「大毅帰ったか」
親父が何処からか帰ってきた。
「いや~目出度いですよ、大毅君が婚約者を連れてきた、それも艦娘さんとだなんて、町をあげてお祝いしないといけませんねぇ」
どうやら親父が誰かを連れてきたようだった。
「久しぶりですな、大毅君」
そう言って顔を出したのは、俺が高校を卒業する当たりから連続で町長を務めている人物であり遠縁の叔父だった。
「笠原のおじさん、お久しぶりです」
俺は3人を、笠原のおじさんに紹介した、
「婚約者の明石と大淀と青葉です」
「明石と申します…」
「大淀と申します…」
「青葉です…」
3人はカチカチになりながら自己紹介をしていた。
「それはそうと済まないね、あの馬鹿者が勝手にお見合い写真を送りつけていたようで、うちの娘も勝手に送られて困っていたんだよ」
どうやら勝手に送り付けていたようだ。
「大毅君帰ってるって」
玄関からその本人の声が聞こえた。
「どうだ、お見合いいい娘さん達だろ…」
伯父が明石達を見ると、誰だという顔をした。
「伯父さん、俺の婚約者の明石と大淀、青葉だけど」
伯父は不機嫌な顔をなると、
「艦娘か………よくもまぁこんな化け物と婚約なんて………ほら最も良い娘さんいるだろうになあ大毅君…」
何か言い掛けたが町長の睨みで黙り込んだ。
「艦娘さんを化け物?この娘達が居なかったら、私達は生きておらんよ、その恩人さん達を化け物呼ばわりする様な奴は出ていけ!フンこんな奴が親族とか一族の恥じゃ」
さらに町長の言葉を言うと伯父を家から追い出したのだった。
「済まないね、どうか気を悪くせんでくれ………」
町長の言葉に3人共気にしてないと町長の手を取っていた。
「大毅、本当に良い娘さん達だな」
親父が俺の肩に手を置いた。
「ああ、勿体ない位だよ」
そして、昼は近所に住む親族が集まり盛大な宴会となった。
「いやぁ~ホンに目出度い、あの大毅君がなぁ」
「本当ですよこんな美人を3人、それも艦娘さんと来た日には、これで本家の跡継ぎも安泰ですな」
「しかも海神の巫女とまで云われる艦娘さんをですからね」
あの伯父以外は受け入れて貰えた…みたいだ、親戚達のあちらこちらから羨望の眼差しが向いていた。
「まぁ、彼奴はあちこちのご家庭の娘さんのお見合いを厚かましくも斡旋していたみたいでな、苦情が入っていたのだよ、全く…」
どうやら相手のご家族の了承を得ないで勝手に俺に送り付けていたみたいだった。
「うちの人が済みませんでした」
伯母が謝罪してきた。
「気にしてませんよ」
伯母と二言三言言葉を交わした。
「大毅君…明石さんって言ったら、確か工作艦の艦娘さんなのよね?」
「そうだけど?」
「実はお聞きしたいことがあって」
伯母は何か明石に聞きたいようだったので、
「明石ちょっと」
俺は明石を呼ぶと伯母が聞きたいことがあると話した。
「…」
「そこは…」
「あっ!」
「ありがとう」
どうやら伯母が趣味でやっている小料理屋で出す料理の事を聞いていたみたいだった。
そして…時間は過ぎ。
「宴もたけなわではございますが、ここらで終わりと致したいと思います、最後に大毅からの挨拶で締めたいと」
俺は親父から振られると、
「えっと………今回は俺達の為にかくも盛大な模様し物を開いてくださり有り難うございました、ここにいる、明石と大淀と青葉の4人で幸せな家庭を築いていきますので暖かく見守っていただければ幸いです、今日は皆様、本当に有り難うございました」
俺達は頭を下げた。
「大毅、初孫見せてね」
お袋が最後に特大の火種を投下した。
「ちょっ…」
俺は慌てたが、明石達は顔を赤くして俯いていた。
「まぁまぁ、母さんも気が早いぞ…兎に角、大毅よ先ずは幸せにな」
親父が何とかお袋の暴走を収めた。
「今日は泊まっていくよ、結構呑んだからな」
俺は実家に泊まっていくことを、お袋に伝えた。
「それじゃ、あんたの部屋に布団運んでいくから、ほらお父さんも」
お袋が親父を引きずっていった。
俺は夕張に電話すると、
「夕張か、親戚達との宴会で呑まされたから今日は実家に泊まって明日の夕方に戻る」
明日帰ることを伝えると、
「隊長、現地建造は「するかっ!」」
夕張が何やら赤面ものの事を言い掛けていた。
「ったく…何が現地建造…って」
俺はその言葉の意味を遅れて理解した。
「ったく…おふくの初孫発言といい、夕張の現地建造とか…」