マギレコRTA ワルプルギス撃破ルート脳筋傭兵チャート   作:スパークリング

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RTAパート17 ウワサの守り人

 百恵ちゃんを大暴れさせるRTAはーじまーるよー!

 

 前回からチームみかづき荘が動き出しました。

 無事に『絶交階段のウワサ』と『マチビト馬のウワサ』を倒してくれたおかげでおガキ様たちがカンカンでいらっしゃるよ、黙らせて差し上げろ(名言)。

 

 ということで重い腰を上げる時が来ました。

 今絶賛進行中の第4章『ウワサの守り人』で百恵ちゃんが直々に侵入者たちを排除しに動きます(排除するとは言っていない)。

 

 えー、とは言ったものの、天音姉妹から連絡が来るまではやることがありません。暇です。もう待ちきれないよ! 早く出してくれ!(イベント)

 

 まぁ言っていてもしょうがないので待っている間に『マギウスの翼』ルートに関する軽い説明をしましょうか。

 今後このゲームでRTAをしようとしている方は寄って頂戴聞いて頂戴。

 

 本来『マギウスの翼』ルートを選択する場合はこの第4章が鬼門になります。

 チャートによりますが、チームみかづき荘+佐倉杏子なんていう鬼畜メンバーとの戦闘なんて御法度。絶対にやっちゃいけません。なぜならほぼ負け戦だからです。

 ぶっちゃけ天音姉妹は大した魔法少女じゃないので頼りにならない上に、向こうのチームのクオリティが高すぎるからです。

 本家と主人公組がタッグ組んだら補正やらなんやらで強くなるに決まってるだろいい加減にしろ!

 

 ですので『マギウスの翼』ルートを選択するときは、あらゆる手を使ってこの第4章をすっ飛ばしてしまうか、チームみかづき荘がウワサに関わらないように動くのがベストです。

 具体的な方法として例を上げるとするなら参京区にいろはを行かせない、とかですね。

 ただそれだとフェリシアがみかづき荘入りしないので、別の意味で面倒くさいのですが。

 

 まぁ、ワルプルギスの夜を討伐するのに『マギウスの翼』ルートで走ること自体があまり良くないんですよね。

 『マギウスの翼』ルートって、『マギウス』の目的を果たして浄化システムを全世界に広めるために色々奔走するためのルートですから。

 

 ってお? 着信が来ました。

 仕事用の携帯ですので間違いなく白羽根の誰かからです。天音姉妹じゃないハズレからかかってくることも多々あるので現時点では喜べませんが。

 

 確認してみましょう。

 発信元は……天音月夜! おまえのことが好きだったんだよ!

 

『もしもし百恵さんですか!? 参京区のウワサ付近に七海やちよが侵入しました!』

 

 ヨシ!(現場猫)

 やっちゃんと愉快な仲間たちが来てくれましたね! 存分におもてなしをしに行きましょう。

 

 すぐに向かうから時間を稼いでいてくれよな!

 

『わかりました、お願いいたします!』

 

 さぁ百恵ちゃんが表舞台に戻る時が来ました。

 冒頭でも言いましたが今回は存分に百恵ちゃんを暴れさせてあげましょう。今までやらなかった割とガチな戦闘をしてやるからな~、見とけよ見とけよ~。

 

「どこに行くワケ百恵」

 

 ファッ!? 執務室から出た瞬間にアリナと出くわしてしまいました。

 画材の入ったバッグを持っていますし、また百恵ちゃんをモデルに絵を描きに来たんでしょう。

 

 すまんな。ちょっと仕事が入ったからデッサンはまた後でな!

 

「……そう。アリナ的にはアナタが出る必要はないと思うんですケド?」

 

 出、出ますよ……出ますよ~今日は~。

 

「ふーん。それなら後でしっかり描かせてもらうカラ」

 

 おう、またな!

 

 さぁ今度こそ参京区に……あっ、そうだ(唐突)。

 みふゆさんを呼ぶのを忘れてはいけません。

 今回ピーヒョロ姉妹は百恵ちゃんには連絡をしていますが、みふゆさんには恐らく連絡してはいません。

 これはいけません。

 

 みふゆさんはここでやちよさんと再会させないとシナリオブレイクしてしまいます。

 なぜならここでみふゆさんを出さないで後になって出してしまうと、みふゆさんと親交のあるやちよと鶴乃がみふゆさんが敵になったという現実を受け入れられずにそのままシナリオが詰んでしまう可能性が出てきます(7敗)。

 

 え? 百恵ちゃんもバリバリ関わってんじゃんだって? 大丈夫だって安心しろよ~。そのための好感度調整ですからね!

