「提督、1番にお電話です」
大淀が電話を取ると会話を交わし、私に振ってきた。
「はい、お電話替わりました提督です」
私が電話に出ると、
「軍警察捜査課の者ですが、明日の13時に今回の件で捜査の経緯説明に伺ってもよろしいでしょうか?」
「お願いします」
「それでは13時に伺います」
そう言って電話は切れた。
「大淀、明日の13時に捜査課が今回の件で説明に来るそうだ、北方棲姫と南方棲姫の二人に連絡、それとノースカロライナ、バターンの2名を呼んでおいてくれ」
「了解しました」
大淀が北方棲姫に連絡を取り出した。
「了解だそうです、護衛を2名連れて来るとの事です」
扉がノックされ、
「ノースカロライナ入ります」
ノースカロライナがバターンと執務室にやって来た。
「明日13時から、あの事件について捜査課から事後説明に来るとの事だから二人も出席してくれ」
「了解しました」
二人は敬礼すると退室していった。
「あと明石も呼んでおいてく「何にか呼びました?」れ」
丁度大淀に明石を呼ぶように指示を出している最中に本人がやって来た。
「丁度良かった、明日13時に軍警察捜査課が今回の件についての説明に来るとの事だ、出席してくれ」
「了解です…これで全て解明されたと思いたいですね」
ーーーー翌日13時ーーーー
「お待たせしました」
捜査課の捜査員が3名やって来た。
「こちらへどうぞ」
大淀に会議室へ案内させた。
「大変お待たせいたしました、それでは我々捜査課より今判明したことについてご説明させて頂きます」
そう言うと、1名の捜査員がパソコンとプロジェクターを操作した。
「先ずはこちらをご覧ください…これは、あの事件のおきる数日前の島内にあるホテル内の防犯カメラの録画映像です」
捜査員がブリーフケースから数枚の写真と光学メディアを取り出すと拡大された写真をホワイトボードへと貼り付けた。
「これは…!」
私は、写真に撮されていた場面を見て驚愕した。
「えっ………そんな………」
写真には、長門が玉袋から現金と小型のアタッシュケースを受け取っている瞬間が撮影されていた。
「となると……メディアの内容は…」
「はい、音声付きのその場面の防犯カメラ画像です」
捜査員がパソコンの光学ドライブにメディア読み込ませると記録映像を再生させた。
『長門、この命令書を実行しろ、工廠棲姫とは話がついている…なに簡単な任務だ、成功すれば、お前と陸奥それに希望の駆逐艦は助けてやる………失敗は全員の死を意味する………わかったな』
陸奥と駆逐艦を人質に長門を引き込んだのか…。
「………何処までも腐ってますね」
ノースカロライナが呆れていた。
会議室に沈黙が流れた。
「何処までも………」
私は怒鳴るのを我慢した。
「話を続けます………玉袋は深海棲艦を鎮守府に解き放つ計画を実行しましたがろこの計画に穴だらけで未感染者がいた場合確実に露呈する可能性がありました、しかし思わぬ発見がありました、皆さんご存知の荒島発見です、
其処で発見されたエイリアンの卵を軍情報部や開発局を騙し鎮守府に持ち込み、艦娘及び深海棲艦の殲滅による証拠隠滅を実行しました」
捜査員がパソコンを操作し荒島で発見された古代遺跡を映した。
「この映像は逮捕した玉袋配下の兵が個人的に持っていた記録映像を押収したものです」
その映像には複数の卵や、エイリアンの成体、幼体サンプルを持ち出す為に梱包作業の瞬間が撮影されていた。
「………ちょっ、映像戻して、卵梱包を始める所から再生して」
明石が何かに気がついたのか捜査員に頼み込んでいた、
「此処見て下さい!」
明石が指さした場面は…
「彼奴等…最後の最後まで嘘を!」
そう卵の数だった、彼らは16個と言っていたのだが梱包作業の映像を確認していくと20個になるのだった。
「………となると、まだあと4個存在するのか…何処かに持ち込まれたか、鎮守府の何処かに眠っているかだな…」
「………!!」
私が考えていると、捜査員の携帯に着信があり、何やら小声で話していた。
「提督、今玉袋周辺の家宅捜索組から残りの4個が確認されたとの報告がありました!」
捜査員が報告してきた。
「何処にっ!」
「はい、都内の玉袋が個人所有していた倉庫に梱包状態のまま有ったとの事です」
「おい、開梱せずにX線検査のみとし焼却処分を!」 「はい」
捜査員は直ぐに焼却処分を指示していた。
「これで一安心か…」
「一応は」
捜査員もホッとした顔をしていた。
その後、荒島の件や玉袋の処遇についての説明をすると捜査員達は引き上げていった。
「ふぅ~…何とか解決か」
「そうですね」
北方棲姫がお茶を飲みながら頷いた。
「だけど…何かしっくりこないけど…」
南方棲姫は何かまだ疑問がある様子だった、
「何か疑問でも?」
「疑問っていうか…何ていうか、エイリアンってあれだけなのかなって」
つまり南方棲姫の疑問は、まだ荒島のような巣が他にも有るのではないかと云う事だった。
「確かにあれだけという確証はないですね、できればこのまま発見されずに埋もれたままでいてほしいですね」
「それを祈ります」
北方棲姫もそれに同意すると、
「それでは私達はこれで失礼いたしますね」
そういうと帰っていった。
「やっと終わったな…でも果たして私の行動は間違っていなかったのだろうか…」
私は今回の件で犠牲になった者達の事を考えると、玉袋の要求を断ったことが果たして正しかったのか悩んだ。
「提督………提督がそうしなかったら、この事件は私達の死…いえ国民を巻き込んで国の滅亡という最悪の結末が待っているだけです………だから………」
いつの間にか明石が側にいた。
「そうだな…明石ありがとう」
こうして、私の鎮守府で発生した事件は終焉を迎えることが出来た、民間人に一人の犠牲者も出すこと無く。
太古の昔、何者かによって地球に持ち込まれたエイリアン…流石にプレデター迄出すと話が長くなりそうなので登場は見送りました。
このお話し以降タイトルを『北神山泊地の日常』と変わり、北神山泊地の日常生活のお話しが始まります、このお話は飽く迄も日常生活での出来事がメインとなりますので戦闘シーンは有りません、遠征や演習への出発する迄若しくは帰還してからが主となります。
それでは次回をお楽しみに。