ヤマト自体は2205のアンドロメダとの邂逅後とします、コスモタイガー出したいので……………。
「ここは……………一体」
僕は非常電源の灯りの中目を覚ました。
「技師長…無事?」
僕は艦橋右側に座る技師長妖精に声を掛けた。
「はい、艦長」
それから機関長、航海長、戦術長、船務長の各妖精が意識を取り戻し無事を報告してきた。
「各部損害並びに負傷者の状況を」
副長を兼務する技師長が各部署に損害の有無を確認した。
「艦長、乗組員に怪我人無し、艦内全機構異常無しです」
技師長妖精から報告を受けた。
「怪我人無しか…船務長、現在位置は?」
僕は船務長に現在位置の確認を指示した。
「おかしいです……………測位不能?」
船務長が首をしきりに傾げていた。
「どうかした?」
僕は船務長にどういうことか聞いた。
「はい艦長、測位衛星からの電波を受信できないのです、艦自体のレーダーは正常に機能しているのですが……………」
僕は船務長のコンソールを確認した。
「衛星自体が無いようだね……………あっ、戦闘衛星なら僕が砲撃して破壊したんだっけ……………」
衛星からの電波を受信できないのは僕が原因だった。
「艦長が強行突破なんかするから…全く」
技師長が呆れていた。
そんなやり取りをしていた時だった。
「艦長、レーダーに感!本艦に接近する洋上艦艇群を補足、距離フタセンゴヒャク!」
船務長がレーダーコンタクトを報告した。
「何処の所属かわかる?」
「国連宇宙艦隊にあらず、国籍不明、大型艦フタ、小型艦ヤー、速力フタジュウノット」
船務長が落ち着いた声で報告した。
「……………スクリュー?この音はタービン機関?洋上艦艇は極めて旧式と思われる」
僕は船務長からの報告に疑問を感じた。
「タービン機関だって?旧世紀の内燃機関じゃないか……………どういうことか?」
今まで黙っていた技師長がおもむろに口を挟んだ。
「艦長、確認の為探査プローブを射出してはどうでしょうか」
僕は技師長に頷いた。
「探査プローブ射出!」
技師長がコンソールを操作した。
「探査プローブからの映像きます!」
「メインスクリーンへ」
僕の指示よりも技師長がメインスクリーンへ映像を映した。
「なんじゃと、ありゃ先代の大和じゃ!」
機関長が頭を抱えた。
それもその筈だ、メインスクリーンに映し出されたのは僕の母さんの現役時代の艤装だったのだから。
「あれは……………かあさん?」
僕や乗組員妖精が見間違える筈もない艦影がそこにあった。
「という事は、残りの艦艇群は…矢矧さん、冬月さん、凉月さん、磯風さん、浜風さん、雪風さん、朝霜さん、霞さん、初雪さんなのか……………」
僕は母さんと最後を共にした矢矧さん達とそれを認識した。
「現在の時刻ヒトヒトマルマル……………艦長、史実通りに進むならヒトフタヒトマル朝霜に被害が出ます」
技師長が意見した。
「艦長!レーダーに感、航空機編隊近づく、機数約サンマルマル!米軍機にあらず、深海棲艦艦載機と認!」
僕は決断を迫られた。
「行こう!」
僕は決意した。
「艦内全機構異常無し、エネルギー正常」
技師長が艦内チェックを終えた。
「補助エンジン内圧力上昇、始動10秒前」
機関長が補助エンジン始動準備を始めた。
「補助エンジン動力接続」
航海長が補助エンジン始動を合図した。
「補助エンジン動力接続、スイッチオン……………補助エンジン低速回転1600、両舷バランス正常パーフェクト」
機関長が補助エンジンを始動させた。
「微速前進0.5」
航海長の声でヤマトは動き出した。
「微速前進0.5」
機関長が復唱した。
「波動エンジン内エネルギー注入」
機関長が波動エンジン始動の準備を始めた。
「補助エンジン第ニ戦速から第一宇宙ノット迄あと30秒」
航海長が速度を上げ始めた。
