提督、明石、鳳翔、隼鷹、夕張、吹雪、時雨、夕立、陽炎
以上となります。
※オリジナル設定で明石が必ず配属されるという事にしています。
ホラー……と云うか幽霊の正体見たり枯れ尾花的なお話となります。
私は部下となる艦娘明石、鳳翔、隼鷹、夕張、吹雪、時雨、夕立、陽炎と任地に赴いた。
「…提督、何かボロっちいポイ」
夕立が建物を見ると思わず漏らした。
「木造……今時それはないでしょ!」
隼鷹も呆れていた。
「まぁ外見はボロっちい……なか見てみよう」
私は渋る艦娘達をなだめると建物内に入った。
「中もボロっちい……床が軋むっポイ」
夕立がソロソロと歩いていた。
「僕が一体何をしたの?」
時雨が床を踏み抜いて涙目になっていた。
「これは……酷すぎるな」
私も言葉を失った。
「はいはい、そこはこの明石さんと夕張ちゃんにお任せあれ」
明石と夕張が矢継ぎ早に妖精さんに指示を出していた。
「流石だ」
明石と夕張の指示を受けた妖精達により瞬く間に内部については完全に補修が完了した。
「中を案内します」
私達は夕張の後に続いた。
「先ずは一階から、家庭科室が食堂になります隣の家庭科準備室は鳳翔さんのお部屋です、鳳翔さんこれが部屋の鍵です」
夕張が鳳翔にカードキーを手渡した。
「残りの一階部分は倉庫となります、それでは二階へ」
そう言うと夕張は階段をあがった。
「それでは二階ですが、この部屋は待機室となります」
私達は職員室のプレートが掛る部屋の中を覗いた、室内には簡易ベッドやテーブルなどが置かれていた。
「お風呂とトイレはこちらです、因みに提督と共用ですので……」
夕張が顔を赤らめながら部屋を出ると廊下の一番奥を指差した。
私達は待機室を出ると隣の部屋ヘ向った。
「待機室の隣は提督執務室兼秘書艦執務室になっています」
校長室とプレートが掛る部屋の内部を覗くと、私が使うであろう大型の机と少し小型の机が二つコの字を描いて設置されていた。
「提督執務室の隣が提督の私室となります」
その部屋は宿直室(1)とプレートが掛かっていた。
「宿直室(2)も有るのですが、鍵が無くて使用できません」
夕張が宿直室(2)の部屋は開かないと話した。
「それでは続けます、この部屋は応接室となります」
プレート通りだった。
「この部屋は娯楽室となります」
私達は部屋へと入った、娯楽室とは言ったが、どこから見ても図書室だった。
「次は三階となります、此処から私達の部屋となります」
そこは元は普通の教室だったのだろう、プレートに2ー1と書かれていた。
「部屋の中はパーテーションで区切って小分けにしています」
夕張の説明を聞きながら教室入り口の扉を開いた。
一教室ニ人で分けているとの事だった。
「教室は全て使用して私達の部屋としました、工廠については体育館を改装して使用しました、渡り廊下で繋がっています」
夕張が校内(?)地図を全員に配布して補足説明した。
私は時間を持て余したので鳳翔と街に夕食の材料を買い出しに行くことにした。
「あんちゃん達……あそこの学校跡に住んでんのかい」
地元民と思しき老人から声を掛けられた。
「そうですが、軍で買い取って警備府として運用していきますが……」
老人は驚きの表情をしていた。
「流石は軍人さんと艦娘さんじゃな、怖いもの無しとは」
私は老人の言葉の意味がわからなかった、だがそれはその日の夜に否が応でも理解する羽目になった。
私達は買い物を済まし、宿舎となっている元学校へと戻った。
そして日付が変わって……
「ポイー!」
「キャー!!」
私は夕立ともう一人誰かの悲鳴で目を醒ました。
「夕立どうした?」
私は寝間着姿のまま廊下に出た、そこには階段方向を指差した腰を抜かした夕立と陽炎が抱き合って震えていた。
「夕立何があった」
私は夕立に聞いた、だが夕立はパニックになりポイポイしか言えなかった。
「陽炎?」
私は少しはマシな陽炎にふった。
「トイレから出たら……階段の所に……白い影が…」
私は陽炎が指差す階段を見た、当然ながらそこには何も無かったか、極普通の木造のボロく軋む階段があるだけだった。
結局この日は何も解らずに夜が明けた。
「提督、おはよう御座います」
私は学級委員長風の知らない艦娘に起こされた。
「君は?」
「私は大淀型一番艦 大淀といいます」
「大淀、君は何時から居た?」
私は直感的に何かを感じると大淀に質問した。
「私はみなさんが来る一週間前には着任していました」
私は大淀の答えになんとなく聞いた。
「君は寝る時どんなカッコなんだい、それと部屋は?」
「私は……白い寝間着ですが……部屋は宿直室(2)ですがそれが何か?」
私は納得した、つまり昨晩の白い影はトイレか何かに起きた大淀だったのだろう。
「最後に昨夜の夜中、部屋から出た?」
私は確認する意味で聞いてみた。
「はい、夜中にトイレに行きましたけど……その時夕立ちゃんに悲鳴上げられました」
もう間違いなかった、昨夜の白い影は大淀だったのだ……正に幽霊の正体見たり枯れ尾花だった。
地元老人も大淀を幽霊と見間違えていたと言う訳です。