川内達が電力会社等を捜索して数日が過ぎた、その間は特に進展もなく過ぎていった。
「ていと…失礼しました隊長、明石さんから通信で市の河川整備課と水道局で上下水道と河川詳細地図の提供を受けられ今から戻るとのことです」
「そうか、わかった」
その日の昼過ぎに明石が戻ってきた。
「隊長、河川と上下水道の地図をデジタル情報で提供してもらえました」
そう言うと、明石がプロジェクターに投影した。
「後程、市街地地図と重ねられるように加工します」
俺は投影された地図を見ていた。
「上下水道や河川だけだとわからないな、後は川内達の情報を待つだけか……………ん?ここ川なんかあったか?」
俺は鎮守府から少し離れた場所に河川が有ることに気が付いた。
「あっ、此処は暗渠区間です……………こちら側の入り口は住宅地なのでひと目に付きますが、反対側は山間部の過疎地区なので出入りはわかりにくいかと」
「隊長、戻りました」
会議室に川内と神通が入ってきた。
「詳細図面提供受けられました」
川内と神通はUSBメモリーを明石に渡した。
「このデータ形式なら……………画像重ねます」
明石がプロジェクタースクリーンに2つのデータを重ねた。
「通信会社からの話では、サービス・ホールは基地局となると各地方の支局下からしか入れないそうです」
神通が通信会社からの情報を報告した。
「私だね、電力会社のサービス・ホールは此処と此処、それと此処の3箇所、そして問題なのはこの場所で電力会社の話ではここ最近3ヶ月作業は無いとの事でしたが、実際に周辺の住民に確認したところ、此処で事件の一週間前に緊急工事と称して5分程度工事車両と作業員がいたそうです、現在近隣住民と関係機関から防犯カメラ映像の提供を要請中です」
川内が報告した。
俺は重ねられた地図を見た。
「……………電力会社のサービス・ホールから入って、鎮守府へ侵入、暗渠を伝って脱出というのが経路か…川内と神通は防犯カメラ映像の検索を明石は俺とこの暗渠の調査に向かう、明石は河川整備課に話をつけてくれ」
「了解」
また川内達が捜査に戻っていった。
「隊長、哨戒機からの画像きました」
大淀が数枚の画像データを俺のパソコンに転送してきた。
「……………人体らしき熱源ありか」
機長からの電文が添えられていた。
「これは?」
俺が指差したのは、島の反対側入り江となっている部分だった。
「艦娘の艤装?でしょうか、拡大鮮明化します」
大淀に代わって青葉がパソコンを操作した、
「終わりました、画像表示します……………艤装に間違いないです」
鮮明化した画像には浅瀬の海底に沈んでいた艤装が映し出されていた。
「自沈迄行動をされていたのか!」
「ですが島にはかなりの人数いるようです、熱源の分布からの人間では無く艦娘であることに間違いありません」
青葉が各種データからの結果を報告した。
「隊長、神通さんからの通信で防犯カメラ映像入手出来たとのことです」
地元警察が捜査協力で回収してくれたらしい。