 

 鶴乃とフェリシアはあくまでも師匠と教え子の関係になるように調整していますので、ウワ鶴モードになっているとはいえ鶴乃にとっての好感度は『やちよさん≧みふゆさん>百恵ちゃん』ですし、フェリシアも餌付けされただけですので実はそこまで高くありません。

 

 現在好感度ランキング第三位のやちよさんですが、彼女も大丈夫です。

 百恵ちゃんとみふゆさん、同年来の親友ふたりが『マギウスの翼』に下ってまぁかなりショックは受けるでしょうが、彼女は自分の信念にまっすぐなキャラクターですので、百恵ちゃんが敵だとわかればきっちり敵対してくれます。

 

 だから百恵ちゃんと顔見知りの三人はしっかり原作通りに動いてくれるので、ガバが起こる心配はほとんどないというわけですね。

 

 それ以上に心配なのが、なんか知りませんがいつの間にか好感度がやちよさんを抜いていた帆奈ちゃんですね。

 なんで? 地味に怖いです。

 

 今は大人しいですが、かつてはガバ製造機という悪名で我々走者を震え上がらせたあの更紗帆奈です。

 百恵ちゃんが『マギウスの翼』に下ってから一度も会っていないはずなのに何があったのでしょうか。

 気にはなりますが本人に近づくのも怖いので放置しておきます。

 

 ちなみに堂々の一位は変わらずみたまさんです。

 安心と安定ですね、いつもお世話になっています。

 

『モエちゃん、どうかしましたか?』

 

 参京区に全力疾走しながら電話することスリーコール。みふゆさんが惚けた声で出ました。

 どうかしましたかじゃないっすよ! 参京区のウワサがやっちゃんに狙われてんぞ! だから一緒に説得しに行こうぜ!

 

『! わかりました、ワタシもすぐに向かいます!』

 

 頼んだぜ。と言ってもみふゆさんが来るまでにケリをつけさせちゃいますけどね!

 百恵ちゃんとみふゆさんでは移動時間に決定的な差があります。みふゆさんは急行するとはいえ交通機関を乗り継いで参京区に向かうのですが、百恵ちゃんは己の驚異的な身体能力を駆使して現場に直行しています。ですのでおおよそ10分から20分の時間差ができます。これが大切なんですよ。

 百恵ちゃんと同じホテルフェントホープにいたみふゆさんに直接言わずに電話越しに言ったのはこのほんの僅かな時間を作るためです。その間にウワサを倒していただいちゃいましょう!

 

 さぁやってまいりました。参京院教育学園です。

 ここの校庭の奥に扉ありまして、それは地下水道に続いています。その地下水道に第4章のボス『ミザリーリュトンのウワサ』がいます。

 

 その扉はいつもは固く閉ざされているはずなんですが……おっ、(扉)開いてんじゃ~ん! こわいなー、とづまりすとこ。

 

 そして進んでいくと気絶している大量の黒羽根たちが転がっています。見ろよコレぇ……この無残な姿をよぉ!

 おっ、大丈夫か大丈夫か。とりあえず君もう帰っていいよ! あとは百恵ちゃんに任せとき!

 

 黒羽根たちを引き上げさせてさらに奥に進むと開けた空間に出ました。

 そこには足を怪我している月夜とゲホゲホと苦しそうに咳をしている月咲、後ずさっている黒羽根たち。そしてこちらを凝視しているやっちゃんと愉快な仲間たち。

 おい、にゃんにゃんにゃん!(意味不明)不法侵入ですよ不法侵入!

 

 感動的な再会を果たしたわけなんですがなんとチームみかづき荘、百恵ちゃんの顔を見るなり「逃げるんだよォ!」と言わんばかりの勢いでウワサがいるところに向かって駆けだして行くではありませんか! あっ、おい待てぃ!(江戸っ子)

 

 弱体化したとはいえ百恵ちゃんの《速度》はまだ160オーバー。しかも今は武器を持っていない身軽な状態なのでさらに修正が付いていますので、一瞬でやちよたちを追い抜いて通せんぼしてやります。

 デデドンッ! 百恵ちゃんからは逃げられない。

 普通ではありえない現象が起きてヤバいものを見るような目を百恵ちゃんに向けてきます。興奮させてくれるねえ! 好きだよ、そういう顔!

