艦これ《思い付くままに……》   作:屋根裏散歩

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真相は………⑯

私は避難が完了した港湾関係者や空港、橋梁関係者、行政職員を前にしていた。

 

「それでは、今鎮守府島で何が起きているのかを説明いたします」

 

私は一旦此処で区切った。

 

「最初に鎮守府で発生したことを説明しますが、軍機に触れる部分はご容赦ください」

 

私は断りを入れると、工廠棲姫を鎮守府に送り込まれた所から話した。

 

「そんな………その男の欲望を満たす為だけに艦娘さんを…それを断ったからって」

 

市長が言葉を詰まらせた。

 

「事実です、現在この男は身柄を拘束され取調べ中です…ただ深海棲艦との繋がりは自白していないそうです」

 

一人の人物が手を上げた。

 

「提督、そちらに居る方々も深海棲艦のようですが……」

 

その人物は私の横に座る北方棲姫と南方棲姫を指さした。

 

「この二人は仰る通り姫級の深海棲艦だ、此処にいる理由はこれからの話に関係します」

「そうですか分かりました」

 

その人物は椅子に座り直した。

 

「問題はその後でした、この男は自らの行為を隠蔽するために深海棲艦に古くから伝わる古生物を蘇らせたのです、そして軍を騙し太古の巨大ワニだと謳って其れを回収鎮守府へと持ち込みました………」

 

私は此処まで話すと、大淀が鎮守府で撮影したその生物の写真を投影した。

 

「これがその古生物です彼女たちは此れをエイリアンと呼称しており、体液は強酸性、性格は極めて好戦的、艦娘若しくは深海棲艦にのみ寄生します…詳しいことは南方、北方両棲姫から説明してもらいます」

 

私は北方棲姫にマイクを渡した。

 

「それでは、私からこの生物について説明いたします、そもそもこの生物は地球上のものではありません、はるか太古に飛来した宇宙生物………我々に伝わる古文書ではエイリアンと記されていました、この生物は私達を地上から海洋へと追いやり絶滅寸前まで追い込んできました、何故地球に来たのかは不明です、そして私達と身体的同類の艦娘にも寄生することが分かりました………」

 

此処まで北方棲姫は話すと一息ついた。

 

「太古っておっしゃいましたが、そんなに長く生存していたのですか?」

 

港湾関係者から声があがった。

 

「はい、今回の空の卵の殻を年代測定した結果約3000年前のものであることが判りました、つまり卵の状態ならば其れ位は生存可能な事が判明しました」

 

会場からは驚きの声が聞こえた。

 

「この生物の生態ですが、アリの生態と似たような構成で一体の女王その下に多数の兵隊蟻的な個体が存在します、特に成体となった兵隊蟻的な個体の場合、目に入る動く物は総て無視別に攻撃します」

「倒す方法はあるのですか?」

 

橋梁関係者が北方棲姫に質問をした。

 

南方棲姫が北方棲姫からマイクを受け取ると、話しだした。

 

「成体については、君達が持つ銃火器での攻撃も通用するし体液が濃硫酸である性質からH2Oつまり水に弱い、攻撃で出来た傷口に放水すれば化学反応を起こして急激に体液が沸騰し体が爆発することが確認されている、卵については銃火器での攻撃や火炎放射器による焼却が有効な手段だな……問題なのはフェイスハガー形態で、移動速度が異様に速く、この形態になられたら撃退は絶望的だ、次はチェストバスター形態となった場合だが、こっちは既に寄生された後だから見つけ次第殺すしか無い…以上のことから卵を見かけたら不用意に近づくな、容赦なく破壊してくれ、効果的なのは擲弾筒…簡単に言うとグレネードランチャーだなあとは火炎放射器による高熱による焼却が効果的だ」

 

南方棲姫がスクリーンに映し出されているエイリアンの卵やフェイスハガー、チェストバスターの画像を指示棒で指しながら説明していた、

 

「今回はこのような地球外生物に対抗するために深海棲艦との一時休戦条約を締結した次第です」 

 

私はそう締めくくると、行政職員や空港、港湾職員はその後も南方棲姫や北方棲姫に質問をしていた。

 

「それでは時間ですので…以上の事から、鎮守府島へ通じる海底トンネルの閉鎖並びに連絡橋の切り離し、船舶による上陸の禁止をご理解ください、ただ今後の奴らの出方次第によっては連絡橋を爆発する可能性も有る事を念頭に置いておいてください」

 

この日はこれで解散となり、私達は一旦偽装鎮守府へと戻った、勿論二人の姫級も一緒に。

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