「全員集まったな」
俺は会議室に全員を集めた。
「猿渡課長から緊急を要する案件が指示された、明石頼む」
俺は明石に照明の操作を命じた。
「事件は首都近郊のC県K市にある警備基地で昨晩発生した…詳細は手元の資料を見てくれ、行方不明になったのは阿賀野型の阿賀野、矢矧の2名、防犯カメラ映像からは昨晩の23時迄はいた事が確認されている」
俺は説明に合わせて送られてきた防犯カメラ映像を再生させた。
「この寮の一階にあるコンビニを出たあと消息が途絶えた、ここまでで何か質問は?」
俺は一旦説明を終えると確認した。
「隊長…寮の出入り方法は?」
夕張が聞いてきた、
「入る方は生体認証つまり虹彩認証だ、出るのはカードアクセスだけだそうだ」
「窓は?」
川内も寮の間取りを見ながら聞いてきた。
「窓は総て施錠状態で一階は基本的には食堂用倉庫なので間宮か秘書艦のカードでないと開かないそうだ、まぁ履歴は当日に関して言えばなかったそうだ」
川内が唸っていた。
「窓は施錠…カード履歴なし…となると一体どうやって」
神通も首を傾げていた。
「行方不明は阿賀野型の二人だけですか?」
龍田が質問してきた。
「そうだ、軽巡はあともう一人夕張が居るのだが、そちらは存在が確認されている、この事件の第一発見者とで発見の経緯はコンビニ行くなら序にと買物を頼んだらしいのだが、いくら待っても帰ってこなかったそうだ、それが23時で1時間待っても戻らない二人を心配してコンビニに行ったがいなかったので司令に報告の上でこちらにまわってきたということだ」
俺は全員の顔を見ると、
「分担を決める先ずは青葉、衣笠、夕張はカード履歴並びに基地内の監視カメラ映像のチェックを、川内、神通は寮の調査、天龍、龍田は所属艦娘からの聴き取り、間宮は阿賀野と矢矧の携帯及び基地内の通信履歴の調査を、それでは取り掛かってくれ」
「はっ!」
全員が即時に捜査に取り掛かるべく会議室から散っていった。
「大淀は俺とこれから海軍本部に基地司令の事情聴取に向かう、明石は必要に応じて行動してくれ」
「了解です」
俺は大淀に説明すると海軍本部に向かうことにした。
「私は少し気になることがあるので捜査に同行します」
そう言うと明石は現地捜査組に加わった。
「所属艦娘はいなくなった2名を加えて18名、阿賀野、矢矧、夕張、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、長月、菊月、三日月、望月、初霜、子の日、雷、電………」
俺は大淀の運転する車の助手席で基地資料に目を通した。