 

 というわけで羽根のみんな、時間稼ぎご苦労さん!

 あとは百恵ちゃんに任せて帰っていいよ!

 

「感謝、致します」

 

 というわけで以上! みんな解散! 戦闘でもチャートでも邪魔な彼女たちはここで帰しちゃいます。

 これで百恵ちゃんとチームみかづき荘+杏子だけになりました。

 

「私たちはその先にあるものが目的なのよ。だから来たの。……そこをどいてちょうだい」

 

 (どか)ないです。って、あっぶえっ!?

 いきなり槍を投擲してくるとかちょっと本気すぎやしませんかねぇ杏子ちゃん!

 当たったらどうすんだよ、百恵ちゃんそれだけで負けちゃうんですよ!? こっちの事情も考えてよ(棒読み)。

 

 さぁ戦闘ミッションが始まりました。

 『マギウスの翼』側の百恵ちゃんに課せられるのは、チームみかづき荘+杏子を奥のウワサの元に行かせないことです。といっても失敗させちゃうんですけどね!

 

 まぁそれでもしっかりと戦いましょう。

 武器は使いません。あんなの使ったら手加減できませんからね。身体能力と魔力を駆使して翻弄してやりましょう。

 先手は向こう側ですね。おう打ってこい打ってこい。

 

「ちゃーらー!」

 

 鶴乃ちゃんの炎が一直線に向かってきます。

 そしてその後ろからフェリシアが突っ込んできていますね。

 それに加えてやっちゃんと杏子が背後と真横から回り込んできて百恵ちゃんの退路を断ってきています。

 良いコンビネーションだ、感動的だな……だが無意味だ。

 

 鶴乃ちゃんの炎はあくまでも魔力によって生み出された魔法ですので、それと同じくらいの魔力をぶつけると相殺することも反射させることもできます。

 そして百恵ちゃんにはそれができるくらいの魔力を持っています。

 

 今まで小細工なんかしなくても戦えていたので魔力は使わなかったのですが今回は大盤振る舞いです。

 マミさんが魔力を使って本来の武器であるリボンをマスケット銃に変えていましたが、それの基礎であり応用でもある技をご覧になっていただきましょう。

 

 こちらに向かってくる炎の中心点を見定めて、酸欠になる前に息を軽く吸い込みます。そして腹の中に魔力を溜めて静かに丁寧に吹きかけます。

 一見すると百恵ちゃんが小さく口呼吸したように見えるでしょうがとんでもない。

 

 百恵ちゃんは強烈な魔力の風を口から吹き出して鶴乃の炎にぶつけたんです。

 それだけでなく完全に相殺せずに跳ね返すように、さらにその返した炎が突っ込んできているフェリシアに直撃するように緻密に計算してやっているんです。

 

「えっ!? あああっ!!」

 

 当然ながら、突然の出来事に対応することができずにそれを受けることになったフェリシアは戦闘不能。

 百恵ちゃん、優しいことにフェリシアの両腕だけを狙っていたみたいですね。全身丸ごと炎に包ませることを嫌ったみたいです。

 

 この勢いのままどんどん行きましょう。次の標的は鶴乃ちゃんです。

 もうね、面白いくらいに隙だらけですよ鶴乃ちゃん。ポカンとした表情をしていますしこれはもう襲ってくれと言っているようなもんですよね? え? 違う? そう……(無関心)。

 

 ぶっちぎりの《速度》を活かして一気に鶴乃ちゃんの目の前にこんにちは! そしてはいドーン! 百恵ちゃんの拳骨が鶴乃ちゃんの脳天に吸い込まれていくぅ! Foo↑ 気持ちぃ~。

 これを受けてまともでいられるような頑丈なやつなんていません。

 鶴乃ちゃんは目を回して尻餅をついてしまいました。(戦線復帰は)ダメみたいですね。

 

 さぁ次です。誰にしましょうかね。

 

 いろはちゃんはどうでもいいです。

 いろはちゃんじゃあ逆立ちしても百恵ちゃんに勝てません。戦闘能力に関しては悲しいことに何もかもが百恵ちゃんの方が上です。いろはちゃんの初期設定が低すぎんよ~。神浜の魔法少女じゃない上にまだ魔法少女になって一年足らずの普通の女の子だからね仕方ないね(レ)。

 

 ということで残っているのはやちよと杏子ですが、百恵ちゃんはやちよと戦闘経験が豊富なので既に手の内を知り尽くしています。ぶっちゃけ倒そうと思えば(王者の風格)いつでも倒せる状態なので放っておいても大丈夫。

 じゃあもう杏子ちゃんしかいねえな!

