銀色暗号 ~落ちて 堕ちてく あなたのすべてに~ 作:ENDLICHERI
銀色暗号ってね、KinKi Kidsの曲名なの。・・・・・・あれ?前に話したっけ?
晴斗さんの連絡を受けて知ったけど、病院におにーちゃんが運ばれてから3日が経過した。頭を抱えて倒れたというおにーちゃんはまだ目を覚まさない。きっと、記憶を取り戻したのかもしれない。
「・・・・・・あ、友利、ちゃん・・・。」
「花音さん・・・・・・おにーちゃんのお見舞いですか、ありがとうございます。」
「友利ちゃん、その・・・・・・。」
「おにーちゃんの事なら、謝らないでください。こうなる事を理解した上でこの街に来たんですから。」
「強いね、友利ちゃんは・・・・・・。」
「いえいえ、兄の面倒を見るのが妹の務めなので!」
・・・・・・ちょっと、調子狂うな。いつもならここで「逆だろ。」っておにーちゃんからツッコミが来るのに、沈黙がやって来るなんて・・・・・・。
「・・・・・・友利ちゃん、実は昔、蓮くんと遊んでいたの・・・。」
「・・・・・・。」
「この前友利ちゃんに聞いた場所に行ったら、私は昔のことを思い出せて、そしたら蓮くんも記憶が戻ったみたいで、昔私を呼んでた呼び名を呼んだあと、気を失ったの・・・・・・。」
記憶、戻ったんだ・・・・・・。
「ごめんなさい、私が記憶を戻そうとしなければ、蓮くんが気を失うことはなかったのに・・・・・・。」
「花音さん、そんなことより、昔遊んでた相手の記憶が戻ったことを喜ばなくていいの?」
「ふぇ?」
「あんなに楽しそうに、しかもカップルのようにイチャイチャしてた相手だよ?もっと喜ばないと。」
「ふぇええ!?ど、どうしてそんなことを・・・・・・!?友利ちゃんは、あの時いなかったよね・・・・・・!?」///
やーい、顔真っ赤ー。
「おにーちゃんの記憶を戻そうとしてた時、偶然そんな写真を見つけたの。女の子の方は、もしかすると『ずっと一緒』とか思ってたんだろうな~?」ニヤニヤ
「うぅ・・・・・・!」///
なんか、面白い。もうちょっとからかおっかな~?
「その辺に、しなよ・・・・・・。」
「れ、蓮くん・・・・・・!?」
「あらま、おにーちゃんもう起きたの?」
「まぁね。・・・・・・僕が起きてたの知ってたでしょ?」
「ちょいちょい布団が動いてたからね~。で、状況の理解はできましたか~?」
「・・・・・・。」
「・・・・・・まぁ、そこそこに。久しぶりだね、かのちゃん。」
「思い、出したの・・・・・・?」
「そう、みたいだね。僕の記憶が正しければ、友利が横断歩道を渡っている最中に突然トラックがバカみたいに突っ込んできて、友利を安全なところまで飛ばして引かれたとこまでしか記憶がないんだよね。」
「えっ?えっと・・・・・・?」
ずいぶんとリアルに鮮明に覚えてらっしゃいますね。しかもそれを真面目にサラサラ~と言うから、見てて面白いけど内容のせいで笑いづらいんだよね・・・・・・。
「・・・・・・で、ここどこの病院?」
「あ、そこは分かんないんだ。」
「いや、かのちゃんの『この前友利ちゃん──』のとこからしか意識ないから。かのちゃんがいるってことは、ここは東京?」
「そだよ。花音さんと遊んでた街に来て、おにーちゃんの記憶を戻そうとしてたの。」
「なるほど、それでかのちゃんと話して記憶が戻って気を失ったと。」
「れ、蓮くん・・・・・・?」
「なんでしょう?」
「ほんとに、蓮くんなんだよね・・・・・・?なんか、この前とは別人な気がして・・・・・・。」
「・・・・・・ねぇ、記憶喪失の頃の僕ってどんなんだった?」
「ん~・・・・・・今よりもめっっっっっちゃ礼儀正しい感じだったよ。」
「へぇー・・・・・・。」
うっ!?この頭部から感じる『圧』という名の手の感触は・・・・・・!?
「まるで『記憶喪失じゃない頃の僕が礼儀正しくない』みたいだね~?」
「痛い痛い!ごめんなさい謝りますだからその手を離してーーー!!」
「はぁ・・・。言葉には気をつけましょうね?」
「あぃ・・・。」
久しぶりにおにーちゃんからお仕置き受けちゃったよ・・・・・・。なんか、懐かしい・・・!って、何変な扉開けようとしてんのよあたし!!しっかりせい!!
「そうだ。友利、ちょっと外してくれる?」
「うん?・・・・・・あぁ、ごゆっくり~。」ニヤニヤ
「この後が楽しみだね?」ニヤァ
「うっ!?」
怖っわ!?
なんか、蓮くんのイメージが違う気がする。と言っても、昔の記憶は曖昧だから、この前までの記憶がない頃の蓮くんしか知らないんだけど・・・・・・。
「・・・・・・かのちゃん。」
「は、はい・・・・・・!」
「僕のイメージが違うから戸惑ってるんでしょ?」
「ふぇ!?いや、そんなことは・・・・・・。」
「やっぱ当たりか。そりゃそうだよね・・・・・・。」
「うぅ・・・・・・!」
なんか、ガッカリさせちゃったな・・・・・・。
「仕方ないか。僕だってこの街を離れてから色々あってそこそこ性格変わっちゃったからね。」
「えっ?何か、あったの・・・・・・?」
「・・・・・・よく聞けるね?」
「あ、ごめんなさい・・・・・・。」
「いや、別にいいよ。隠すことでもないし。・・・・・・あれから、色んな場所を親の転勤と共に回ったんだ。中学生になる頃かな?その辺りから
また真顔でそんな話を・・・・・・。ってか、さっきからあんまり表情が変わってない・・・・・・。
「だから、たまに思い出すんだ。あの頃に・・・・・・『かのちゃんと遊んでいた頃に戻りたい』って。」
「っ!」
「・・・・・・ねぇ、また友達として遊んでくれる?」
友達・・・・・・昔みたいに・・・・・・。
「・・・・・・かのちゃん?」
「・・・・・・ゃ、です・・・・・・。」
「えっ?」
「嫌、です・・・・・・。蓮くんの記憶を戻そうとしてた時に思ったの。蓮くんのことが、
「えっ!?それって・・・・・・。」
「・・・・・・蓮くん、私と・・・・・・付き合ってくれる・・・・・・?」
・・・・・・あ、言っちゃった・・・!?
はい、今回はここまで!良いとこでしょ~?ここで止めるのもアリかなってね?
それでは、ここでちょっとしたお知らせです。この小説、次で終わりです。早いでしょ?でもね、テレビ的には1シーズン分書いたの。こんぐらいなら普通ちゃうん?
でもさ、1つ問題があるの。Morfonicaがカバーしてる『深海少女』、あれをイヤホン・ヘッドホンで聴いてるとさ、ボーカルは普通なんだけど、右側からはギターとドラム音、左側からはバイオリンと多分ベース音が流れるの。凄ない!?・・・・・・以上です。
では、また~。