「憲兵の不始末の後片付けに行くか………大淀同行を」
「了解です」
俺は大淀を連れてK警備基地前任の司令を訪問した。
「元司令………いらっしゃいますか、特捜の東雲と大淀といいます」
俺はインターホーンを鳴らすと出てきた声の主にそう告げた。
「今更何のようだ………」
出てきた中年男性は不機嫌そうに俺を睨みつけた。
「以前勤務されていたK警備基地艦娘蒸発事件についてお話がありまして伺いました」
中年男性は俺を睨みつけたまま上がるように手招きをした。
「正式な謝罪と賠償については後日憲兵隊司令が伺うとのことです………簡単にお話すると、不名誉除隊の取り消しと本日までの大佐としての給与並びに賞与、賠償金のお支払いがあるとのことです」
元司令は俺の話を黙って聞いていた。
「つまり別に犯人がいて、私は誤認逮捕だったと」
「はい」
「特捜の君達に当っても仕方ないか………で話とは?」
俺は報告書を元司令に手渡した。
「読み終えたら返却をお願いします」
元司令は黙って頷くと読み始めた。
「あの代議士が黒幕だったのか!………そうか高雄見つかったのか」
「現在、高雄以下は治療とカウンセリング中です」
元司令はほっとしたような表情を浮かべた。
「元司令、あの警備基地の土地はどのようなかたちで?」
俺は話の本題を切り出した、
「あそこは元々漁労があってね、代議士経由で警備基地にどうかと打診されたのだよ、上が現地視察して受けたらしい、特に建物とかは改修せずに使える状態だったからね」
「成る程、代議士は建物を改修されないように事前に改装をしていたのか…」
俺はその後も元司令に過去の事を確認した。
「ちょっと失礼します」
俺は掛かってきた電話に出た、
「はい東雲………はい、はい、了解した、伝えておく」
俺は電話を切ると、元司令に内容を伝えた。
「今部下からの報告で高雄、愛宕の治療とカウンセリングが終わったそうです、本人の意思で元司令の下に戻りたいと、あとの2名は残念ながら除隊とのことです」
元司令は少し考えると、
「高雄と愛宕を受け入れます…元々高雄とは将来を見据えたお付き合いをしていましたから」
「そうでしたか…一応高雄、愛宕は予備役扱いとなります、お幸せに」
俺達はそれだけ言うと、元司令宅をあとにした。
「高雄さん幸せになれると良いですね」
大淀がボソリと呟いた。
「なれるとではなくなるでないとやりきれないな」
俺はそれだけ言うと車を豊洲分庁舎へと走らせた。
後日、正式に元司令は不名誉除隊を解除となり、その期間の大佐としての給与並びに賞与と賠償金が支払われた、そして高雄と結婚しだそうだ。
「高雄のウエディングドレス姿綺麗ですね………私も誰がいい人に貰ってもらいたいです」
大淀が送られてきた結婚報告のハガキに印刷されていた写真を見ながら溜息をついていた。
………そこで何故俺を見ると?