 

 さすがは本家原作勢、魔法少女になってそんなに経っていないはずなのに隙なく武器を構えている杏子ちゃんですが、それでも百恵ちゃんの動きを捉えることはできません。

 しかしながら槍の上に瞬間移動した百恵ちゃんに驚きながらも振り回して引き剥がそうと対応している辺り、杏子ちゃんがかなり強い部類の魔法少女だということがわかります。(優遇されているのが)見える見える。

 

「うおっ!?……おわっ!?」

 

 ですが百恵ちゃんは一筋縄ではいきません!

 投げ出された百恵ちゃんですが、その前にしっかりと腰に絞めている青い帯を杏子ちゃんの長槍に巻き付けておきました。

 百恵ちゃんのみならず魔法少女の衣装は全て、自らの魔力によって作られたもの。ですから魔力を使えばそれを自由自在に動かすことができます。

 

 ちなみにこれはよほど魔力が高くない限り魔法少女歴三年以上のベテランにしか使えない技です。

 つまり武器がリボンというとんでもないハズレを引かされながらも自由自在にマスケット銃を作り出し、しかもそれをなりたての頃から普通にやっていたマミさんがどんだけヤバい才能と戦闘センスを持っていたのかがわかります。

 あっ、そっかぁ(痴呆)。そう考えれば杏子がこんだけ強いのも納得がいきますね。

 だって師匠がマミさんな上に暫くの間バディを組んでいたんですもの、そりゃあ強くなりますわ。

 

 さて、百恵ちゃんの操る帯によってバランスを崩してそのまま引っ張られた杏子ちゃんを容赦なくジャイアントスイングの要領で槍ごとブンブン振り回し、そのままやちよのいる方向に投げ飛ばします。

 いやぁね、普通の魔法少女ならこれで終わるんですわ。でも杏子ちゃんとやっちゃんはこんなもんじゃ終わりません。

 

 やっちゃんは普通に回避しましたし、杏子も上手く態勢を整えて無傷で着地しました。やりますねえ! って、おっとと。

 

 感心している暇なんてくれませんね。

 こちらの隙を伺っていた本作主人公、環いろはちゃんが攻撃を仕掛けてきました。が、やっぱり弱いです。

 魔力によって形成された矢の勢いもそんなになく、いとも簡単に掴み取ることができました。

 

 ここでひとつアドバイスを。

 『チームみかづき荘』ルートで走るときはなにがなんでもいろはちゃんを強化することを重視しましょう。

 もう本当に弱いので何回いろはちゃんが頃されてチャートが崩壊した兄貴姉御たちがいるか……。

 

「星奈……百恵さん!」

 

 おや、いろはちゃんは百恵ちゃんのことを知っているご様子。やっちゃんたちから聞いたのでしょうかね。

 どうやらいろはちゃん、百恵ちゃんを説得している模様。

 いろはちゃんの凄いところはこの精神力の高さですね。まさか戦闘中に敵を説得してくるとは思いませんでした。

 ただ百恵ちゃんは非の打ち所のないような善人ですから実はこの説得はかなり有効です。

 

 しばらくすると『マギウスの翼』を裏切るかどうかの分岐の選択肢が出てきます。

 これはプレイヤーキャラが比較的善人でなければ起こらないイベントで、プレイヤーキャラはここでいろはちゃんたちに説得されて『マギウスの翼』を裏切ることもできます。

 まぁ、ここで裏切らないので全く意味がないんですけどね!

 

 ……うん? あれ? 選択肢が出てきませんね。

 おや、百恵ちゃん。一方的にいろはちゃんを拒絶しちゃいました。イベントが強制的にスルーされてしまいましたね。選択肢が出なかったことでシーンが停止することがないですし、説得に応じるつもりもないのでRTA的に大助かりです。

 

 これで戦闘ラウンドに戻ってまいりました。今度はこちらの攻撃ですね。

 このまま拳を使って戦うこともできるのですが、それじゃあちょっと地味ですよね。

 今までの魔女戦もただでかい剣でぶった切るだけのなんの面白味のないものばかりでした。

 

 というわけで、先程鶴乃ちゃんの炎を跳ね返した技のちょっとテクニカルな応用技をお見せしましょう。

 あの時は腹の中に溜めた魔力を息という形で吐き出すことで、それを風に変換していました。

 じゃあその息を声に変えてみたらどうなるのでしょうか?

