘は貧弱だな。」

菊月と響は相手のその言葉にイラッと来たがそれをギギネブラが制止する。

ギギネブラ「貴女は今、この世界の艦娘と言いましたね。と言うことは、貴女はこの世界の住人ではない。そして、この鎮守府で貴女のような子はいるわ。貴女は[白露型駆逐艦一番艦の[白露(しらつゆ)]]ね?」

白露?「そうだ。当たりだ。ギギネブラとフルフルだったか?俺の知らねぇサーヴァントだな。」

ギギネブラ「私達は真っ当なサーヴァントじゃないわ。この世界だけにしか存在しないサーヴァント。この世界だけのクラスで召喚されたわ。」

白露?「この世界だけか、、、。つまりイレギュラーか。まぁ、いい。俺がここに来たのは用があってだ。」

白露?は一枚のカードを取り出し響に渡す。

響「このカードは?」

白露?「そのカードは俺に勝った証拠だ。」

菊月「私達は貴様と戦った覚えは無いぞ?」

白露?「いいんだよ。俺としちゃこんな面白くもねぇことはやってらんねぇんだよ。それよりも、この鎮守府の提督に伝えろ。深海棲艦の大艦隊がこの鎮守府に攻めてくる。」

響「なんだって!!でも、この時期に深海棲艦が攻めてくることなんてなかった筈、、、。」

白露?「それは俺の妹がやらかしたんだよ。まさか、大艦隊を動かすなんて思ってもなかった。だから、俺は今からこのふざけたゲームを中止させんのに伝えてくつもりだ。しかし、、、。朝っぱらから暴れすぎだ。」

フルフル「どういうこと?」

白露?「俺と厄介事を招いた馬鹿以外は全員戦闘中だ。まぁ、俺が止めれるかどうかは運次第だがな。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近くの廃工場

 

江風?「いたたた、、、。こんなところまで蹴飛ばすなンてた思ってもなかったぜ。さてと、反撃と行きますか!グハッ!!」

江風?が立ち上がろうとするとどこからか砲撃を食らう。

川内「あれ?私の砲撃を食らっても死なないんだね。私、嬉しいよ。」

江風?「え、、、?」

江風?は絶句する。なぜなら川内の両目に令呪が浮かび上がっていたからだ。

川内「あれ?なんで驚いてるの?あっ、もしかしてこの令呪のことかな?これは私が持つ3つの令呪のうちの2つ。もう一つがどこにあるかは言わないけど。ちなみにこの2つは人間(ゴミ)から奪い取ったものだよ。」

川内の顔には笑顔が浮かんでいる。

江風?はあることに気が付く。暗いのだ。いくら廃工場で雪が降り日の光が際切られていようとここまで暗いことはない。まるで月の出てない夜のようだ。

川内「ねぇ、こんなにも暗いんだからさぁ、、、、。夜戦しよ?

 

 


 

 

久美浜鎮守府敷地内森林

 

?「来ないでって言ったのに!!

蓮司「うわっ!!ヤベェ、耳が壊れるかと思った。」

久美浜鎮守府の敷地内にある森林にて蓮司と緑髪の艦娘が戦闘をおこなっていた。

だが、蓮司はその艦娘に近づけないでいた。

蓮司「あの艦娘が悪魔の一人なんだろうけど、、、。悪いの俺じゃねぇか?」

 

           …回想中…

 

?「ここ、どこ?白露ねぇ、どこ?」

緑髪の艦娘は森林で道に迷っていた。

蓮司「あれー?ここどこだ?」

同じく蓮司も森林に入り道に迷っていた。

蓮司「はぁー、、、。森林とかにいそうだなと思って探しに来たが悪手だったな。はぁー、ギドラも叩き起こして連れてきたらよかった。ん?あれは、、、。」

蓮司は緑髪の艦娘を見つける。

?「白露ねぇ、どこ?、、、。」

泣きそうな声で歩いていた。

蓮司「君、こんなところで何してるの?」

?(ビクッ!!)

蓮司がその艦娘に声をかける。すると、その艦娘は蓮司の声に驚いた。

?「こ、、、。」

蓮司「こ?」

?「来ないでーーー!!!

蓮司「うぎゃぁぁぁ!!耳がぁーーーー!!、、、。くっ、待て!」

 

          …回想終了…

 

?「うぅ、、、。まだ来る。こうなったら、、、。うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

突然、緑髪の艦娘が叫び始めた。

蓮司「ヤバい!!耳を防いでいても耳が逝かれそうだ!!」

その艦娘の叫び声は久美浜鎮守府の窓ガラスを全て割った。

蓮司「ちょ、ちょっと話を聞いてくれ!!」

?「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

その叫び声は止むことがない。

蓮司「これ、マジでどうしたらいいんだ?」

 

 


 

 

久美浜鎮守府中庭 朝9時半

 

信勝「やっ、やっと止んだな。えーと、沖田さん大丈夫ですか?」

桜子「わ、私はもうダメです。もし、ノッブに会えたら[メリークリスマス(地獄で会おうぜ)]と伝えてください。」

加賀「あら、提督が死ぬのね。お赤飯炊かなきゃ。」

薫「沖田が死んだのか。今日は宴会だな。」

浦波「提督死んだんですか?なら、提督の刀を私に下さいね。」

キリト「えーと、、、。マスター、強く生きてくれ。」

ユイ「ねぇ、ママ。どうして沖田さんは死にそうになっているのに皆さんにこんな反応されてるんですか?」

アスナ「ユイちゃん。これが日頃の行いよ。覚えておいてね。」

暁「流石に沖田提督が可哀想よ。」

浦波「暁ちゃん。このくそ甘党はこれぐらいでいいんですよ。」

信勝「とりあえず、沖田さんは無視してあの音の発生源を探らないと。」

prrrr…prrrr…

信勝「ん?誰からだ?えーと、氷鬼さん?はい、もしもし。」

蓮司『あっ、織田さんか?多分そっちにも被害があったと思うから連絡させてもらったが、さっきの騒音についてだがこちらで解決させてもらった。ちなみに数字の描かれたカードもゲットした。』

信勝「まさか、さっきの騒音は悪魔による仕業だったのか。」

蓮司『まぁ、そうなんだけど、、、。あの騒音は9割俺のせいだ。マジですまない!と、とりあえず電話切るわ。』

そこで連絡が途切れる。

信勝「、、、、。はぁ?」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近くの廃工場

 

川内が江風?の首を掴んで持ち上げていた。

江風?「あがっ、、、。」

川内「弱いね。もっと強いと思ったんだけど、、、。残念だよ。」

江風?(なっ、なンなンだよ!明らかにこの世界の艦娘にしてはおかしい!擬似的に作られた闇でここまでの力を発揮するなンて不可能だ!そもそも、どうやってこの闇が出来たンだ!?)

川内「そろそろ終わりにしようか。」

川内は江風?を投げる。すると、江風?は空中で止まる。

江風?「なっ!!どうなってンだ!!」

川内「サヨウナラ。弱者。」

川内は後ろを向き後ろに向かって魚雷を数本投げる。

彼女はこの勝負に飽きていた。自分よりも弱い相手をいつまでも相手するほど彼女は優しくない。

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