「笠原提督、信頼出来る艦娘はいますか?」
俺は事情聴取の憲兵から聞かれた。
「青葉なら…」
やはり一番信用できるのは青葉しかいなかった。
「わかりました…ただ笠原提督の仰っていた2名の事もありますので、申し訳有りませんが提督殺害の容疑者として逮捕連行する様に偽装します」
俺は憲兵の提案を受けることにした。
数日後。
「全員動くな!」
鎮守府正面警備室に憲兵がなだれ込むと、警備兵に業務停止を指示した。
「青葉の部屋は?」
「艦娘寮2階の左から2番目です」
警備兵に部屋の位置を確認すると、女性憲兵が直ぐ様部屋へと向かった。
「憲兵だ!動くな」
青葉が部屋の中で呆然としていた、
「私は…何も…えっ?」
「1週間程度の着替えを用意しなさい」
青葉が言われるままに荷造りをした。
「終わりました…」
それを聞いた女性憲兵が、
「笠原提督殺害の容疑で逮捕する」
青葉の手に手錠を掛けた。
「パソコン、スマホ、タブレット、カメラを押収しなさい」
他の女性憲兵が押収品を段ボールに詰めていった。
「青葉…そんな…何で…」
そんな様子を衣笠が呆然とみていた。
憲兵隊は青葉を車に乗せると、直に出ていった。
「もういいだろう…」
いきなり青葉の両側に座る女性憲兵が青葉の手錠を外した。
「青葉さん、ごめんなさい恥ずかしい思いをさせてしまいました」
「はい?」
「私から説明します」
助手席側に座る隊長とおぼしき憲兵が話しだした。
「笠原提督は生きておられます、そして今回の事は真犯人を捕まえる為に行ったのです…事前の説明も無しにすみません」
ーーーーー青葉視点ーーーー
「えっ何??」
私はいきなり提督殺害の容疑者にされ逮捕されました。
「着替えの用意??」
でも何にかが変です…少し様子をみることにしましょう。
「そういう事…」
鎮守府を出て暫くしたら手錠が外され憲兵隊長さんから事情説明をされました。
「青葉さんを呼んでほしいと笠原提督からの要望でして」
ゆーくん…私を!其処は大変嬉しかった。
「簡単に話すと、何者かが空調機器の中に硫化水素を投入しまして…その中毒で意識を失っていましたが、今は回復されています」
私のゆーくんに硫化水素を…犯人許すマジ!!
「犯人の目星は?」
私は犯人について聞いてみました。
「青葉さんも聞いているとは思いますが、1人は鈴谷で間違いないでしょう…もう1人は恐らくですが熊野かと…」
やっぱり、ゆーくんからボイスレコーダーを聞かされて何と無く疑っていましたが…。
「今後の計画ですが、鎮守府には提督死亡、青葉さんは即日軍法会議で絞首刑として犯人の出方をみます」
成る程そういきますか。
「あと、青葉さんのお部屋なのですが…申し訳ないのですが笠原提督と同室で構いませんよね?」
この憲兵トンデモ発言しやがった!!
よりにもよって同室ときたよ!
私は激しく同意した。