「大淀と川内、龍田班は監視室からの押収品を、それ以外はを地下研究室調査を…それでは各自取り掛かってくれ」
特捜の東雲警部が部下と思しき艦娘達に指示を出していた。
「それではいきましょう」
私は気乗りはしなかったが、また地下のあのエリアへと向かう事にした。
「竹中課長、提督こちらです」
先に入っていた施設科隊員が先頭に立って研究室エリアへと入った。
「よし、各部屋の調査を」
東雲警部の部下と思しき艦娘が其々の研究室へと入っていった。
「書類やパソコンは総て押収しろ、証拠物件の取りこぼしが無いように」
東雲警部が無線で指示を出した、
「了解」
各艦娘からの返答があった。
「では、我々は搬入経路の調査を」
東雲警部が私に話しかけてきた。
「そうですね、恐らく海沿いのトンネル内に隠された出入り口があると考えています」
私は歩きながら東雲警部におおよその位置を説明した。
「此処です」
案内の施設科隊員が突き当りにある小部屋の前に立った。
「此処か…」
私はその小部屋に入ると、室内を見廻した。
「此処で間違いないようです」
施設科隊員が卓上に置かれた操作装置を調べながら報告した。
「大変です!」
搬入用荷捌きを調査していた特捜の捜査員がやってきた。
「何か見つかったのか?」
東雲警部が聞いた、
「荷捌きに停められている車なのですが…捜索願いが出されている被害者所有のナンバーと一致しました!」
私はその報告に驚きの声を出した、
「過去の行方不明者は…」
「そのようです…やはり実験室も調査をるする必要があります」
東雲警部が口を開いた。
正直、私や竹中課長は乗り気では無かった、何故なら監視室でのアレを見てしまっていたから。
「提督、調査は特捜でおこないますから」
東雲警部が付け加えた。
「正直助かります…警部は信用しないでしょうが…アレを見てしまっているので」
私と竹中課長が言葉を濁した。
「霊的なですね、全く信じないわけではありません、恐らくは見つけて欲しくて出てきたのかと、そう私は考えます」
そう言うと、東雲警部が荷捌き横から延びる実験室エリアの入り口扉を解錠した。
「犠牲者の皆さん、貴女方をご家族の元に帰す為に入らせて頂きます、ご協力して下さい」
東雲警部が実験室エリア入口で頭を下げると捜査員と共に入っていった。
「警部!あそこ!」
捜査員が指差した先には…女性の影の様な黒い靄が立ってとある部屋を指し示していた。
「我々に何かを教えてれているようだな、あの部屋に入るぞ」
東雲警部以下捜査員がその部屋へと入っていった。
「我々は、荷捌きの調査を引き続き行う」
私はそう言うと、操作室や荷捌きに残された物資の調査を始める事にした。