「此処か…」
俺は、警備兵に身分証明を見せると指示された駐車場にパジェロを停めた、
「新型ジムニーか…警備兵の誰かか…」
俺の隣にはジムニーが止まっていた。
執務室に入ると1人の艦娘が事務に追われていた。
「君は大淀だね、今日から配属の田神慶次…少佐だよろしく」
大淀が事務仕事を止めると椅子から立ち上がり、
「大淀です、此方こそ宜しくお願いします」
「今日これからの予定はどうなってるかな」
俺は大淀に予定の確認した。
「本日は10時に宿舎の什器搬入が予定されています」
「宿舎?」
「はい、私達艦娘と警備兵、提督のです」
聞く感じだと一つ屋根の下なようだ。
「ご案内します」
俺は大淀に連れられて宿舎を見に行くことにした、
「此方です」
事務所裏手の高台にそれは建っていた。
「地下2階地上5階建て一フロア12部屋で1DK仕様となっています、隣2階建ての建物は大浴場と食堂です」
俺は大淀の案内で各部屋を見て回った。
「家具家電付きなので、本日の什器搬入で一通り揃います」
俺は大淀に連れられて最上階である5階に向かった。
「此方が提督のお部屋となります」
俺は大淀からカードキーを受け取ると室内に入った。
「なぁ…広すぎやしないか」
さっき大淀がこの宿舎は1DKと聞いていたのだから、
「提督のお部屋のみ3LDKとなっています」
しかも驚く事に、残りのスペースはバルコニーになっていた。
「大淀、コレだけバルコニーが広いと…確実に物干場にされそうだね」
俺は大淀に冗談のつもりで言った…のだが、
「日当たりも良いし…そうします!」
眼鏡をかけ直すとフンスとばかりに笑顔になった。
「…リビングの窓を空けたら…」
俺は女性物の洗濯物が大量に干されるバルコニーを想像してしまった。
そんな事を考えていると、業務用のスマホが鳴った。
「はい田神」
「正面警備です、異動の艦娘さんが到着しました」
「分かった、今行く」
俺は大淀に艦娘が付いたから迎えに行こうと誘った、
「誰か着任したみたいだから行ってみよう」
「はい」
俺達が正面ゲートに着くと、2人の艦娘が待っていた。
「航空母艦 千歳並びに千代田着任いたします」
2人の艦娘が着任報告をした、
「千歳並びに千代田の着任を許可する…と堅苦しい言い方は此処まで!」
「2人共車は大淀に駐車場所聞いてね」
「はい」
2人は千歳がセルシオで…、おいおい千代田はレパードかよ…しかもあぶデカ仕様とか………しかもゴールドとは好きだねぇ…なんて事を思っていると、
「日用品を買いに行ってきます」
大淀が2人を乗せてジムニーで出かけていった。
「あの新型ジムニー…大淀のか」
こうして初日は始まった。