 その結果がこれです。

 

 地下水路全体が揺れ動くような轟音が響き渡り、百恵ちゃんの口から広がった魔力は塊となって縦横無尽に動き回ります。

 魔力を音という形にすることで物理攻撃に変換しています。言ってしまえば音響兵器ですね。それを百恵ちゃんはやっています。ピーヒョロ姉妹涙目。

 

 さて、この魔力弾の嵐ですが攻撃性は高いものの命中率はそんなに高くはありません。

 そしてこちらはやっちゃんたちを頃す気ゼロですので、まぁ無事に乗り越えてくれるはずです。難易度ハードで強めに設定されていますしね。

 

 案の定やっちゃんも杏子ちゃんも肩で息をしていますが攻撃をしのぎ切りました。

 ちなみに戦闘不能の鶴乃やフェリシア、そして彼女たちを治療しているいろはちゃんには当たらないように調整しています。

 

 原作ではいろはちゃんとフェリシア、杏子のウワサの被害を受けた三人が『ミザリーリュトンのウワサ』を倒すのですが、今回は杏子と鶴乃を入れ替えさせる必要があります。

 なんで鶴乃ちゃんを行かせるかと言いますと、鶴乃ちゃんには『幸運』という非常に強力な固有魔法を持っているからです。

 

 『ミザリーリュトンのウワサ』はその特性上、自分に近づく人間にコウモリをぶつける、岩を落とす、滑らせるなどの不幸を引き起こして攻撃します。もうお分かりですね?

 そう鶴乃ちゃんは『ミザリーリュトンのウワサ』の特攻キャラなんです。鶴乃ちゃんを連れて行くだけで割と簡単に倒すことができちゃうんですね。

 

 やちよと杏子を足止めしつつ隙を作って、いろはちゃんたち他三人をウワサの元に向かわせる。これを狙って動いています。

 ですのでいろはちゃんたちを無視して、杏子たちを挑発してやりましょう。

 

 来いよ杏子。怖いのか? 槍なんか捨てて、かかってこい!

 

「チッ、舐めやがって。上等だ、そんじゃあアタシと遊んでくれよ!」

 

 「野郎ぉぉぉ、ぶっ頃しゃあああっ!」という勢いで杏子ちゃんが突っ込んできました。ですがこれは罠です。

 めちゃんこ強い魔法少女である佐倉杏子が情だけで動くわけがありません。当たり前だよなぁ?

 

 戦闘が始まってから杏子ちゃんはまだ自分の武器の正体を明かしていません。本当は長槍じゃなくて多節棍なんですよアレ。でも杏子ちゃんはその姿を見せていません。

 当然私たちプレイヤーは知っていても、操っているプレイヤーキャラである百恵ちゃんは知る由もないので、罠だとわかっていても対応するために動いてしまいます。

 

 杏子ちゃんはそこを突いて遂に己の武器の真の姿を見せてきました。

 槍を掴もうと百恵ちゃんの腕が伸びますが、それは突然バラバラになって百恵ちゃんを囲います。これで拘束しようとしているんですね、さすがは杏子ちゃんです。

 

 このまま縛られるのもいいですが百恵ちゃんは無駄に経験値が高いので普通に対応してしまいます。ここら辺の融通が利かないところがリアリティがあっていいですよね。

 

 さて、百恵ちゃんはこのまま杏子に向かって前進。多節棍を操る杏子ちゃんを狙いつつ、自らを縛ろうとしている攻撃を中断させようとしています。

 さすがはベテラン魔法少女です。もうちょっと手加減したかったのですが仕方ないですね。

 

 って、お? 百恵ちゃんが伸ばした手が空振りました。

 確かに目の前に杏子ちゃんがいたはずなんですが……っちょっ、おま、まさかコレは……!

 

「今更気が付いても遅いってーの! 油断したな神浜最強!」

 

 物陰からドヤ顔で本物(・・)の杏子ちゃんが現れました! やっぱりそうでした!

 今まで百恵ちゃんが向かっていたのは杏子ちゃんが作り出した幻でした!

