今日を生きて   作:SS04

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昼休みの合間に書いたので短いです


今日の新人

扉を強行突破しようとしたフランカだが現実的に部屋には鍵がまだかかっておりダーレスに投げ飛ばされる前にリスカムとジェシカが回収し数刻が過ぎた

しょうもない押し問答を終え現在宿舎にて新人を待っていた

 

「もぅ、ダーレスったらいけずなんだから」

 

「何がいけずだ。 おめぇは俺の部屋来たら帰らねぇだろ」

 

「だって〜紅茶もあるしお菓子もあって部屋は清潔、住んでる人以外は完璧じゃない?」

 

「来訪者もダメな奴がいることを忘れてません?」

 

言葉のジャブ、拳での小突き合いはこの小隊の名物のような物だった

 

フランカはダーレスの部屋をよく訪れるのは訓練から帰る時ついでに寄って茶菓子をたかり綺麗な部屋にいれるという潔癖症の彼女にとっては非常に良い環境だった

彼が入ってから1人部屋のため相部屋の相方の心配はないためやりたい放題だった

 

周りから見れば色恋沙汰の惚気の当て付けに感じるが彼曰く「そんな物じゃない」とのことだった

 

「フランカ、いい加減彼の部屋に入り浸るのは控えてと言ってるでしょ。 ダーレスもだよ」

 

「あら〜? 私が部屋にいなくて寂しいの〜? 優等生サマの可愛いとこまた見つけちゃった」

 

「お宅のお狐様をしっかりそっちで躾けといて欲しいところだよ俺は」

 

「躾ってあたしになにするのかな〜?」

 

「キャメルクラッチ」

 

「もうちょっと穏やかな奴がいいわ」

 

「キツイハグ」

 

「言い方もうちょっとどうにかならない!?」

 

「ふざけんなキツイのはこっちだぞ」

 

「ひどくない!?」

 

ジェシカからすれば最初こそリスカムを揶揄うフランカをダーレスがいじるという奇妙な光景は日常もなっていた

 

「ダーレスさん。 新人ってどんな子なんですか?」

 

「ん、あぁ…確かお前の同期のバニラって奴だ」

 

「バニラちゃんが…?」

 

彼女は喜びと驚愕の半々といった様子だった

曰く真面目で努力家、立派な同期という絵に描いたような人物らしい

すると宿舎の扉が開き「失礼します」と一声かかり「入れ」と入室許可を出した

正直そんな硬っ苦しいことなんてやりたくないがそうも言ってられない

新人の間はある程度基本的なことをやらせた方がわかりやすいしそういう慣れた事は時間が解決してくれる

 

入ってくる前に全員立ち上がる迎える

入ってきたのは高身長のヴィーヴル、資料で見た通りの人物バニラだった

 

気をつけの姿勢から一礼しそれを返す

軍もPMCも言うほど変わらない

階級というものがある以上どこでも礼儀作法だなんだは付き纏う運命だ

 

「エコー4小隊から来ました、先鋒を務めるバニラです! よろしくお願いします!!」

 

程よく大きな声で自己紹介を終えると彼が同じように返した

 

「ブラボー4小隊長勤めるダーレスだ。 今日からよろしく頼む」

 

「生体防護処置オペレーター、フランカよ」

 

「重装オペレーター、リスカム」

 

「そ、狙撃担当ジェシカ…久しぶりだね、バニラちゃん」

 

それぞれの自己紹介を終え全員がソファーへと腰掛ける

 

「今日は訓練はしない、やるべきはお前の荷物を部屋へと運ぶこと。 ジェシカが同室になるから案内は彼女へ。 なんかあったらとりあえず俺らの誰でもいいから報告しろ。 質問は?」

 

「ありません!」と初の顔合わせは成功したようだ

 

「よし…んじゃあ諸君荷物を運ぶぞ」

 

「えっ、そんな! 大丈夫ですよ!

 

「あのストレストレーニングやった後に重作業って結構酷ね…」

 

「ぼやいてないでやるよフランカ。 バニラも遠慮しなくていいから」

 

「荷物…まさか、ね」

 

ジェシカの含みのあるような反応が少し気になったが直ぐにわかるだろう

そういう時無駄に理解してしまうが何が来てもびっくら仰天するほどじゃなくなる

 

大人になるってのは悲しい、日常で起きたことへのリアクションが薄くなって退屈になる

そんなふうになったのは環境か、自身が選んだことなのか

 

そんな事はどうでもいい、こいつがどんな奴かは知らないが面倒を見ることになったんだ

まぁゆっくりいくか

 

 

 

 

バニラの所持品は多くはなかった

着替えと日用品、その他のなんたらは大した量じゃな

とんでもなくやばいものといえばこの4つほどある飼育ゲージにあるオリジムシくんたちだった

 

「…バニラくん、報告したまえ」

 

「えっと…左からマルコ、トゲオ、ドスグロ、ツヨシです」

 

「聞きたいのは彼らの名前ではないんですが?」

 

「名前がまた独特なセンスね…」

 

「突っ込むところそこじゃないから!!」

 

「やっぱり…私、みんなと暮らすの…?」

 

またとんでもねぇ奴が仲間になっちまったな…

 

 

 

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