銀色暗号 ~落ちて 堕ちてく あなたのすべてに~ 作:ENDLICHERI
「それでね、あれはいつ頃だったかな~?」
僕はあれから、たまにドーナツ屋に来ては、昔よく食べていたドーナツを食べつつ、店長が知ってる僕の話を聞いていた。・・・・・・全く思い出せないけど。
「れ、蓮くん・・・・・・!」
「?・・・・・・あ、花音さん。こんにちは。」
「っ!こ、こんにちは・・・・・・!」///
あ、もしかして名前で呼ばない方が良かったかな?でも、この前その件でちょっと機嫌損ねられたからな・・・。
「えっと・・・・・・何か、僕に用が──ん?」
とりあえず、面倒だから名前を呼ぶのを避けつつ話を進めようとした。僕が言葉を止めた理由は、物陰からこちらを覗く仁藤さんが見えたから。そして、仁藤さんの視線がたまに彼の後ろを向くから、他にも誰かいるのだろう。おそらく、黒崎さん辺りって予想もできる。
「えっと・・・・・・どうかしたの?」
「・・・・・・いえ、何も。」
「はぁ・・・?」
花音さんは、彼らの存在を知っているのか知らないのか、顔を見ても分からない。だって、顔が真っ赤でそれどころじゃないから・・・・・・。
「あ、あのね・・・!」
「はい?」
「こ、今度の土曜日空いてる・・・・・・?」
「土曜?基本空いてるので、空いてますが・・・・・・?」
「そ、それじゃあ、土曜日の朝10時に、駅前に来て・・・・・・!」
「えっ?」
「ま、またね・・・・・・!」
「あっ、ちょっと!?・・・・・・行っちゃった・・・。」
視線を仁藤さんたちの方に向けると、そこの人たちは誰一人いなかった。一体なんだったんだろう・・・?とりあえず、次の土曜日の朝10時に駅前に行けば分かるか。
ちょっと後ろでキャッキャしてる店長さんたちは無視しよう。
い、言えた・・・・・・!ハロハピでライブする時より緊張したかも・・・・・・!
「花音ちゃん、大丈夫?」
「いや~、見事な全力ダッシュだったぜ!」
「ちょっと浩輔──」
「分かってる!皆まで言うな。」
「分かってないでしょ?」
「それじゃあ花音ちゃん、後は土曜日に頑張るだけだよ。」
「う、うん・・・!」
「分かってないわね、晴斗。」
「えっ、何を?」
「女子は、『一緒にお出かけする』が決まった時から戦いが始まるのよ。ね、花音?」
「う、うん・・・・・・?」
なんだろう?千聖ちゃんの目がちょっと怖いんだけど・・・・・・?
そして時は過ぎて、約束の土曜日。僕は集合時間の30分前に家を出ることにした。
「おはよ~・・・・・・。」
「おはよ。今日はずいぶんと遅いね?」
「ちょっと徹夜しちゃって・・・・・・あれ?おにーちゃんどっか行くの?」
「うん、ちょっと花音さんとお出かけにね。」
「ふーん。うん~?・・・・・・はい!?」
「ビックリした。急に何?」
「それ!あたし、聞いてない!?」
「そりゃそうよ、言ってないもん。」
「ちょまま!すぐ準備するから!20分待って!」
そう言って支度を始める友利。僕はそれを無視して、こっそりと家を出た。・・・・・・20分は待ってられないからね。
さて、色々ニヤニヤ展開になりました~。デートですよ、奥さん!
さてさて、間が空いて申し訳ない!・・・・・・空きすぎか?そんなのミクロンミクロン!なんか、先月の22日以来なんだって。・・・・・・さーせーん。
んじゃ、ばいべ~い。