「しかしまだ疑問が残るな………」
私は、大淀や明石、バターンと同じ事を思っていた。
「確かに、残りの艦娘や警備兵は一体何処に消えたのでしょうか?」
「映像からみてもクイーン以外は一体だけしか確認されていません…」
「後は溶けたコンテナもそうだとすると2体と見るべきではないでしょうか」
明石や大淀、バターンが意見を交わしていた。
「………………待てよ、確か鎮守府の地下に非常用シェルターがあったんじゃないか?」
私は前任者からの引き継ぎに記載されていたシェルターの事を思い出した。
「確かに有りますが………果たしてアレを防ぎきれる場所でしょうか疑問ですね」
「議論していても始まらない、明石陸上ドローンがまだ鎮守府に有るな?」
私は明石にドローンの所在を確認した。
「はい、工廠にて充電を終えて待機モードにしてあります」
「直に地下防災用シェルターへ向かわせろ」
「了解です、バターン悪いけどカメラ操作お願い」
「いいわよ」
明石は直にドローンを起動させると、カメラ操作をバターンに頼んでいた。
「ドローン起動しました、これよりシェルター地上入り口に向かいます」
明石の操作でドローンは司令部内へと入っていった。
「提督、入り口到着です」
「付近にヤツの反応は?」
「生物の熱源無しです」
私はバターンに入り口周辺の確認を徹底させた。
「よし、扉を開けてくれ」
私の指示を受けて明石がドローンのマニピュレータを操作して扉を開けた。
「内部異常なし、エレベーター使用不能な為これより階段室へ向かいます」
バターンがエレベーターの状況を報告した。
映し出された映像にはエレベーターの扉が開いたままとなり籠が傾いて止まっているエレベーターがあった。
「エレベーターは壊されているのか…期待は無いか」
私と大淀が話している間に、明石の操作するドローンは階段を降りていった。
「提督、シェルター入り口に到着しました」
明石が報告した。
「入り口周辺に戦闘による痕跡は認めず…」
バターンがカメラで周囲を確認した。
「扉開きます」
ドローンのマニピュレータが扉の回転ハンドルを回し始めた。
「扉ロック解除完了、開きます」
明石がドローンを操作して数センチ扉を開いた。
「シェルター内、生存者確………」
バターンの報告が途中で止まった。
「何があった」
私はドローンからのカメラ映像を見た。
そこには激しい銃撃戦の痕跡が残されており、艦娘達とヤツの遺体が遺されていた。
「此処で戦闘になって………相打ちになったのか」
持ち出された卵の数と抜け殻となった卵の数は成体の数と一応数的には合った………だが兵器開発局が最初に持ち込んだ卵の数が最大の謎となった。