艦これ《思い付くままに……》   作:屋根裏散歩

43 / 136
真相は………⑨

「あの生物はいったい…」

 

私は鎮守府を壊滅に追い込んだ謎の生物の事を考えていた。

 

「提督…」

 

大淀が心配したのか声を掛けてきた。

 

「ああ大淀か、済まない」

 

私はネバダやレパルスが撮影したそれの写真を机の上に置いた。

 

「提督、失礼いたします」

 

ノースカロライナが入ってきた。

 

「大本営からの調査報告書のコピーが来ました」

 

私はノースカロライナから封筒を受け取った、

 

「私の報告を無視して調査艦隊を送り込んだ挙げ句に………生存者数名を残して壊滅か…まぁ救いはあれを持ち帰らなかったという事と撃退した事だな…」

 

この時、私は知らなかった大本営の調査艦隊が卵を…いや生存者が寄生された状態で帰還中であることを。

 

「提督、大本営から至急電文です」

 

青葉が執務室に駆け込んできた。

 

「何事か!」

「鎮守府調査より帰還中の輸送船『のすとろ丸』が音信途絶、発見次第…その」

「その何だ」 

「撃沈せよ、生存者の有無に拘らず、救助不要速やかに撃沈せよ」

 

私は卵の存在を思い出した…。

 

「あいつら…成体は無理でも卵ならと持ち帰っていたのか!」

 

私は、直ぐに指示を出した。

 

「全員に通達する、『のすとろ丸』を発見次第撃沈とする、間違っても救助を考えるな、乗員は既にアレの餌食となって全滅したものと決定が下さ「追加電文!のすとろ丸に於いては、沈没が確認された生存者無し、繰り返します沈没が確認された、生存者無しです、それと漂流物には手を出すな、全て砲撃処分とせよです」………」

 

どうやら生き残った乗員の手によって自沈したようだった、積荷の砲撃処分とせよか………どうやら大本営もアレの恐ろしさを理解したようだった。

 

「ですが、提督………アレは一匹だったのでしょうか、卵の数から見ても、複数存在してもおかしくないよう思えますが」

 

ノースカロライナが冷静に考えていた、

 

「確かにな………これだけの卵なら」

 

その時だった、

 

「提督さん、とれますか?」

 

北方棲姫からのテレビ通話が鳴った。

 

「はい、いかがなされましたか」

「実は、部下に伝承を調べさせたのですが、アレの種族名は無くて、ただエイリアンとしか記されていませんでした、後は、クイーンと呼ばれる個体が存在している、其れが卵を産み付けていると云うことですが、前回見せていただいた写真の個体はクイーンではありません、いうなれば兵隊アリみたいなものです、恐らくは鎮守府内の何処かにクイーンが存在しています………」

 

北方棲姫はこれだけ言うと数枚の古文書の写しを送ってくれた。

 

「明石、至急執務室迄」

 

私は明石を呼び出した。  

 

「明石参りました」

「明石、至急長距離無人偵察機を鎮守府へ向けて飛ばせ、目的は卵の発見現場周辺の撮影だ」

 

明石は敬礼すると直ぐに準備に掛かった。

数時間後………無人偵察機が帰還した。

 

「此処を見てくれ…何か生物的な腹部が映っているように見えるが…」

 

私は1枚の写真の隅を指差した、

 

「確かにこの写真をよく見ると、この隅っこに何かブヨブヨした何かが微かに写っているな」

 

ノースカロライナも写真を覗き込むように見ていた。

 

「これですか………なんというかイモムシのお腹みたいな」

 

自分で言って嫌悪感を覚えたらしい、とても嫌そうな顔をしていた。

 

「出来れば撃退されていてほしいところですね」

 

大淀が希望的な言葉を口にしていた、これは同時に全員も同じ事を願っていた。




のすとろ丸………エイリアン一作目のノストロモ号からつけました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。