 

 杏子ちゃんの固有魔法は『幻覚』なのですが、彼女の家族に起こった悲劇から設定上この魔法が使えなくなったという裏設定があります。

 しかし難易度ハードになりますとそれを克服して普通に使ってくるスーパー杏子ちゃんが登場することがあり、今回の杏子ちゃんがまさにそれです。流石の百恵ちゃんもこの二重の罠を見抜くことができずにまんまと罠にかけられてしまいました。

 

 その結果、百恵ちゃんの体ががっちり縛られて拘束され、宙に浮かんでいきます。……おおっ! やりますねえ!(二回目)

 

「環さん、ふたりを連れて今のうちに行きなさい! 私と佐倉さんはここに残るわ!」

「! はい!」

 

 ヨシ!(現場猫) いいゾ~コレ。そのままウワサの所に行って、どうぞ。

 ホラホラホラホラ(鬼畜)。早くしないと百恵ちゃん自由になっちゃうぞ~。

 脳筋娘の百恵ちゃんにとってこれくらいの拘束は力尽くで破れますからね。杏子ちゃんも頑張っていますがそれでも百恵ちゃんの馬鹿力には及びません。

 

 やがて百恵ちゃんは杏子の多節棍を引き千切って解放されました。

 しかしながらもういろはちゃんたちはウワサの元に。そしてやちよと杏子ちゃんが行く手を阻んでいます。

 あーらら立場が逆転してしまいました。ミッション失敗です。悲しいなぁ(棒読み)。

 

 これにて戦闘終了です。

 予定通りにストーリーが進みましたし結構派手な戦闘を皆様に見せられたと思うので大満足な結果でした。

 あ~今日は戦闘楽しかったな~、早くホテルフェントホープに帰って後処理しなきゃ。多分怒られるんでしょうけどヘーキヘーキ、ヘーキだから。……って、えっ!?

 

 百恵ちゃんが血反吐を吐き出して倒れてしまいました!

 

 ちょ、ちょい待ちちょい待ち! 百恵ちゃんの健康状態は……最悪ぅっ!?

 これは状態異常の影響ですね。あんな派手な戦い方をすれば多少は症状が進行するとは思って覚悟はしていましたが甘かったみたいです。

 

「百恵、見せなさい!」

「お、おいおい、なにやってんだアンタ!?」

「……っ!」

「な、なんだよこれ……アンタ、なんで……」

 

 あーもうめちゃくちゃだよ。

 やっちゃんと杏子ちゃんに百恵ちゃんの弱体化の秘密を知られてしまいました。

 こうなったらそう簡単には百恵ちゃんを帰らせてはくれません。このままみかづき荘に連行されてしまう可能性があります。そうなると面倒です。

 

 このままですと百恵ちゃんの弱体化の情報が一気に神浜中に広がってしまいます。

 少なくとも百恵ちゃんと交流のあるネームド魔法少女たちがこのタイミングで一斉に動き出してしまうので、チャートが崩壊してしまう可能性があります。

 

 おまけにこの後、やっちゃんたちにはみふゆさんと会ってもらうので、その時にみふゆさんを含めた他の羽根たちにも知られてしまいます。そうなってしまうともう百恵ちゃんは自由に『マギウスの翼』を使役できなくなってしまうのでどうにかして乗り切らないといけません。

 しかし百恵ちゃんはすっかり弱ってしまっていますしどうしたことか……。

 

「ハイハイ、ストップ。もうそこまででいいカラ」

 

 ……ゑ? こ、この声は……!

 

「まさかあなた……アリナ・グレイ? 若手芸術家の?」

「アリナのこと知ってるワケ?」

 

 (アリナ)先輩! なにしてんすか。

 光線ぶっ放してダイナミックエントリーしてきたアリナ先輩が百恵ちゃんをお姫様抱っこしてやっちゃんたちから距離を取ってくれました! なんてイケメンなんでしょうか!

 アリナパイセンありがとナス!

 

「エキサイトする気持ちは分からなくもないケド、ほどほどにして欲しいんだヨネ」

 

 おう、考えてやるよ(ほどほどにするとは言っていない)。

 というわけでじゃあな、やっちゃん、杏子ちゃん! ポイテーロ!

 今度みふゆさんと一緒にみかづき荘に遊びにいくから元気にしてろよな!

 

 はい! それじゃあキリがいいのでここまでにしましょうか!

 第5章の『ひとりぼっちの最果て』はばっくれるので、次回は第6章の『真実を語る記憶』からスタートしていきます!

 ご視聴ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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