「提督…この司令部施設地下に開かずの間が存在するようです」
「私の鎮守府に…開かずの間というものが存在する…だと、そんな馬鹿な話あるわけ無いだろう」
私は明石の話に驚きを隠せなかったし、また信じられなかった。
「提督、私もですよ、ただ最近になって工廠の資料室から気になる図面が見つかりまして、確認ですがこの司令部棟は地上4階地下1階建ですよね」
明石は私をみた。
「ああ、そう聞いているな」
私は明石に答えた。
「私もです…」
青葉も同様だった。
「…」
明石は一旦黙ると机の上に1枚の図面を拡げた。
「では、この図面を見てください…この図面は工廠の資料室で見つけました、 問題の箇所は此処です…」
明石が中央の階段部分を指し示した。
「おいおい…まさか…」
私は驚きながら図面を見た。
「更に下へと向う階段が此処には記載されています」
「どういう事…だ…」
青葉も私も首を傾げるしかなかった。
「実際には地下1階の踊り場は物置と自販機が置かれていて下へ降りる階段はありません…ただこの自販機なのですが、電源が入っておらず使用不可となっています…これは少しおかしいです、業者によるメンテもされていないようでして…」
明石が寮等の1階部分の踊り場の写真を並べた。
「それに…自販機を置く位置が変だな…まるで階段に蓋をしているような…施設科に確認してみるか」
そう言うと、私は施設科へと電話を掛けた。
「結論から言うと、施設科に保管されている図面も地下は1階しかないそうだ…なので後日確認に来るそうだ」
この時は此処で話は終わった。
数日後
「施設科の竹中です、その不明の地下を確認に来ました」
施設科から数人と警務隊数人がやってきた、かなりの機材を持ち込んで。
「まずはこの階段前の部屋を拠点として使わせてください、その後に自販機を移動して地中探査を行います、地下に空間があるようでしたら、床を一部を開口してドローンによる探査を行います、それでは案内をお願いします」
私は施設科を問題の地下へと案内した。
「こちらになります」
竹中達は拠点となる階段前の部屋に機器を設置すると、自販機をの下を覗き込んでいた。
「提督、この自販機変ですね…電源コードが見当たりません…」
私は竹中の説明を聞いた、
「確かに…普通の自販機なら電源コードがあるはずだよな」
施設科の隊員が自販機の移動を開始した。
「やけに軽いな…まるでがわだけみたいだ」
施設科の隊員がしきりに首を傾げていた。
「どういうことだ?」
私は1人の隊員に聞いてみた、
「なんというか…中身がまるでない位の重さなんです…本来ならコンプレッサー等の重さがかなりあるはずなのですが…提督、自販機の下に隠し扉が!」
自販機を移動させていた隊員が床面に隠し扉を見つけた。
「開けます…照明いや電気は止められているようですね」
隠し扉の中は暗がりだった。
「提督、この建物の電気室は?」
私は明石に案内を命じた、
「明石、彼を電気室へ」
「わかりました」
明石が施設科の隊員を1階にある電気室へと連れて行った。
「電気室到着しました…各階2系統のブレーカーがありますね…予備?これか?、竹中さん、此れよりブレーカーを入れます」
「了解した」
「入れました」
無線越しにブレーカーを入れる音が聞こえた。
「照明ですが階段室だけですが点灯を確認しました」
隠し扉周囲で待機していた施設科の隊員から無線で報告かが入った。
「此れより地下2階の探索を開始します」
施設科の隊員が地下2階へ向う階段を降りようとしていた。