艦これ《思い付くままに……》   作:屋根裏散歩

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今回は作戦行動中行方不明となった艦娘と再会を果たすだけのお話……一部何ともと云う内容となっています。


MIA 前編

「現在までにMIAとなっている艦娘は、戦艦が『長門』『金剛』『霧島』の3名、空母は『鳳翔』『千歳』『隼鷹』『祥鳳』の4名、巡洋艦は『青葉』『那智』『足柄』『高雄』『愛宕』『神通』『夕張』『大淀』の8名、駆逐艦は『時雨』『夕立』『黒潮』『陽炎』『不知火』の5名合計20名となっています」

 

明石が各艦娘の身体的特徴を記載したリストを持ってきた。

僕はそれを受け取ると目を通した。

 

「明石…これPDFで僕のスマホに送れる?」

「可能ですが…何故です?」

「見つかった時にいちいちこの紙ベースのリストを見なくてもスマホで確認できるからね」

「了解です、数日待ってください」

 

明石は電子データ化を受けてくれた。

 

 

 

数日後ーーーー

 

「はい、瀧原ですが」

 

早朝に一本の電話で僕は起こされた。

 

「手短に言う、君の所の艦娘だと思われる者達が捕らえられている場所を教える」

 

電話の相手男とも女ともつかない機械的な声で一方的に話すと電話を切った。

 

「明石、直に僕の所に!」

 

僕は内線で明石を呼び出した。

 

「誠さん、こんな朝早くにどうかしたのですか?」

 

僕は先程の電話の内容を明石に話した。

 

「本当ですか!」

「これから指定の場所に行ってみる、一応憲兵を極秘に連れて行く」

 

僕はそれだけいうとの指定の埠頭へと向った。

 

「此処か…」

 

僕が指定された倉庫に着くと中からでっぷりと肥ったハゲ親父が出てきた。

 

「瀧原様ですね、こちらです」

 

僕はハゲ親父について倉庫に入った。

 

「なんでも奴隷が欲しいそうで、艦娘ですが柔順にするように躾けていますから…まぁご覧ください」

 

ハゲ親父がニヤニヤしながら倉庫の奥へと僕を案内した。

 

「!」

 

僕は驚いた、何故なら眼の前には全裸にされた多数の艦娘が並んで立っていた。

 

「何故裸…」

 

僕は思わず口にした。

 

「ああ簡単なことですよ、実際に身体を見て触って決められるように、勿論あそこの具合もチェックして頂いても結構ですよ」

 

そう言うとハゲ親父は長門の股関を指差した。

僕はスマホを取り出すと長門の項目を見た。

 

「長門、少し足を開いて」

 

僕は画像データを見ながら長門の太腿の内側を確認した。

 

「間違いない…先ずは一人目」

 

僕は購入済みの札を長門の額に貼った(キョンシーかっ!)

 

「次は金剛…」

 

金剛が憎悪の目で僕を睨んでいた。

 

「確か金剛はうなじに特徴的な痣か」

 

スマホの画像データを見ながら痣を探した。

それは直に見つける事が出来た。

 

「はい」

 

長門の時と同様に額に札を貼った。

 

「霧島に手を出すな、出すなら私だけに」

 

金剛が低い声でそう告げた。

金剛の瞳からは憎悪の焔が上がっていた。

この後も僕はハゲ親父が連れてきた艦娘を全て確認したが残念ながら『高雄』『愛宕』『大淀』『神通』『時雨』『夕立』は見つからなかった。

 

「配送してもらえるのか?」

 

僕は努めて冷徹に聞いた。

 

「勿論です、こんなにお買い上げ頂いたのですから無料配送させて頂きます」

 

ハゲ親父は下卑た笑みを浮かべていた。

 

「『鳳翔』『長門』『青葉』3名はこのまま持ち帰るが構わないか?」

「勿論ですともお客様のご随に、ではその3名には服を着せておきますので、お支払いをお願い致します」

 

僕は車のトランクからアタッシュケースを持ってくるとハゲ親父が提示した金額を支払った。

 

「この条件に適合する『高雄』『愛宕』『大淀』『神通』『時雨』『夕立』を探してくれ」

 

僕はハゲ親父に追加分のオーダーを入れ手付金を支払った。

 

「畏まりました、卸業者に当たってみます…ん?この条件に合う大淀なら確か先日スクラップヤードに送ったやつか?…まだ解体していないのでそのままですがご覧になりますか?」

 

ハゲ親父が条件に該当する大淀がスクラップヤードにいると言うと、部下に連れてくるように指示していた。

 

「少しお待ち下さい、スクラップヤードから引っ張ってきます」

 

30分位経っただろうか、首輪をされた全裸の薄汚れた姿の大淀が引っ張ってこられた。

 

「ご希望でしたらこの大淀はサービスで差し上げます」

 

僕は一応確認するふりをすると、

 

「貰うよ、大淀はこのまま連れて帰るから鳳翔達と同じにしてくれ」

 

とだけ言うと倉庫を後にした。

帰りの車内

 

「やっと見付けた、青葉」

 

僕は助手席に座る何故かメイド服の青葉の手をそっと握った。

 

「……」

 

青葉の瞳は怯えの色をたたえていた。

 

「僕だ、瀧原、瀧原 誠」

「うそっ!誠くん…」

 

これまたメイド服の大淀が最初に反応した。

 

「…!」

 

長門(何も言うまい……)と鳳翔(日頃和服だからメイド服姿はある意味眼福だった)も驚いていた。

 

「夢じゃないよね……」

 

やっと青葉も反応を示した。

 

「家で明石も待ってるから」

 

そう言うと、僕は愛車のアクセルを踏み込んだ。

 

 

ーーーー後編に続くーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 




MIAとなった艦娘は深海棲艦によって解体されて奴隷として業者に売却されていたと云う設定です(外貨を得るために売り捌いた)、勿論戦死した艦娘もいますし、未だに捕虜となっている艦娘もいるという状況です。

ランボー2を見ていたら思いついたので書いてみました

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