艦これ《思い付くままに……》   作:屋根裏散歩

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場末物資集積所の物語③

「明石以下3名着任致します」

 

俺の前に明石、青葉、夕張の3名が整列し敬礼をしていた。

 

「着任を許可する…明石、青葉、夕張久し振りだな元気そうで安心したよ」

 

俺は旧友に会えたことを素直に喜んだ。

 

「鍵谷中佐…またこうして4人でつるめるなんて夢のようです」

 

夕張と青葉が再会を喜んでいた。

 

「此処で立ち話もなんだ…執務室に行くぞ」

 

俺は3人を連れてゲート脇の管理棟へと入った、

 

「此処がお前達の部屋だ、そしてこっちが俺の部屋と…其処は食堂と浴室だな…」

 

各自の私室と食堂等を案内すると、勤務エリアを案内することにした。

 

「1階が事務室になる…明石達にはローテで受付に座ってもらう」

 

 

俺は鍵束を持つと、問題の倉庫群を案内することにした。

 

「先ず1号倉庫からだな、此処には何故か米英の戦車が3両保管されている、一応動かす事は可能だな」

 

明石と夕張が眼を輝かせていた。

 

「ウソ動くの!」

「遊ぶのは後な」

 

俺ははしゃぐ2人をなだめると、次の倉庫に向かった。

 

「次は2号倉庫だな…問題は」

 

俺は2号倉庫に入った。

 

「中佐…このゴミ袋は一体」

 

明石がゴミ袋を指さした、

 

「中をみたらわかる」

 

夕張が手近な袋を開けた。

 

「何よこれ!」

 

夕張の悲鳴に近い声が倉庫内に響いた。

 

「臭いし汚い…」

 

俺は鼻を摘んだ…本当に臭いし。

 

「でも…変ですね、私達の制服は基本バケツやドック入りすると補修されるか…交換しても洗ってからだから、このように汚れたままと云うのはありえないのだけど………」

 

明石が疑問を口にした。

 

「そういえば確かに…ていうか、この制服白露型しかないの変じゃない?」

 

夕張が袋の中身を観察するとさらに疑問を提示した。

 

「中佐、ゴミ袋は手前の数列だけです、後は段ボールです…中身は白露型の制服?」

 

青葉がゴミ袋を掻き分けて奥を調べていた。

 

「となると…何者かが住み着いているのか?」

「それも考えられます」

 

俺達は少し考えると、

 

「そういえば隣は2階が有りましたよね、となるとこの倉庫もあるんじゃないですか…2階が」

 

青葉が1号倉庫と同じ様に2階あるのではと意見した。

 

「だな、恐らくは同じ造りなはず…だとするとこの段ボールとゴミ袋の山の奥に階段があるはずだな」

 

俺達はゴミ袋と段ボールを掻き分けて奥へと侵入していった。

 

「中佐ありました」

 

夕張が階段を見つけた…だが2階の事務室も同じ様に段ボールの山が出来ていた。

 

「2号倉庫はゴミの山か…」

 

俺達は外に出ると最後の倉庫へと向かう事にした。

 

「これが最後だ…中身は白い壺らしき物が多数だった…」

 

俺はそう言いながら倉庫内へと入った。

 

「これは骨壺?」

 

青葉が祭壇に置かれたその一つを近くで観察していた。

 

「私達死んだら…骨って残るの?」

 

青葉が疑問を口にした。

 

「一応陸上で死んだら残るわね」

 

明石が答えた。

 

「でも可怪しくない?普通なら海軍艦娘墓地に埋葬されてでしょ、此処に置かれているなんて…」

 

明石が更に疑問を口にした。

 

「そう言われてみれば…確かに疑問しかないな」

「開けちゃえ」

 

青葉がおもむろに壺の蓋を開けた。

 

「おま…罰当たりな」

 

流石の俺も呆れた…が、

 

「中身は空っぽですけど…単なる白い壺」

「へっ?」

 

青葉の言葉に俺と明石、夕張が見事にハモった。

 

「空っぽだと…」

 

俺も壺の中を覗き込んだ。

 

「マヂかよ…それじゃぁ、あの夜中に出た時雨達は幽霊じゃないということか…」

 

 

 

 

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