艦娘達の間で真しやかに噂されているドックから修理ドックに向かう緊急搬送用の通路に出ると噂される全身血塗れの髪の長い女の幽霊話を私は昨日迄は信じていなかった、まさか自分が目撃する羽目になるとは。
あれは前日の夜間哨戒任務で大破した天龍をドックに搬送するために搬送専用車両で専用通路を走っていて丁度鍵が無く開けることができない部屋の前を通過している最中だった、ふと私は天龍をの様子を見るために車を停車させ後ろ振り返った時でした。
視界の隅に何か黒い影のような物が入りました。
そのときはさほど気にもしていなかったのですが、天龍をドックに搬送し車を帰還用ドックに戻そうと戻っている時に私は来るときと同じ場所でそれを見てしまいました。
それは白い着物に赤い帯をした背の高い黒髪の女性でした、私は一瞬扶桑かと思ったのですが、彼女は先ほど天龍の隣のドックに入っていましたのであり得ませんでした。
そしてその女性はゆっくりとこちらを向いて来ました。
ついに眼があってしまいましたが、彼女には眼球は無く黒い穴がポッカリと空いているだけでした、そして何故か恐怖というよりは何かを訴えている様な感じがしていました。
私はあまりの出来事にアクセルを踏み込みフル加速でその場を離れました。
でも逃げられなかったのです。
その不気味な女はまたも私の前にいるのです……というより一緒に移動している感じでした。
しかし車が駐車場に着くと姿が消えていました。
翌日目撃したという艦娘に聞いたところ、目撃位置から消えるまで全く同じでした。
流石に私も何かあると思い、此処がまだ研究施設立った頃の図面を軍上層部から取り寄せました。
今の鎮守府の図面と比べながら確認をすると目撃位置には建造に失敗した艦娘を処分する施設の入り口があったのでした。
私は周囲の立地柄処分施設のは地下にあると考えその場を掘削するとこにしました。
やはり司令部庁舎の時と同じでしたコンクリートで埋められた地下3階分はある縦坑が姿を現しました。
それは処分するというよりは投げ落として終わりという単純なものでした。
縦坑を調査すると底の方にやはり夥しい数の人骨が埋まっていました。
あの女性の幽霊のはこれを見つけてほしいが為に出てきたのでしょう。庁舎後の慰霊碑に合祀するとでなくなりました。
前回の庁舎の件といい、一体過去の研究施設の時に何人の人間が殺されたのでしょうか。
こればっかりは資料が無いので分かりません。