「提督、兵器開発局?という部署と憲兵隊から来客です」
正面入口の警備室から来客を告げる内線が鳴った。
「兵器開発局?憲兵隊?」
大淀が聞き返していた、
「はい、元帥から行くように言われたと………」
大淀が内線を保留にすると、私に許可を求めた。
「どうします?」
「分かった、許可を」
私が許可をすると、大淀が警備室に許可が出たことを伝えた。
其れから程無くして、2名のスーツ姿の男が憲兵と警備兵に連れられてやってきた。
「兵器開発局第一課の蒔田と里谷です…てってっ提督、この者は!」
2人は室内を見回すと北方棲姫を見て顔を強張らせた。
「私が提督だ、北方棲姫に驚いたようだな、済まないが今回の謎の生物について知っているという事なので一時的に休戦して意見を求めていた処だ」
私の説明を聞いて少し落ち着いた様子だった。
「そう…そうですか」
「で、君達は何の用があって此処に?」
軍でも一部の高官しか知らされていないこのセーフハウスへの訪問の訳を聞くことにした。
「のすとろ丸の件で提督にと………」
「成程な、貴様たちの独断ということか」
「はい………」
艦娘や北方棲姫達深海棲艦、私から睨まれた2人は縮こまっていた。
「何故だ、私は警告したはずだが?」
私は語尾を荒くし説明を求めた。
「それは………その…」
「はっきり言えよ!」
天龍が怒鳴り声をあげた。
「ヒィ…」
天龍の剣幕に2人は失禁していた。
「掃除する身にもなってくれよ………」
私は思わず天龍に愚痴をこぼしたかな
「すまねぇ…でもよ………」
天龍の言いたいことも理解できた。
「こいつらのせいで…よその所属とはいえ………仲間が大勢死んだのだからな、真実を話せ、いいな」
私は一人の胸ぐらをつかむと少し脅し気味に言った。
「………私達がアレの存在を知ったのは、玉袋修造からでした、荒島の遺跡に太古のワニであるデイノスクスの卵があるから調査してみてはと…それは地上最強で………その…深海棲艦をも簡単に撃退できるし艦娘をも駆逐して戦いを我々主導に持っていけると言われて…それがまさかあんな化け物だったなんて知らなかった………だから我々は悪くない、悪いのは玉袋だ!」
私は自分も被害者だと言い出した男を殴り飛ばした。
「ふざけんな、調査に行って…録に調査もせずに鎮守府に持ち込んで………更にその危険性も考えずに帝都に持ち込もうとして…」
私は更に数発殴った。
「貴様たちのせいで何人の艦娘やのすとろ丸の乗員が死んだと思ってるんだ!」
私は憲兵に止められるまで殴り続けた。
「そうですかわかりました、貴女達もそこから離れなさいよいですね」
北方棲姫が何処かと交信していた。
「提督、今のすとろ丸沈没海域を調査していたカ級からの報告で、クイーンと卵6個の圧潰した残骸を確認したそうです」
私は北方棲姫からの話を聞くと、無傷の男を見た、
「貴様に聞く、鎮守府から卵は何個持ち出した」
もう一人の男が震えながら答えた、
「間違いありません、6個です………それ以外は何も持ち出していません………艦娘さんのご遺体も何も…」
「本当だな」
「はい…ただその………私達も知らない部隊が何か木箱を運び出していました」
男は恐怖からかも震えて小声になっていた。
「知らない部隊?木箱を?」
「はい…どう見ても陸海軍の兵では無かったと思います」
私は二人が見かけた不審な部隊が気になったが、憲兵が急かしてきたので今回は此処で打ち切ることにした。
「提督、この2人連行しても?」
一緒に来ていた憲兵が連行の許可を求めてきた、
「ああ、連れて行ってくれて構わない…が………先程の所属不明の部隊については徹底的に調べてほしい」
「了解しました」
憲兵は無理矢理にでも2人を立たせると連行していった、
「提督らそれでは我々はこれで失礼します」
憲兵が敬礼して出ていった。
「となると、クイーンと持ち出された卵は心配ないと…残るは鎮守府にある卵と消えた艦娘達だけか…明石、北上、引き続き頼む」
私は明石と北上に引き続きドローンによる鎮守府調査を命じた。