午前5時
「さてと……………起きるか」
俺はビジネスホテルの一室で目を覚ました。
「この事件で既に2ヶ月か……………」
俺は洗濯物を纏めるとランドリー室へと向かった。
そのついでに朝風呂に入ることにした。
「まだ掛かるか」
俺は時計を見るとエレベーターで1階へと下りた。
「洗濯もまだ時間掛かるからな」
俺は朝食を先に済ませることにした。
「あっ、隊長おはようございます」
色んな分隊の隊員も起き出して朝食を取るためにレストランに来ていた。
「おはよう、今日も頼むよ」
俺は一人ひとりに挨拶を返すと、朝食のメニューを選んでいた。
「朝からバイキング形式とは有り難いですね」
いつの間にか隣に青葉がトレーを持って並んでいた。
「そうだな」
俺はそう言いながら、青葉のトレーにミニサラダを追加した。
「野菜も食えよ」
「はーい」
青葉は文句を言いながらもドレッシングを選んでいた。
其々に朝食を済ますと、また各自の部屋へと散っていった。
俺は洗濯物を回収すると、部屋に干した。
「ん、時間か」
俺は部屋を出ると2階へと下りた。
「みんなおはよう、今日の朝礼を始めるぞ」
ガタガタと音を立てて着席した。
「まず午前中に新規着任の捜査官4名と分隊員4名が合流する、これ以外に分隊員16名が豊洲分庁舎に着任することになっている、それに伴い、分庁舎から新規車両2台が昼一で到着するから衣笠は済まないがそのつもりで、次…青葉は哨戒機隊から上がってきたこの島の上空偵察結果を解析報告を、次…天龍と龍田は引き続き身元不明者の捜査を、川内並びに神通、夕張は通信機器室への外部からの不正アクセスの捜査を、最後になるが鎮守府への立ち入りを解禁とする以上」
俺は各自に捜査を割り当てた。
「はっ」
明石以下は起立すると敬礼して其々の捜査を開始した。
「明石は俺と川内達の捜査に合流だ」
俺と明石、川内、神通、夕張は裏手の通信機器室へと向かった。
「鎮守府の明石、夕張が到着しました」
川内の分隊員が鎮守府の二人を連れてきた。
「それじゃぁ、鎮守府明石、君の動きを最初から」
川内は鎮守府夕張の動きを聞いていた。
そして鎮守府明石役はうちの明石が、鎮守府夕張役はうちの夕張が行い現場検証が開始された。
「このハッチって?」
夕張の動きを検証していた神通があることに気付いた。
「鎮守府明石これは?」
「電力線や通信ケーブルトンネルへのアクセス扉です」
「降りてみますか」
神通がアクセス扉を開けた。
「このケーブルトンネルは何処まで延びてる?」
俺の問いに、鎮守府明石が答えた。
「電力線は鎮守府受変電設備と民間電力会社の変電所迄、通信ケーブルは鎮守府通信室と民間通信会社の基地局迄です」
俺は其れを聞くと、川内と神通に捜査指示を出した。
「川内は電力会社に行って、電力線トンネルから地上に出るマンホールはないか確認を、神通は通信会社で同様のマンホールの確認を!」
「はい!」
川内と神通が其々の分隊員を引き連れ確認へと向かった。
「隊長、念の為に市の上下水道の図面も取り寄せます」
明石が市役所に向かった。
俺は一旦ホテルへと戻ることにした。
「隊長おかえりなさい、進展は?」
衣笠が出迎えた。
「川内達の報告待ちだな」
「そうですか、こちらは新規着任の捜査官4名と分隊員4名並びに捜査車両2台が到着しました」
そう云う衣笠の後ろに8人の捜査官が並んでいた。
「大淀以下8名本日付けを以って特捜東雲班ヘ着任しました」
「大淀以下の着任を許可する、正式な辞令は豊洲分庁舎に戻ってからとなるが宜しく頼む」
俺は簡単な着任式を行うと、大淀を通信指揮車に連れて行った。
「君の指揮する通信管制分隊の車両だ」
俺は大淀に2台の《東雲運送》と描かれたトラックを指した。
「えっと……………運送会社のトラックが??」
大淀は混乱していた。
「職務の都合上、民間の運送会社を偽装している」
俺はそう言うと、トラック側面の扉を開いた、その車内は最新の通信機器が並んでいた。