そして2ヶ月が過ぎ現在。
「………此処も何時まで…連絡橋を渡ってすぐは流石にだからなぁ」
私は大本営にこの事を話し、引っ越すことを決めた。
「提督、少しだけお時間を下さい………在席艦娘の行動調査を行って立ち寄りの可能性の無い安全な場所を選定しますので」
担当官が直ぐに対応してくれた。
「わかりました、宜しくお願いします」
それから私は、いつものように日中は執務を外出は深夜帯にのみするようにした。
「これなら外で知り合いにも会うことは無いだろう」
マンションからかなり離れた場所のスーパーであり深夜帯だからという事から私達は油断していた。
「提督、お待ち下さい…前方に2名の艦娘を確認」
神通が私の前を歩く艦娘を捕捉していた。
「まさか………あれは」
それはとある日の何時もの深夜の買い物を何時ものスーパーでしている時だった、相手からは見えていないが私の前を艦娘と思しき二人組が歩いていた。
「提督が居ないと鎮守府も平和だね」
「夜戦もやり放題だしね」
話し方や内容から川内と那珂であることは理解できた、
私と神通は静かに距離を取ると買い物を中断し会計を済ませると、その場をあとにした。
「気付かれてはいないはずだが…この店はもう使えないか」
私は別のスーパーへと向かうことにした。
「今の処は、直接的な行動は無いからな…」
私はそんな事を考えながら別のスーパーの駐車場に車を止めた。
「嘘っ………最低、こんなとこでこいつらに会うとか……ありえないんだけど、行きましょ………さん」
私が車を降りた瞬間、隣の車の持ち主と目があってしまった、それは大井だった勿論北上も一緒だった。
「ちょっと提督、話があるんだけど」
北上が私を呼び止めた。
「ちょっ………北上さん、あんな奴に声を掛けるなんて信じられません!」
「うっさいなぁ、大井っちは黙ってて」
大井を黙らせた北上が私の方へとやってきた。
「提督さぁ、最近鎮守府中で姿見ないよね、どこにいるのさ」
「答えられない、軍機に相応する」
「そっか………軍機なら仕方ないかぁ」
それだけいうと北上が去っていった、私の手に大井には見えないようにと小さなメモを手渡しながら。
「何だ?」
私は大井の車が駐車場から出ていったのを確認するとメモを読んだ。
『提督、鎮守府の近状を報告するね 想像だけど今は鎮守府外で執務してるよね、それ正解だよ………提督を亡き者にするなんて物騒な話が戦艦と一部の重巡であがってね、それに反抗している娘は私と球磨、多摩、高雄、愛宕、足柄、羽黒、千歳、隼鷹、黒潮の10名だけだよ』
北上から渡されたメモには鎮守府内での近状が書かれていた。
「これが本当なら………」
私は直ぐに大本営へと電話を掛け、北上メモの内容を話した。
「とてもにわかには………とはいえ、提督の身辺警護隊は必要ですから、とにかくこちらで一度名前のある艦娘について調査しますので、再接触はその後にしてください」
私は了承すると電話を切った。