「このビジネスホテルの会議室で任務にあたる、部屋はこの上の階を確保してある」
俺は事前に執務と宿泊を兼ねて鎮守府近郊のビジネスホテルを確保していた。
「特捜でこのホテル一棟全て借り上げている、情報漏洩対策も問題無い」
俺は青葉に会議室の鍵を渡しながら説明した。
「それと、近隣住民からも要望も凄い……………艦娘達の無実をと懇願されたよ」
住民達は艦娘達が何らかの事件に巻き込まれての事だと考えている様子だった、それは俺達も同じ事を考えていた。
「さて……………それでは調査を開始する」
明石達は俺に敬礼すると予め決めていた担当の調査を開始した。
「それと、明石、俺も最初病院での聴取任務参加する」
俺の言葉に明石が聞き返してきた。
「何か気になることでも?」
「ああ…少しな、間宮と鳳翔の聴取には俺も立ち会う」
それだけ云うと、
「第四、五分隊は鎮守府内の調査を、但し鎮守府内の自販機や給水器を含む全ての飲食物は使用不可とする、これは厳命とする、薬物汚染も視野に入れての事だ」
配下の二個分隊に指示を出した。
俺は明石と艦娘海軍病院へと向かった。
「東雲警部、こちらです」
病院につくと警備兵が既に待機していた。
「この病院に川内、神通、間宮、伊良湖、鳳翔、時雨、夕立、陽炎、不知火、黒潮、大淀の11名が収容されております、明石、夕張、青葉、衣笠の4名は鎮守府外作業でしたので難を逃れました」
「そうか……………となると間宮、伊良湖、鳳翔の3名との話が鍵か…」
俺は間宮達の病室へと向かった。
「東雲警部入られます」
病室の入口に立っていた警備兵が室内に声をかけた。
「どうぞ」
警備兵が扉を開けた。
「失礼する」
俺と明石、夕張は室内に入った。
「では三人共、起床してからの事を詳しく話してくれ」
間宮達は起床後から事件直前までの事を話しだした。
「これと言って……………「間宮、君達も食事は食堂か?」」
俺は明石の言葉を遮って間宮に確認した。
「はい、ただ皆さんが来る前に三人で厨房内で済ませます」
俺にはなんとなく視えてきた。
「飲み物とかは?」
「私達はお茶でいただきますが、皆さんは備え付けの給水器を使ってます」
俺は直ぐに携帯を取り出すと、鎮守府調査に向かった第四分隊の分隊長を呼び出した。
「分隊長か、直ぐに食堂に向かい給水器を接収、直ちに科捜研へ送れ」
そう、暴動を起こした艦娘達は皆給水器からの水を飲んでいたのだった。
「あとは……………何らかの誘導電波的なものが送信されていたのだろう「大尉、報告!鎮守府裏手の山頂レーダーサイトに不審な通信機器があったそうです」な」
明石の事情聴取を行っていた第一分隊の分隊長から至急という通信を受信した。
「そうか……………話が繋がったな、何らかの薬物と電波を使用して艦娘を催眠状態にして操ったのか!
命令変更!第一から第三分隊は行方不明の艦娘捜索とする、掛かれ!」
俺達は直ぐに次の行動へと移った。