天龍…カーゴパンツにTシャツ
龍田…ベージュのサマードレス
時雨…一番と描かれたTシャツとキュロットパンツ
優弥…エイリアンのイラストTシャツとカーゴパンツ
※注意!
このお話しに戦闘シーンは一切出てきません。
月曜日の17時
「ちょっと早いが着いたぞ~」
俺達は有明のフェリーターミナルに到着した。
「ねぇ、優弥………あの船に乗るのかい」
時雨が港に停泊している大型のフェリーを指さした。
「びざん………ああそうだ」
俺は船名を確認すると答えた。
「なぁ優弥、弁当買う必要あんのかよ、中で食えねえの?」
天龍は船内のレストランを使いたかったようだ。
「天龍…残念だけどな、レストランは無い………自販機しかない、だから行きがけのスーパーで買い込んだんだよ」
「それにねぇ~天龍ちゃん、飲み物中で買うとね割高になってるのよ~ビールなんか特にね」
龍田が予めネットで調べた飲食物の料金表を見せた。
「マジかよ、何なんだよツマミ600円とかよ………優弥の言う通りだな………」
俺達は其々に好みのツマミやビール等の飲み物(時雨はソフトドリンク)と弁当を5食分買い込んでいた。
「さっさと乗船手続き済ませちまおぅ」
俺達は手続きを済ますと、待機スペースへと車を移動させて車内で待機した。
「あと少しだね」
時雨達は初めてフェリーに乗る為なのか、目を輝かせていた。
「まぁ時化にでも遭わなきゃ快適だよな」
俺は過去に台風の中で九州から四国に向かうフェリーに乗船したことを思い出していた。
「あれは………地獄だったなぁ」
俺の呟きは龍田には聞こえていたらしく、
「大丈夫よ~天気予報は今日から3日間は快晴で風も無いみたいよ~」
俺は内心ホッとしていた。
「それではお車の乗船を開始します」
出港1時間前となり誘導員が車の誘導を開始した。
「おっ乗船開始か、乗船チケット出しとけよ」
「おぅ」
「は~い」
「うん」
俺達は駐車場誘導員に乗船券を渡し、船内へと車を進めた(バイクトレーラーを牽引しているせいで料金は………割増)。
そして車を指定位置に止めると、俺達は部屋へと向かった。
「俺達の部屋はと………おっと、此処だ」
その部屋は四人部屋だった。
部屋に入るや否や天龍が、
「俺、此処な」
二段ベッドの上段を指した。
「なら私は〜天龍ちゃんの下ね~」
龍田はぶれるとこなく下段のベッドに腰掛けた。
「時雨はどこにする?」
俺は一応時雨の希望を聞いてたみた。
「僕も上がいいかな」
時雨が遠慮がちに上段を指した。
「なら俺は下な」
ベットを起すと其々の荷物を置いた。
「出港前に飯済ませちまおぅ…揺れたら飯どころじゃないからな…」
俺の意見に三人は頷くと、電子レンジのある自販機コーナーへと向かった。
「ねぇ優弥………此処で食べない?」
時雨が窓際の席を指さした。
「其れもありか…天龍、部屋からビール持ってこいよ」
「おぅ、あとツマミはどうする」
「ツマミは高いが自販機物を買ってみるから、ビールと時雨のだけでいいぞ」
俺は自販機の焼き鳥をみた。
天龍が時雨にリクエストを聞くと部屋へと戻っていった。
「そうね~気になるわよね~」
そう言いながら、龍田が買いに行った。
「それじゃあ僕と優弥は席を確保しとくね」
俺は時雨に手を引かれながら窓際の四人がけ席へと向かった。
「時雨ちゃん〜ちょっと手伝ってもらえるかしら~」
自販機コーナーから龍田の声が聞こえた。
「僕、龍田手伝ってくるね」
時雨が龍田の元へと走った。
「おまたせ〜」
龍田と時雨が焼き鳥や唐揚げ、フライドポテト、お好み焼きをもって戻ってきた。
「結構買ったな」
龍田と時雨がテーブルに買ってきたツマミを並べていると、
「わりぃ、遅くなっちまった」
天龍がビールとソフトドリンクをもって戻ってきた。
「あら、これだけ〜」
龍田は少ないと言わんばかりな口調だ。
「本格的に呑むなら部屋でだ、ツマミ少しは残せよ」
まぁ言うだけ無駄かも知れないが………。
「優弥、コロッケ一口ちょうだい」
言うが早いか、時雨が俺の弁当のおかずであったコロッケを半分近く持っていった。
「おっおい、それで一口かよ」
お返しにこれあげる
「焼売いいのかよ、お前の好物だろ」
「優弥、ハンバーグとマカロニサラダ交換な」
天龍も有無を言わさず持っていった、まぁハンバーグとの交換なら良しだ(天龍はマカロニが好物)。
「二人共………それじゃあねぇ〜私は春巻きあげるから天龍ちゃん〜人参もらうわねぇ~」
弁当のおかずをシェアしながら俺達は食事を楽しんだ。
モデルとなっているフェリーはオーシャン東九フェリーの四人部屋です………有明ー新門司港航路で約36時間(途中徳島に寄港します)で結ぶカーフェリーです。