「ねぇ提督、私も1つあるけど聞く?」
陸奥から話を持ち掛けられた。
「少し待ってくれ、青葉を呼ぶから」
私は給湯室に居る青葉を呼んだ。
「青葉、ネタだぞ」
青葉が直に喰い付いた。
「久々ですね、今回は?」
「陸奥からだ」
青葉がテーブルに麦茶を用意すると、私の隣に座った。
「それでは、陸奥始めてくれ」
陸奥が頷くと、話し始めた。
「鎮守府にある物資補給廠での事なんだけど…補給廠内に無人搬送車があるわよね」
陸奥が確認しながら話した。
「あぁ知ってる、あの床に貼られた金属テープに沿って走るヤツだよな」
「そうそれ…それなんだけどね、実は深夜2時になると必ずとある部屋の前で勝手に止まっちゃうの…それも障害物を検知して…何も無いのによ…そしてその部屋の扉が勝手に開くの」
陸奥は此処まで話すと、また麦茶を飲んだ。
「おいおい、勝手に止まるって!」
私は驚いたが…まぁ噂には聞いていた話だった。
「続けるわね、明石が床のテープを貼り直しても位置を変更しても必ずその部屋の扉前で障害物検知で停止してしまうの…」
私と青葉は陸奥の話を聞くと、
「一度調査してみるか…陸奥、この後同行出来るか?」
「昼間なら…」
陸奥が昼間ならという事なので、私達は直に物資補給廠内のその部屋へと向かった。
「此処よ」
陸奥が物資補給廠内のとある部屋を指差した。
「此処か…X線検査室何でまた此処で?」
その時、丁度無人搬送車がその部屋の前を通過していった、止まることなく。
「止まる気配は無いか…となると、やはり問題の深夜2時だな」
私達は一旦引き揚げると、改めて調査する事にした。
「青葉、今夜再度補給廠に行くぞ」
「はい」
そして深夜1時30分。
「それでは入るぞ」
私達は問題の部屋の前で時間になるのを待つことにした。
「今の処…何事も無く普通にX線検査室前は通過しているな」
そして深夜2時。
『キンコーン キンコーン』
搬送車が障害物を検知して停止した…それも3時になる位まで総てが。
「何も無いのに…だと!」
当然X線検査室の接触式自動扉もその都度勝手に開閉した。
「室内は無人…だよな」
私達は原因も分からないままその場を後にした。
「あれは間違いなく…だな」
「ですね」
私と青葉は、確実にそれが心霊現象であると認識した。
「提督、ちょっといいかしら」
数日後、陸奥がまた執務室にやって来た。
「何かあったのか?」
「あの物資補給廠の事なんだけど…地元のお爺さん達に聞いたら…どうやら建設中に沢山の骨や鎧、刀とかが掘り出されたみたいなの…ただお爺さん達もこの辺で戦があったなんて聞いたことがないって言っていたから…それとその時に建立した慰霊碑が補給廠の周囲の何処かにあるらしいのよね」
私達3人は補給廠の外周をくまなく調査した、
「提督!これ…」
青葉が雑草に埋もれた小さな石碑を発見した。
「多分これだと…」
陸奥が聞いた話と大体一致しているようだ。
「私達はその小さな石碑に明石に依頼して雨避けの覆い付けると周辺の草刈りを行い整備した」
後日…。
「結局まだあの怪現象はなくなってないのよね…」
陸奥がやれやれという顔をで話した。