艦これ《思い付くままに……》   作:屋根裏散歩

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何故

俺は3年前迄とある地方都市にある鎮守府で提督をしていた…、そして今は、横須賀鎮守府近くにある倉庫の管理担当だ………。

俺は艦娘が憎い、特に青葉、漣、曙、荒潮、長門の5人が!

 

ーーーー3年前のとある日ーーーー

 

「さて、今日も…」

 

俺が何時もの様に執務室で書類に目を通しながら、その日の出撃艦隊を呼ぼうとした時だった。

 

「提督!貴様と言う奴は!」

 

いきなり長門が執務室の扉を荒々しく開けると入ってくるなり俺の胸ぐらを掴んだ。

 

「落ち着け、いきなりなんだ?」

「とぼけるな!潮に何をした!!」

 

俺は長門が何を言っているのかわからなかった。

 

「とぼけるな!」

 

長門が複数の写真を机に叩きつけた。

 

「なっなんだこれは、俺は知らんぞ!」

 

其処には制服がボロボロになり部屋の隅で怯える潮が映されていた。

 

「漣が提督に襲われたと私に泣きついてきたんだぞ!」

 

俺は混乱した。

 

「俺は何もしてないぞ…執務室を朝から出てない」

 

俺は弁明すら聞いてもらえず暇に長門から殴られ気を失った。

 

「あの野郎…いきなり殴るとか」

 

俺が気がつくと其処は………………、

 

「なんだと…此処は」

 

俺はいつの間にか警備室地下の留置室に入れられていた。

 

「冗談にも程があるぞ」

 

だが警備の兵士から返ってきた言葉は、

 

「黙れ、性犯罪者」

 

俺は訳が分からなくなった。

 

「俺が性犯罪者…だと?」

「潮さんを襲ったたくせにとぼけるな!」

 

俺は鉄格子越しに警棒で殴られた。

 

「出ろ」

 

憲兵の腕章を付けた兵士の一群がやって来るなり、俺に手錠を掛けて留置室から引き摺り出された。

 

「とっとと乗れ」

 

俺は護送車に乗せられ、軍警察の拘留施設へと移送された。

 

 

そして…。

 

「此れより凪 夕の軍事法廷を開廷する」

 

その日の午後、俺の裁判が開始され即日即決で判決が言い渡された。

 

「凪 夕は死刑に処す、執行日は来週の月曜日とする…これにて閉廷」

 

弁明も何もなしだった。

 

その日の夕方には俺の実家にも伝えられ、

 

「ザマァないな…テメエは絶縁だとよ…姉と妹は婚約破棄されて自殺したってよ」

 

俺は警務官から最悪の結末を聞かされた。

 

ーーーー鎮守府ーーーー

 

「潮、もう心配はしなくていいぞ」

 

私は食堂の隅で怯える潮に声を掛けた。

 

「長門さん…それはどういう意味なんですか?」

 

潮が意味が分からないという顔をしていた。

 

「潮を襲った、あの鬼畜は明日の朝死刑だそうだ」

 

私はあの糞提督の末路を潮に話した。

 

「えっ?私は襲わてなんかいないですけど…インフルエンザで熱出して寝込んでいただけですけど?」

 

私は潮の予想外の言葉に固まった。

 

「ちょっと待て…漣と青葉が提督に襲われて…って写真を…」

 

私は漣と青葉から聞かされた事を潮に話した。

 

「長門さん…今すぐに軍警察に電話して!早く!無実の提督が殺されちゃう!」

 

私は潮に大声で促されるままに軍警察に電話をした。

 

「鎮守府の長門です、凪提督による艦娘暴行事件は青葉と漣のデマカセでした」

「今更おそい!」

 

相手は荒々しく電話を切った。

 

「何もかも遅かった…」

「そんな…」

 

私は直ぐに青葉と漣を呼び出した。

 

「二人共呼ばれた理由は分かるな、貴様達の悪質な行動で凪提督が先程死刑執行されたそうだ…」

 

二人は、

 

「そうなんだ…ふ~ん」

 

とそれだけ言うと執務室からでていった…それ以降二人を誰もみていない。

 

ーーーー軍警察署長ーーーー

 

「なんだと!今更…」

 

それはあの凪提督の鎮守府からだった、あの暴行事件が青葉達のデマカセだったと…だが既に遅しだ、午前中に凪の死刑執行される予定だったからだ。

 

「ダメ元で…」

 

私は軍令部総長に遅いとは思いつつも電話をかけることにした。

 

「総長、凪の死刑の件ですが…奴の鎮守府所属の長門から今しがた連絡があり、青葉と漣による狂言との事です、死刑執行の停止を!」

「わかった…だが時すでに遅しかもしれんぞ」

 

そう言うと、電話が切られた。

 

 

ーーーー軍刑務所ーーーー

 

「此れより凪受刑者の死刑を執行する」

 

銃殺の準備が整っていた。

 

「構え!」

「撃…「凪の死刑執行停止!」」

 

刑務所長が駆け込んできた。

 

「本件は冤罪、総長命令で執行停止だ!」

 

寸前で死刑は取りやめになった。

 

ーーーー凪視点ーーーー

 

「死刑執行停止!」

 

俺は耳を疑った。

 

「凪…詳しい話が聞きたい」

 

俺は刑務所の一室で総長から声を掛けた。

 

