真相は(改)………①
私はとある諸島にある鎮守府で提督をしていた………そう2ヶ月前までは。
今から2ヶ月前……
「ヘーイ提督!バーニングラーブ」
何時ものように金剛からのダイビングアタックを受けながら私は食堂へと向かっていた。
「クソ提督、お茶よ」
秘書艦の曙がお茶を淹れてきた。
「これはすまない、早速頂くとするよ」
曙は私のは好みの温度を調べて淹れてくれた。
私は皆に好かれていて幸せな提督だとこの日迄は思い込んでいた、そうあの言葉を聞かされる迄は………。
………3時か………
「待機の娘達におやつの差し入れを持っていくか」
私は朝ののうちに街で評判の洋菓子店でケーキを買って準備していた。
「わ……」
扉をノックし声を掛けようとした瞬間、室内から艦娘達の会話が聞こえてきた。
「もうヤダ、限界です………榛名は大丈夫じゃありません………なんであんな男に媚を売らないといけないのですか」
榛名が感情を爆発させていた。
「私も限界デース…バーニングラーブなんて言いながらあいつに抱きつくの嫌デース、病気がうつりマス」
金剛が私を病原菌扱いしていた。
「………さっき出したあいつのお茶に毒でも入れとけばよかった」
曙は曙で私の殺害を口にした。
「私だって嫌ですよ、お店に来られたら嫌でも料理出さないといけませんから………あんな奴に私の料理食べさせたくありません」
鳳翔までもが毛嫌いしていた、私は持っていった差し入れを妖精に渡すと、そのまま執務室へと戻った。
それから数日間あれは気の所為ではないのかと日中の談話室や夜勤待機室の外で会話を聞き続けた。
そして私は一番その言葉を聞きたくない艦娘から聞かされることになった。
「なんで彼奴から指輪なんて貰わないといけないのよ、まぁ彼奴の前にいるときにだけつけときゃいっか………今すぐにでも捨てちゃいたいけど………」
「ならさ、捨てちゃって違うのつけたら、そしたらあいつからのじゃないからいんじゃない」
それは小学校からの幼馴染であり、隣の家に住んでいた夕張と誰かの会話だった。
「あの陰キャの趣味に合わせて会話すんの辛いのよね………あんなのが幼馴染で結婚仮カッコとか私の人生最大の汚点だわ…」
私は夕張と誰かの会話で失意の底に叩き落された。
その夜、艦娘や妖精の気配が消えるのを確認してから、私はとある場所へ電話を掛けた。
「鎮守府提督です、火急の用件で元帥へお取次ぎを」
電話口で保留音が鳴っていた。
「待たせた、ワシだどうかしたのか?」
「艦娘による私の排除若しくは殺害計画及びが進行中です、原因については現時点では全く不明です、証拠の音声データを今から再生します」
私は録音しておいた艦娘の会話を電話口で再生した。
「一体何が………何故だ………何時からだ」
元帥が聞いてきた。
「会話の内容から判断すると最近なようで、原因も不明な状況であります」
私の話を聞いた元帥が対処を指示してきた。
「判った………提督、君の身の安全を最優先とし現時刻をもって鎮守府の運用管理を放棄し執務室内のPCを回収後、速やかに脱出し鎮守府外へ退避せよ、尚君に従っている艦娘については同行を認める」
「鎮守府運用管理を放棄、執務PCの回収後退避並びに同行艦娘の件了解しました」
私は元帥からの指示を復唱すると直ぐに退避行動を開始した。
「まさか本当こんなことにになるとは………」
私はそんな事を考えていた時だった、
「提督、危険です直ぐに脱出を!」
青葉が私の私室に駆け込んできた、
「金剛達が提督を殺害しようと………こちらに向かっています!………私と衣笠、陽炎、不知火、明石、神通の6名が援護します」
私は、エレベーターの操作パネルに暗証番号を打ち込んで非常用地下駐車場への運転操作機能を呼び出した。
「これで良しと………これで私の暗証番号がないと地下へは降りれないな、青葉、お前達も撤退し合流せよ」
私達は荷物を降ろし終えると、エレベーターを通常運転へと切り替えた。
地下駐車場には専用の大型のワゴン車が待機していた。
「なんで何だ………何故…」
誰に言うともなく、一人口にするとをエンジンを始動させた。
「提督、全員乗車完了です」
神通からの報告を受けると、衣笠がワゴン車を発進させた
その日を境に私は鎮守府を去ると、セーフハウスからのリーモトで必要な執務を行った。
勿論艦娘は私が鎮守府外の場所に居ることは知らない(提督執務室と秘書艦の部屋は別々の為顔を合わせることがないので)。
その後、査察官による調査が入ったが………彼等もまたこの問題を解決しうる答えに辿り着けなかった。
鎮守府外のとある場所………鎮守府島から本島に渡ってすぐの所にある少し広めのマンション。