「乗船のお客様にご連絡致します…本船はまもなく新門司港に入港致します、お車のお客様は…」
船内に新門司港到着のアナウンスが流れていた。
「忘れ物するなよ」
俺は天龍に声をかけると車両デッキへと向かった。
「優弥…船降りたら何処かファミレスで朝ごはんしない?」
時雨がお腹空いたと言わんばかりに言ってきた。
「そうだな…そうするか」
俺達はフェリーから下船すると、ナビで近場のファミレスを探した。
「ここにするか…」
俺達は国道沿いにあった24時間営業のファミレスへと入ることにした。
「優弥注文よろしくねぇ〜」
龍田が注文用タブレットをこっちに回してきたので俺は注文をすると、
「飯が来る前に、簡単にこれから行く鎮守府について説明する…所属艦娘は『扶桑』『山城』『青葉』『那智』『足柄』『高雄』『愛宕』『川内』『神通』『大淀』『隼鷹』『千歳』『吹雪』『深雪』『綾波』『敷波』『夕立』『陽炎』『不知火』『明石』『間宮』の21名、施設については…資料が嘘を書いてなければ司令部施設とワンルームタイプの寮があるそうだ…職住が一緒みたいだな、寮は最大30名迄収容可能らしい」
俺はテーブルに資料を置いた。
「何か嘘クセェな」
天龍が寮の内覧写真を見ながら呟いた。
「俺もそう思う、まぁ飯が来たから食べようぜ」
ーーーーー3時間後ーーーーー
「此処だな」
俺は鎮守府所正面ゲート前に車を停めた。
「桑代大佐でありますか!!」
ゲートで警備をしていた女性兵士が駆け寄ってきた。
「そうだ、今日からよろしく頼む、執務室に行きたいのだが」
「はっ!ご案内致します」
俺は車を指定された駐車場に停めると、女性兵士の案内で執務室へと向かった。
「こちらが執務室となります」
女性兵士が扉をノックした。
「どうぞ」
中から聞き覚えのある声が聞こえた、
「私はこれで失礼します」
案内の女性兵士が持ち場へと戻っていった、
「桑代大佐、お待ちしていました」
執務室から大淀が出てきた。
「やっぱり…お前か」
其処にいた大淀は、俺達と馴染みのある大淀だった。
「お久しぶりです、桑代大佐」
「まさかお前迄来ていたとな…これからもよろしく頼む」
「はい、こちらこそ…それと…」
大淀が別室で待機していたであろう艦娘2名を招き入れた。
「桑代大佐が最も逢いたい2人です」
大淀の合図で扶桑と山城が執務室に入ってきた。
「優弥…」
扶桑が俺に抱きついてきた、勿論山城もだ。
「姉さん…姉貴…」
俺達は久し振りに姉弟の再会を喜んだ。
「大淀有り難う」
2人を呼んでおいてくれた大淀に礼を言うと、部屋の案内をされた。
「お部屋は4階の突き当たりにしてあります、勿論天龍さん達や扶桑さん達も同じ4階です」
俺達は大淀の案内で私室のある4階へと向かった。
「桑代大佐の部屋はこちらです」
大淀から案内された部屋は2LDKタイプの部屋だった。
「このタイプは大佐のみです、天龍さん達のお部屋は基本1DKタイプになります、共通なのはトイレとシャワールームが備え付けられているということです」
大淀が各部屋の説明をしていた。
こうして俺達の新しい鎮守府での初日が始まった。
」