銀色暗号 ~落ちて 堕ちてく あなたのすべてに~ 作:ENDLICHERI
歌詞が出ます、苦手な方はご注意ください。
あれから数日、待ちに待って・・・・・・ないけど、約束の日が訪れた。
「・・・・・・って、結局真っ黒じゃん・・・。」
「あはは・・・。」
出かける前から友利に言われているけど、結局僕の服装は全身黒コーデだった。他の色の服は一着もなかった。・・・・・・どんな服のセンスしてたんだろう、僕は?
「はぁ・・・、まぁいいや。おにーちゃん、行くよ。」
「うん。・・・・・・って、なんで君が指揮を取るの?」
そんな僕のツッコミはスルーされたけど、何事もなく黒崎さんから聞いた集合場所に辿り着いた。『ここまでは』何事もないけど・・・・・・。
「お、蓮じゃねーか!おーい!」
「?・・・・・・いた──って、あっちの人数、僕が予定してた人数が違うんだけど・・・?」
「ほんとだ、あっち2人も多いじゃん。」
僕の方は予定としては1人のはずが2人になってる。
これは・・・・・・うん、明らかに面倒な事が起きる予感しかしない。
「あ、蓮くん。久しぶりだね。」
「お久しぶりです。」
「あなたが花音を
「えっ?誑かした!?ちょっ、黒崎さんどうなってるの!?」
「えっ!?え、えっと・・・・・・?」
ちょっと、目を反らさないでよ!
「ぷふーっ!おにーちゃんが女の子を誑かすなんて・・・!w 無理無理!www」
友利、君は後で嫌というほど説教してあげるよ・・・!
「さぁ、答えてもらいましょうか?」
「っ・・・・・・。」
それはそうと、この金髪(?)の人怖いよ・・・!もしかして、この人があの噂の『千聖』って人!?
「あの・・・・・・申し訳ないんですけど、僕は誑かしてないですよ・・・。」
「証拠はあるのかしら?」
「証拠というか、証言というか・・・・・・僕たちはここに引っ越してきたばかりで、引っ越してきた日に街を見て歩いていたら偶然迷子の松原さんと会ったんです・・・。」
「・・・・・・そこは、花音の話とだいたい合ってるわね。でも、そんなのが2回も起きるのかしら?花音の弱みを握って──」
「もしも僕がそんなの持ってたら、きっと今頃あなたまで脅してますよ。それに、僕が知ってる松原さんの情報は・・・・・・」
「っ・・・・・・!」
「・・・・・・方向音痴ってことだけです。」
・・・。
「ほ、他にも教えたよね・・・?ほら、バンドのこととか・・・?」
「え?・・・・・・あ、確かに聞きました。ごめんなさい、あと『バンドをやっている』を追加してください。」
「はぁ・・・、もういいわ。」
えっ?まだ言い訳しようと・・・・・・思ってたけど、もうネタがないや・・・。
「ここまで話してみて、あなたが誑かすような人には到底思えないもの。」
「あはは、ですよね・・・。」
って、悲しむ必要ないじゃん。逆に喜んだ方がいいんだよな?
「イエーイ、おにーちゃんボロクソ言われてるー!w」
「友利、帰ったら楽しい事が待ってるよ・・・・・・。」
「あ。・・・・・・ごめんなさい、許してください、すみませんでした。」
すぐさま道路で土下座をする友利。恥ずかしいから止めて。
「・・・・・・よし!千聖の誤解も解けたことだし、カラオケ行っか!」
「「なんで
「揃って言うなよ!」
「そうよ、そもそも浩輔がここにいること自体間違っているんだから。」
「千聖、テメェーーー!!」
賑やかですね・・・・・・。
「友利ちゃん、って呼んでいいかな?」
「もちろん!あたしは・・・・・・松原さん?花音さん?花音先輩?花音ねーさん?うーん・・・・・・どれがいいですか?」
「ふぇ?えっと・・・・・・好きなように呼んでいいよ。」
「じゃあ・・・・・・花音さん!花音さん、今日はよろしくお願いします!」
「う、うん。よろしくね。」
(思ったより普通の呼び方だった・・・。)
なんだろう、向こうでは呼び名とかで話し合ってるけど・・・・・・何故か松原さんがホッとしてる。
「でも、僕カラオケに行ってみたいな。」
「蓮くん、何も浩輔に付き合う必要ないよ?」
「晴斗、お前最近名前の通り黒くなってねぇか?」
「いや、仁藤さんの意見なんか全く無視してるけど、行ってみたいんだ。」
「蓮も相当だな?」
「それじゃあ、行ってみよっか?」
「出たよ、新人には優しい晴斗様が。」
「そうね、たまには晴斗の歌声も聴いてみたいから。」
「えっ?」
「わ、私も行ってみたい・・・!」
「あたしもー!」
「俺の威厳は一体
何故か僕が行きたいと言ったらみんな行くことになったカラオケ。仁藤さんがそんな扱いなのは大体分かった。
カラオケが初めての僕には、何をすればいいのか全く分からなかった。すると、仁藤さんが色々教えてくれた。あんな立場なのに、優しい時は優しいんだと理解できた。途中、黒崎さんに「なっ?こういう時は頼りになるだろ?」っとボソッと言われた。確かに頼りになるけど、そんなのが口にできるわけでもないから、とりあえず苦笑いしておいた。
「これで、ここを押すと曲が流れるんだ。分かった?」
「はい、ありがとうございます。」
「ってことで晴斗先輩、お手本お願いします!」
「えぇ・・・。」
黒崎さんすごい嫌そうなんだけど、歌いたくないのだろうか?