「そういうことか…君には…」

 

総長が謝罪をしたが…軍は家族にも謝罪し多額の賠償金を手渡したそうだ。

 

「凪君、済まない…もう艦娘とは関わりたく無いだろうから、君には横須賀にある軍の倉庫管理官をやってもらう、其処は女性兵士が4名配属の場所だ」

 

数日後俺は刑務所長から1枚の辞令と、それとは別に封筒を受け取った…中身は銀行の残高証明だった…なんかゼロが沢山並んでいたが…口止め料だろうな。

 

「これは国からの君に対しての損害賠償金だ…少ないだろうが受け取ってほしい、ご家族へも同様に支払われているそうだ」

 

刑務所長がまた頭を下げた。

 

「今更…まぁこの倉庫管理ってのは艦娘とは関わらから願ったり叶ったりだな」

「あぁ、部下は普通の女性兵士が4名だがな」

 

俺はそれを聞くと、

 

「それなら問題ない」

 

俺は刑務所を出ると、刑務所長が手配した車で飛行場に向かうと横須賀行の輸送機に乗り込んだ。

 

「此処か…」

 

俺は横須賀鎮守府の敷地の外れ、誰も来ないような場所に建つ数棟の倉庫群の前に立っていた。

 

「倉庫が5棟と事務所だけ…鎮守府内とは言え、此処まで離れていると艦娘共は来ないだろうな、事務所の横にゲートもあるのか…」

 

ゲートに立つ女性兵士が俺に敬礼してきた。

 

「凪中佐殿でいらっしゃいますか?」

「そうだ」

 

俺は元の階級に戻されていた。

 

「自分は警備の臼井黒子曹長であります、中佐此処はあの化け…いえ艦娘達は先ず来ませんのでご安心して下さい」

「そうか…」

 

どうやら彼も艦娘に対しては良い印象は持っていない様子だった。

 

「御神上等兵、中佐殿の案内を」

「曹長了解であります」

 

小柄な女性兵士が詰所から出てきた。

 

「御神美琴上等兵であります、中佐殿」

 

堅苦しい…。

 

「殿はとか階級要らない、面倒くさいから上が来ていなければ、名前呼びで構わない」

 

俺がそう言うと、

 

「それでは凪さんで」

 

御神上等兵がそう言うとが、

 

「なら私も」

 

臼井曹長もそれに倣った。

 

「私達も…できれば名前呼びで」

 

二人がそう言ってきた。

 

「そうだな…臼井と御神でいいかな」

「はい!」

 

俺は御神から倉庫について話を聞くと、

 

「では明日から業務開始とする、これにて解散」

 

俺は御神に礼を言うと事務所に隣接する自室へと向かった。

 

「結構広いな」

 

部屋は事務所の3階にあり8畳間が3つと10畳はあるダイニングキッチンがあった。

 

「一人暮らしでこれは…」

 

俺は各部屋を見て回った。

 

「車が無いと不便か…」

 

俺は車を買うことにした。

 

「業務については…」

 

俺は臼井から受け取った、業務命令書に目を通した。

 

「基本的には平日9時18時勤務で土日祝は休み…警備兵も同じだとは…業務内容は、近隣各鎮守府の3年以上5年目未満の機密書類の保管と破棄…それと期限間近の戦闘糧食の保管と期限切れ戦闘糧食の処分が主業務か…」

 

業務内容を読んでいると、最後の行に目がいった。

 

『廃棄戦闘糧食の処分は責任者に一任する、賞味期限半年前からなら民間への放出を認める』

 

と書き加えられていた。

 

「処分一任なら俺が食べても問題ないということだな」

 

俺は戦闘糧食についているあのチョコが好きだった(m&mのアレ)。

 

「現物をみてみるか」

 

俺は御神に声をかけると一緒に戦闘糧食が保管されている倉庫に入った。

 

「凪さん、どうされたのですか?」

「糧食の処分が俺の判断に任されているからな、期限切れ間近のやつを開封して中のチョコとクラッカーを取り出そうと思ってな」

 

俺が御神に話すと、

 

「そんな事して大丈夫なのですが?」

 

御神が不安そうに聞いてきた。

 

「問題ない」

 

俺はあの業務命令書を見せた、

 

「此処を読んでみろ」

 

御神が俺の示した箇所を読んだ。

 

「本当だ!お菓子買わないで済みます」

 

チョコやクラッカーがタダで手に入るとわかると嬉しそうにしていた。

 

「他にも食べたければ持っていっても問題ない…なんたって払い下げも可だからな」

 

こうして俺は倉庫の管理官として着任した。

 

「それでは凪さんの歓迎会を始めます!」

 

その日の夜、2人が俺の歓迎会を開催してくれた。

 

「残りの2人を紹介します、髪の長い娘は初雪涙子で、短いほうが坂上飾です」

 

「俺は凪…凪 夕だ…しかしだな…食堂に洗濯物干すのは…」。

 

「凪さん!恥ずかしいから見ないで!!」

 

二人は慌てて洗濯物を自分の部屋に持っていった…せめて畳んでから持っていけよシワになるぞ…どうやら二人共がさつな様だ、それは翌朝判明した…何故なら俺が起きてると、二人が下着姿のままで顔を洗っていたからだ…俺がいるのも気にせずに、裸じゃないので見られても平気ですと言いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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