「圭くん…また沢山…」
僕はこの前帰った際にカゴ台車満タンの私物を持ち帰っていた、半分はデボラの洋服だったりするけど。
「妖精が生き物以外ならって許可してくれたからね」
僕はゲーム機やテレビ、パソコン…少しのプラモデル…それとパジャマにしていた父のお下がりTシャツ(映画の柄)や各種類ソフトをカゴ台車から降ろしていた。
「入るね」
レイチェルがやって来た。
「レイチェル姉さん、いらっしゃい」
「デボラも余り人の事いえないかと…」
レイチェルがスーツケースや段ボールから出した洋服やコアな映画ソフトを指さしていた。
「デボラ…気がついてないみたいだけど…日本ではイスラエルのDVD見れないわよ」
レイチェル姉さんの一言でデボラがフリーズした。
「圭君…ホント?」
デボラが泣きそうな顔でこっちをみていた、
「安心して、これリージョンコードフリーだから」
僕はとある据え置きゲーム機を指さした。
「えっ…圭君、これってPS2の初期型なの!!」
廃ゲーマーのレイチェル姉さんが喰い付いた。
「うん、父さんから貰ったんだけどね」
僕はオーディオ環境を再構築しながら答えた。
「居る?入るね」
スーザン姉さんもやって来た。
「ねえ、今日のお昼シャワルマ作ったんだけど?」
スーザン姉さんがサラ姉さんと一緒に大量の料理を持ってやって来た。
「あらいいわね、作り置きのハムスボウルがあるから出すわね」
デボラも冷蔵庫から作り置きの料理を出した。
「草薙君居ますか?」
間宮が訪ねてきた。
「間宮さん、どうかしましたか?」
僕は間宮を部屋に招き入れた。
「これからお昼でしたか、ごめんなさいね…明日最初に提督の所に顔を出してくださいって、大淀から連絡が来たからお知らせに」
間宮さんが大淀さんからの連絡事項を教えてくれた。
「間宮もお昼まだから食べていかない?」
デボラが間宮さんも誘った、
「お邪魔でなければ…」
間宮さんを加えた6人でイスラエル料理のお昼を堪能した。
「こんどファラフェル作るわね」
サラ姉さんが腕まくりをしながら言った。
「ファラフェル?」
間宮さんが聞いたことない料理の名前に喰い付いた。
「間宮さん、今度作り方お教えしますね、材料は日本でもスーパーで手に入るので」
間宮さんの目が輝いていた。
「あれは!」
スーザン姉さんがスピーカーの上に飾られていた戦車の模型に気がついた、
「あぁ…あれは父さんが買ってくれたプラモデルで僕が初めて1人で作り上げた戦車模型なんだ」
スーザン姉さんが近寄ってみていた、
「メルカバMk2Dね…細かいわねって…!!これ履帯組み立て式じゃない」
気がついたのだ…履帯が組み立て可動式な事に。
「作るの苦労した…履帯同士を留めているピンが細すぎて…父さんが伸ばしランナーで代用品を作ってくれなかったら…無理だったかな」
メルカバは塗装はしておらずただ組み立てただけのものではあった。
ーーー翌日ーーー
「草薙 圭 主計科中尉に任ずる」
僕は提督から1枚の辞令を受け取った。
「草薙 圭謹んでお受けいたします」
こうして僕は中尉の階級となった。
ーーーー
「草薙中尉、書類の確認をお願い」
明石が1枚の書類を僕に提出した。
「えっと…」
僕は書類に目を通すと、
「差し戻しね、此処と此処再度確認してね」
僕は2箇所の修正を指し示した。
「あちゃ~直ぐに書き直すね」
明石が空いている机で書き直すと再提出した。
「これなら…承認と」
僕は承認すると、決裁済みのトレーに入れた。
「次は提督からの書類か…」
僕は提督から回って来た書類に目を通した。
「なんというか…ツッコミドコロ満載なんだけど…」
僕は間宮さんにも書類を見せた、
「お菓子購入費の決裁ですね、駆逐艦娘達への慰労の為になんですけど…この量は流石に」
間宮さんも呆れる金額と量だった、僕は執務室の大淀さんに内線を掛けた。
「大淀さんですか、実は提督からの購入決裁の書類なのですが…」
僕が此処まで話すと、
「やっぱりですか…折艦しておきます、全く限度というものを…」
ヤバい大淀さんがダークサイドに堕ちそう!
「お願いしますね、一応これは保留にしておきます」
「お願いします」
僕は内線を切ると、保留のトレーに書類を入れた。
「全員分とかでならまだ承認できたのだけど…流石に駆逐艦娘だけはねぇ」
僕がそう言うと間宮さんも同意してくれた。
「全く…提督といい長門さんといい駆逐艦娘を猫可愛がりすぎです」
今間宮さんなんて言った…長門って言わなかった?
アレもやばいやつだったのか…確かにうちのシャマルみて鼻血出してたしな。
軍事関係以外は現代日本と同等の家電が買える世界観です。
結果出てきた艦娘は間宮だけ…名前だけなら大淀もだけど。