「波動エンジンシリンダーへの閉鎖弁オープン、波動エンジン始動五分前」
機関長が淡々と始動準備を進めた。
「波動エンジン内圧力上昇エネルギー充填90パーセント」
機関長が波動エンジンの状況を報告した。
「海面に出ると同時に波動エンジンに点火してジャンプ、高度をとってコスモタイガー隊を発艦させましょう」
技師長がアドバイスをくれた。
「補助エンジン最大戦速、上昇角40、海面迄あと二分」
航海長が舵を取った。
「波動エンジン内圧力上昇エネルギー充填100パーセント、波動エンジン点火二分前、フライホイール始動10秒前」
機関長が報告した。
「海面迄30秒、現在補助エンジンの出力最大」
航海長が報告した。
「波動エンジン内エネルギー充填120パーセント」
機関長が数値を読み上げた。
「フライホイール始動」
航海長がフライホイール始動を声にした。
「フライホイール始動」
機関長が復唱と共に操作スイッチを入れた。
「波動エンジン点火10秒前、5、4、3、2、1フライホイール接続点火!」
航海長が波動エンジンを始動させた。
「ヤマト発進!」
僕がそう告げると、航海長スロットルを押し込んだ。
ーーーーーーーーーー同時刻海面上、大和艦橋にてーー
「艦長、同航の駆逐艦『雪風』より入電……………極めて大型の潜水艦らしき物体を音探にて探知、浮上中との事です」
私は直ぐに確認をさせた。
「近海で友軍の潜水艦は活動中?」
「いえ、そのような報告はありません」
副長が直ぐに回答をした。
「報告、対空電探に感!航空機の大編隊近づく、機数計測不可」
「対空戦闘ヨーイ」
艦橋にいた砲雷長が直ぐに下命した。
「かっ艦長!」
右舷の見張り妖精が声を上げた。
「何事か」
副長が右舷見張所へと向かった。
「何だありゃ!そんな事が!海中から戦艦が浮上だと……………」
副長の驚きの声に私も見張所を見た。
そこには今まさに海面から飛び立とうとする戦艦らしき大型艦がそこにいたのだった。
「艦長、艦尾に艦名らしき表記を認……………嘘だろ」
見張り妖精が驚き声を失っていた。
「報告はどうした!」
副長が怒鳴った。
「BBY-01やまとだと!」
副長もその艦の艦名を見て言葉を失っていた。
「艦長、通信を受信……………」
「読んで」
「こちらは国連宇宙海軍所属 BBY−01ヤマト、貴艦隊の所属と艦名を」
「こちらは大日本帝国海軍所属、第一遊撃隊旗艦『大和』以下『矢矧』『冬月』『涼月』『磯風』『浜風』『雪風』『朝霜』『霞』『初雪』です」
こちらが名乗ったその直後、私は相手の声を聞いて驚くしかなかった。
「母さん……………」
確かに無線の向こうでそう聞こえたのだった。
「はて、艦長いつの間にご結婚されてお子さん迄こさえたので…」
副長が何やら失礼なことを言いかけたので黙らせた、右ストレートをお見舞いして。
「私はまだ独身です!子供なんて居ません!」
見張り所から双眼鏡で監視していた見張り員妖精が新たな報告をしてきた。
「艦載機多数発艦中!凄い、戦艦なのにお艦並の艦載機搭載数だぞ」
見張り員妖精が鳳翔さんの搭載機数と比べていた。
「艦長、先方よりこれより接近する深海棲艦艦載機撃滅に向かうとのことです」
「接近するのは米軍機じゃないの??」
私は相手は米海軍とばかり思っていた。
「深海魚の悪知恵のようですな」
副長がある意味納得していた。
「ヤマトより入電、深海棲艦撃滅後に合って話がしたいとのこと」
私は黙って頷いた。
「返信了承した」
通信兵が相手へ返信していた。
「あの船体からするに我々の造船技術では造れませんな、推測ですがかなり未来から来たと見るべきだと、そうなると祖……………」
副長がまたとてつもなく失礼なことを口に仕掛けたので今度は左ストレートをお見舞いした。
続く……………のか?