今日を生きて   作:SS04

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今はまだ書けているからまだ頑張ります


今日の休憩

バニラが来てから数日が経った

時間が経つのが早いのか、それとも体感している時間が短いのかは個人差があるだろう

 

基礎訓練はBSWに入社した時から終えているが今日も今日とて訓練をしているのはやってきたことの繰り返し、反復練習をひたすらやっているだけだった

 

基礎動作は地道な訓練をやってこそ得られるものだが結局実際のところは実戦のことは実戦でしか得られない

故に新人としてスタートしたところから少し慣れてきた所が死に目と言われている期間だった

 

「よーし休憩だ、20分後連携の訓練する。」

 

休憩のサインを出すとそれぞれの休憩の取り方を取るが真面目な後輩2人のお陰で先輩の2人、リスカムはともかくフランカはバニラの指導があるため休憩でも休憩でなかった

 

「みんな疲れないの〜? あんまり気を張ってても疲れるだけよ」

 

「整理できるときに整理して次に活かすにはこういう積み重ねが大事で…」

 

「は〜いはいはい、ここは小隊長サマに判断仰ごうかしら」

 

フランカがダーレスを巻き込もうとしたときには既に銃に弾を装填し射撃を始めた

断続的に響く銃声が僅かに彼女たちの耳を刺激する

 

「…こっち来ればいいのに」

 

「あの、小隊長って何者なんですか?」

 

バニラがここ数日で気になったことを問いかける

気になるのも無理はない、今まで彼のもとでやって来た訓練は今までの訓練とは異なることが多くまるで特殊部隊の訓練を受けているような気がしたのだ

 

そして最も気になること

サンクタ族でしか扱えないラテラーノ銃を容易く扱う男には天使を象徴とする頭上の光を放つ輪と背中にあるはずの翼がないのだ

 

「んー…聞いても『生まれた時からない』って言ってたわね」

 

「私たちが彼についてどれだけ知ってると聞かれても大したことはないよ」

 

知っている事を付き合いが長い3人が話す事を纏める

 

サンクタの出身で各地を転々としリスカムとフランカよりも少しだけ早くBSWに入社したこと。

 

小隊長をやっているのは前任の小隊長が亡くなり彼がそのまま引き継いでいること。

 

実戦の経験は相当な数をこなして来たのかどんな時でも冷静で正確なこと。

 

以上が有力なことだった

 

「あとはそうねぇ…部屋は常に綺麗で紅茶が好きくらいかしら?」

 

「正直に言ってしまうと小隊長の役割を押し付けてることになってしまったのが心苦しいかな」

 

「銃に関することが特にすごいと思います。 実は私の銃は自分の思う通りにダーレスさんにカスタムしてもらったんです」

 

「只者じゃ無いって思って気になってたんですけど…」

 

「まぁいいんじゃない? 言うほど変な奴じゃ無いし。 ただもうちょっと優しければいいのにな〜って思うかしら」

 

「べつ隠し事をしてるわけでも無さそうだけど、なんだか私たちとは何ら変わらないはずだよ」

 

「あっ…」

 

「え?」

 

バニラが悲痛そうな声を絞り出した

一瞬疑問に思ったジェシカが彼女の視線の先を見るとダーレスがフランカの背後に仁王立ちしていた

リスカムも気づきやってしまったと言う表情を隠していない

 

「あ〜あ、優しくておしゃれなティーカップに紅茶を注いでお菓子を出してくれる専属人になってくれないかしら。 紅茶を淹れる腕はいいのに女に優しくする手腕はないのかしら、あんなに腕太いのに」

 

「フランカ…」

 

リスカムが哀れむような視線を向けるが時は既に遅い

彼は拳を握り手首を動かしている

由緒「グリグリの刑」の準備運動である

手遅れだ

 

「見て分かると思うけど服着てても体は膨らんで身体は締まって筋肉でバッキバキで腹筋はしっかり6パックだったし、見てて少しびっくりしたわね」

 

「フランカさん…」

 

ジェシカが震えた声で止めようとするが饒舌になった彼女は止められない

気づいていないのかさらに続ける

絶望的だ

 

「現実は悲しいわね、それが災いしてちょっと暴力的だし部屋には入れてくれないどころか最近追い出してくるし。 棚のお菓子食べたら怒るし、どついて来るもの。 可愛らしいヴァルポに対して酷いとは思わないのかしら」

 

「フランカさん…」

 

バニラの悟った表情でフランカも異変に気づいた

しかしもはや助からない

現実は悲しいものだった

彼の2つの拳がフランカの頭蓋骨に向け放たれる

 

「人の部屋で好き勝手に茶菓子を漁りプライベートを害している相手にひどい事をしている自覚はないのかお前は〜!!」

 

「きゃああああぁああ〜!!? いたたたたたたた!!」

 

突然の襲撃にフランカも抵抗するが彼の腕力に敵うはずもないためなす術なくグリグリの刑に処されてしまった

 

「オラァ! 俺の憩いの時間を邪魔するバカ野郎め、反省しろ〜!!!」

 

「わかった! わかったから! グリグリのやめなさいっ」

 

「…ジェシカ、バニラ」

 

「「…はい」」

 

リスカムに声をかけられ2人はそそくさとその場を後にした

 

「先に訓練に戻ってるから満足したらどうぞ」

 

「ちょっ、逃げないでたすけて〜!!」

 

訓練所にヴァルポ社員の悲鳴が響いた




なんでフランカ姉貴はダーレス兄貴の腹筋割れてるの知ってるんですか(震え声
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