青木 眸(24歳)現艦娘『青葉』
「今日から此処の提督か…」
俺は幼馴染であり姉のような存在だった眸から貰ったカメラが入ったバッグを持つと鎮守府の門をくぐった。
「本日付けで着任の笠原です」
俺は警備兵に身分証を提示すると敷地内へと足を踏み入れた。
「お部屋は此方です」
警備兵が部屋へと案内してくれた。
ーーーー青葉視点ーーーー
「あ~あ…面倒くさ、何で私が」
私は大淀から押し付けられた提督室のへの荷物搬入の立ち会いをしていた。
「これで総てです」
業者が家具や家電を設置し、引越し荷物の段ボールを置くと引き上げていった。
「ねぇ青葉…新しい提督もカメラやるの?」
手伝いをしてくれた衣笠が小型の黒い箱を指差した。
「防湿庫…そうみた!!」
その防湿庫に私は見覚えがあった、
「これって…まさか」
私は側面を向けると…目を見張った、何故なら其処にはH.AOKIと私のイニシャルが刻まれていたのだから。
「ゆーくん…」
私は1人の男の子の名前を口にした、
「へぇ~青葉、誰なの?」
衣笠がからかいながら聞いてきた。
「隣に住んでいた男の子で弟みたいな感じ…」
等と話していると、部屋の主がやって来た。
「2人ともありがとう」
そう言うと、その男はらバッグから1台のカメラを取り出すと防湿庫に入れようとした。
「待って、そのカメラ!」
私は思わず声を上げた。
「あぁこれは、ある人から貰ったカメラでね…今は何処かで艦娘になったって…」
私は思わず聞いてみることにした、
「提督のお名前を聞いても?」
「自己紹介まだだったね、俺は笠原裕太」
私は思わず抱きついた。
「ゆーくん…逢いたかった!」
「まさか…眸お姉ちゃんなの?」
気が付くと衣笠がいなくなっていた。
「このカメラまだ使ってたんだ」
「うん、俺にはまだ使いこなせなくて手に余ってる」
私はカメラを手に取ると懐かしんだ、
「バッテリーグリップ付けたんだ…レンズはそのままなのね」
「18-250mmだから別に買い足す必要がないからね」
等と他愛も無い話をすると、
「取り敢えず執務室に行かないと…大淀が」
私はゆーくんの手を取ると執務室へと向かった。
「大淀ごめん」
私は執務室で待っていた大淀に謝ると、ゆーくんを紹介した。
「新しい提督のゆーくん」
「ゆーくん?」
大淀が意味不明という顔をした。
「あっ…ごめん…笠原裕太少佐です」
「ふ~ん…ゆーくんねぇ」
大淀迄もがニヤニヤ顔をしていた。
「青葉の知り合いなんだぁ」
執務室にいた時雨が意味深な顔をした。
「なら話は速いな、青葉お前の部屋は提督の隣に変更する」
長門が私の部屋変更の指示を出した。
「提督も知り合いが近くにいた方がよかろう?」
長門の言葉に、
「そうだね、そうしてくれると有り難い」
私の意見を無視して話が纏まってしまった。
その日の夜。
「ゆーくん…元気そうね」
「眸お姉ちゃんも…ね」
ゆーくんは私達が前任の提督からされていた事を知らされていると話した。
「まあ、取り敢えず呑もよ」
ゆーくんが冷蔵庫からビールを出すと、私の前に置いた。
「そうね、こうしてゆーくんと再会できたしね」
「………あれ…知らない天井」
私は目を覚ますと部屋の中を見回した。
「ゆーくんの部屋で呑んで…」
私はあちゃーと頭を抱えた、何故ならゆーくんのベッドに寝ていたことに気がついたからだ。
「ゆーくんは?」
隣を見るとベッドの端っこで小さくなって寝ていた。
「服は…」
私はまた頭を抱えた…いつもの癖で裸で寝ていた…まさかね…多分ゆーくんはちゃ…こっちも裸…致していないと思うけど…うんこれは責任問題大丈夫な…はず。
「あっ眸お姉ちゃんおはよう」
ゆーくんが目を擦りながら起きてきた、
「あっ…眸お姉ちゃん…責任は取るから」
私はゆーくんの視線の先を見た…シーツに血が付いていた…やっちゃっていたようだった。
「流石に自身のスクープを記事に出来ないかぁ…」
だが姉妹艦の衣笠が『提督の部屋から青葉朝帰り』と話しを鎮守府中に拡散していた。