「それでは捜査会議を始める…その前にこの鎮守府の提督も参加するからそのつもりで」
私は東雲警部から紹介されると一礼した。
「明石と夕張がまだ来ていないが、天龍から報告を」
東雲警部が天龍に話を振った、
「事務室エリアから押収した書類によると、被害者はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ロシアからの重犯罪者を罪を免除するとか言い包めて連れてきたようだぜ、胸糞悪い」
天龍が報告を締めた。
「次は龍田」
「研究員は数日前までいたようですが、現時点では消息不明です」
龍田が研究員の行方について報告した。
「遺留品については、現時点で町で行方不明になっている7名の所持品が見つかっただけです、それとこの研究施設ですが図面からですが地下8階迄あるようです」
そう言うと青葉がホワイトボードに押収した研究施設の概要図を貼った。
「次は川内」
東雲警部が川内に報告を促した。
「この概要図から、地下二階を一層目として説明します
一層目は倉庫と更衣室らしき部屋、二層目は診察室とレントゲン室、三層目と四層目は被験者部屋、五層目、六層目、七層目は手術室と何らかの倉庫、八層目は図面が空白な為現時点では不明です…明日以降実際に入ります」
「それでは明日より実際に施設内に入り捜査を開始する」
「了解」
こうして捜査会議は終了した。
「提督、施設なのですので塵や埃の溜まり具合から判断すると極最近迄稼働していたようです」
東雲警部が思わぬ事を伝えてきた。
「本当ですか!」
私は驚きを隠せなかった。
「はい、その証拠がこちらです」
東雲警部が警備の日誌を私に手渡してきた。
「なんてことだ…」
警備日誌には数日前の日付が最後に記載されていた。
「提督、特捜の他課にも応援を要請しました、後日同規模の人数が到着します、受け入れをお願いします」
東雲警部が増員をした事を私に伝えてきた。
「わかりました、幸い艦娘寮は空き部屋があるのでなんとかなるでしょう」
私はスマホを取り出すと、
「大淀、数日以内に特捜捜査員が多数到着する、艦娘寮の空き部屋を使用するので手空きの艦娘を動員して清掃と寝具の手配を頼む」
そう大淀に指示を出すと電話を切った。
「かなり慌てて撤収した様子ですね」
私は渡された資料を東雲警部へと返しながらそう答えた。
「断定は出来ませんが、そうでしょうね」
東雲警部も同様な考えだった。
「詳細は明日以降の実験室捜査に掛かってきますね」
私と東雲警部はそう言うと、捜査本部を出て別れた。