「うちも捜査車両増えたな」
俺は明石と庁舎駐車場に来ていた。
「そうですね…大型バス型6台…2トントラック型13台…ワゴン車型5台…ライトバン型4台…普通セダンが4台、ピックアップトラック型が3台ですからね」
そう配備された車両は初期と比べて一新されていたのだった。
「宿泊用バスが5台…」
俺と明石は宿泊車両の中に入った、車内は運転席とバスガイド席以外シートが総て取り外されて、運転席より後方両側は総てベッドとなっていた。
「最大8名迄宿泊可能ですね、通常走行時は2名定員ですけど」
明石が車両諸元を観ながら答えた。
「それは仕方ないだろう」
俺は軽く相槌をうつと、次の車両へと向かった。
「次は1号指揮通信車だな」
俺が車両の扉を開けた。
「これは18名定員ですね、前部の通信室部分に6名と後方のサロン部分で11名と運転手を足して…」
俺は指揮通信車の車内を見て回った。
「やはり後ろのサロン部分か…」
そうサロン部分は会議室として使えるように大型モニターや通信機器が設置されていた。
「ったく…冷蔵庫やら電子レンジ迄…少人数ならこいつだけで寝泊まり出来そうだな」
俺は後方のサロン部分のシートに座りながらそんな事を考えた。
「そんなこともあろうかと!」
明石が何やらゴソゴソとサロン部分を動かし始めた。
「テーブルを取り外しまして…シートをスライドさせて…」
俺は呆れるしか無かった、何故ならサロン部分総てのシートをスライドさせると、其処はフルフラットのスペースが出現した。
「床下のトランクから寝具を運び込めば4人から5人は寝れます…この場合乗車定員は運転手、前部シートの4名と通信席の2名の計7名だけとなりますけど」
「次は…通信車両か」
俺は次の2トントラックの荷台を開けた。
「この車両は大淀の通信管制分隊が管理運用する車両で、2台1組各2名の4名で運用です」
荷台は両サイドに高性能通信機器が設置されていた。
「次は夕張の装備分隊車両です」
明石が荷台の扉を開けた。
「今は何も無いガンラックだけですが出場時には必要な銃火器及び弾薬が搭載されます、運用は通信管制分隊の車両と同じ構成です」
俺は装備分隊の車内を検分した。
「なる程な…問題ないな」
俺は明石に次にいくよう指示した。
「次は青葉達の情報分隊が使用する車両です」
そう言うと、明石が荷台を開けた。
「此方は動くサーバールームという感じです、荷台内の天井が低いのはルーフに非常用発電器を搭載しているためです」
荷台にはサーバーラックが並んでいた。
「もう1台は情報解析車両となります」
明石が隣に止めてあった車両の荷台を開けた。
「走る科捜研といった感じでしょうか」
なる程と俺は思った。
「続いては鳳翔さんの航空機運用分隊使用の車両で、荷台には各種航空ドローンと管制システムが搭載されています」
俺は荷台を覗き込んだ、
「警部お疲れ様です」
車内で鳳翔の分隊員が機材のメンテナンスを行っていた。
「おう、どうだ?」
「すごいですの一言に尽きます」
どうやら鳳翔の分隊員は気に入っているようだった。
「次は私の設備保全分隊の車両です」
明石が自分の分隊使用の車両を案内した。
「私達の車両は発電機を搭載していて、各車両に必要な電力を供給出来るようになっています…まぁその分車両も5台と一番多いですけどね」
どうやら発電機を動かす燃料も積載されているらしく、牽引式の小型タンクローリーが後方に繋げられていた。
「肝心の稼働時間ですが、車両側とタンクローリー分を合わせて発電機を丸2日間は運転させられます…ですので後は現地調達となりますね」
明石が説明を続けた。
「次にセダンですが…此方は通常の警察車両と同じです」
俺はセダンタイプの捜査車両を確認した。
「なる程な…有り触れた覆面車両だな」
車内は警察が使用する覆面パトカーと云われるものと同じだった。
「ワゴン車も同様ですが、外装が東雲運送と記載された偽装車両であること以外は有り触れた警察車両と同じです」
俺は明石の説明を聞きながらセダンとワゴン車、ピックアップトラックを検分した。
「以前配備されていたSUVタイプは装備課へ返却されています」
俺と明石は、車両の確認を終えると事務室へと戻ることにした。