「晴斗くん、頑張って・・・!」
「はぁ・・・、頑張ります・・・。って、この曲なの・・・?」
えっと、確か・・・・・・『緋色の空』って曲。
「♪そしてこの空赤く染めて また来る時 この
「フゥー!」
「浩輔、静かにしなさい。」
「♪すれ違っていく‘人’も 紛れ失くした‘モノ’も いつかは 消えゆく記憶
熱く揺るがす‘強さ’ 儚く揺れる‘弱さ’ 所詮 同じ
そんな日常
風になびかせ 線を引いて 流れるよな髪先 敵を刺す
振り斬った想い
黒崎さん、歌上手いんだね。・・・・・・素人の僕から見れば、だけど。そんな横でずっと端末を弄っている友利。
「えっと・・・・・・あった。で、これがこうで・・・・・・オッケー!」
「何か歌うの?」
「うん、自己紹介も含めてね。」
わー、すごい。そんな度胸は僕にはないよ。
「ちなみに、おにーちゃんの分も入れてあるよ。」
「えっ!?」
そんな発言を受けたあと、黒崎さんの出番が終わった。
「さっすが晴斗~!」
「浩輔・・・・・・後で覚えてなよ・・・!」
「うぅ~怖い怖い。次は・・・?」
「はい!楠木蓮の妹の楠木友利です!よろしくお願いします!」
「友利ちゃん、オーディションじゃないよ・・・。」
確かに。
友利が歌う曲は、僕も聴いたことのある曲だった。と言っても、友利が聴いてたのを聴いただけだけどね。
「♪トーキョーは 薄暗い閃光放って 消耗した MPも回復できぬまま
相当な 厄介者の説法聞いて 硬化した モノクロのレム睡眠♪」
友利の歌声なんて、多分きっと初めて聴いたけど、きっといい線行ってると思うなぁ・・・。この後僕も歌うんだよね・・・?どうしよう、緊張してきた・・・!
「♪ロマンロン 僕の前を過ぎる子供達のパレードは 可能性 煽るメロディー 離してくれない
ロマンロン 口開けたまま 瞳孔開いておいで 夢幻的 悪いことじゃない 僕の灯よともれ♪」
「あら、妹さんは思ってたより上手いのね。」
「えっへっへ~!次はおにーちゃんの番だよ!」
遂に回ってきてしまった・・・・・・。こうなったら覚悟して行くしかない・・・!
「えぇー、楠木蓮です、よろしくお願いします。」
「ぃよっ!待ってました!」
「頑張って~。」
この『smile』って曲なら、バラードだし歌いやすいから大丈夫だろう。後は・・・・・・泣かないようにしないと。
「♪昨日の暴風雨でゴミが散乱していて 駅前の通りにも爪痕残している
でも午後には 片付くだろう またいつもと同じようにさ
重なった痛みに心が
君らしくて あったかくて またいつかと同じようにさ
泣いてたことなんか 忘れるくらいのsmile smile けりをつけなくちゃね その悲しみに
明日の今頃は 陽気な歌でも歌っていようよ そう All you need is only smile♪」
ヤバい、目頭が熱くなってきた。この曲を聴くといつもそう、何故か泣けてきてしまう。だけど、なんとか踏み
「♪泣いてたことなんか 忘れるくらいのsmile smile けりをつけなくちゃね その悲しみに
明日の今頃は 陽気な歌でも歌っていようよ そう All you need is only smile
誰かに憧れて 身に
だけど忘れないで [君の笑顔に逢える] それだけで生きていける 僕がいる
そう All you need is only smile♪」
なんとか歌い切った・・・!
「「「・・・・・・。」」」
・・・・・・あれ?なんで何も言わないんだろう?
「蓮くん、大丈夫?」
「えっ?何がですか?」
「その・・・・・・目から涙が・・・。」
「?・・・・・・っ!ごめんなさい、この曲を聴くと、何故か泣けてきちゃって・・・!」
僕は黒崎さんの言葉を聞いて、頬に一筋の涙が零れ落ちていることに気が付いた。僕は咄嗟に涙を拭いながら、何故か起きるこの現象を話した。
「・・・・・・そっか。君も何か抱えてるんだね。」
「えっ?何か言いました・・・?」
「ううん、なんでもないよ。それじゃあ!次は浩輔のターンかな?」
「おう!任せとけ──って、なんで団子三兄弟やねん!?」
黒崎さんが何か呟いたけど、今は聞かない方がいいのかな・・・?
はい、性懲りもなくまた歌詞出したよ。
今回の出した曲は、ガルパでRoseliaがカバーした川田まみさんの『緋色の空』と楠木ともりさんの『ロマンロン』、そして
『緋色の空』は、今度リリースされる中島由貴さんのアルバムの曲の中に『緋色の空』の作詞曲のコンビがいるからです。要は・・・・・・チェックしてみて、って話。
そして『ロマンロン』は・・・・・・最近改めて気に入ったからです。それだけ。
最後の『smile』は、仕事中に
んじゃ、おつモニ~。モニカのライブ良かったよ!