クロスワールドストーリー   作:貧乳は至高である

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短めですが、プロローグ


1章 世界の真実と艦の少女達
出逢いへのカウントダウン


ディセンダー……

 

それは自由の灯火なり

 

己に対する幻想を持たぬ者

 

幼子のようにその瞬間を生きる者

 

かの者は光を奪わず

 

惜しみなく全てのものに光を分け与えん

 

世界樹、そして世界から望まれて生まれた存在……

 

精霊の世界まで届く光をまとう者

 

そして……災厄蔓延る世界あらば

 

世界樹が輝き、その者現れる

 

世界樹より生み出されし救世主《ディセンダー》

 

異界よりこの地に降り立つ

 

いつの日か世界を救うために

 

多くの仲間との出会いと旅を求めて……

 

今、光輝く物語が幕を開ける

 

 

 

 

 

 

「んぁー、マジでどうすっかなぁ……」

 

「ぴぃかー……」

 

「ぶい、きゅー」

 

見上げれば白い雲の浮かぶ青い空、見渡せばどこを見ても紺碧の海。水平線の彼方まで陸地はなく、現在地は不明……まごうことなき遭難である

 

直近のポケモン世界で一番長い付き合いの相棒の片割れがとっさに出したみがわりの加工品である光るサーフボード的な物体にあぐらで座り込みつつ、ぷかぷかと大海原を漂いながら途方にくれて天を仰ぐ

 

稲妻しっぽの黄色い電気ネズミことピカチュウの黄華(キッカ)と耳の長い狐か子犬のようなシルエットを持つ茶色い毛玉ことイーブイのラウンの相棒ピカブイコンビも同じように遠い目をして俺の身体にしがみついている

 

「何でこう、初っぱなからハードモードなのがデフォルトなのかなぁ…俺の世界移動って」

 

「ぴか、ぴかちゅ」

 

「ぶーいー」

 

ぽふぽふ小さな前足で軽く叩いて慰めてくれる相棒コンビのかわいさに癒され、お日さまがまぶしい青い空の彼方…自分たちを流れ星よろしく高速フリーフォールでこの世界に叩き込んだ元凶に、次あったら絶対シバくと決意を固めてとりあえずの拠点確保と現状把握のために俺は指先に光を灯し、くるりと魔法陣を虚空に描いたのだった

 

 

 

 

 

2015年4月某日 横須賀鎮守府近海沖

 

 

「まぁったく……ようやく深海棲艦との戦いもこっちが優勢で襲撃もまばらになってきた思うたら、次は攻撃が効かへん謎の黒い軟体怪獣が出たとか与太話の調査みたいなけったいな出撃やん?さんざん駆り出されて全部空振りやし、今度は昨日この海域に落ちてきた変な流れ星っちゅうか彗星の捜索任務やろ?……しょーじきかなわんわぁ」

 

「龍驤さん、そんなこと言っちゃだめなのです。これも電たちの立派なお仕事なのです」

 

大海原をざばざばと水面を切るように滑って移動する5つの小柄な人影があった

 

隊列の中央にいた両手に広げた大きな巻物を抱え赤い陰陽師風の上着に黒いミニスカート、独特のデザインの鋼色のサンバイザーをつけ栗色の髪をツインテールにまとめた華奢な少女が、傍らにいた同じく子供のような体躯に特徴的なセーラー服を着て長い茶髪をアップにまとめた少女にうんざりしたような顔を向け特徴的な似非関西弁でぼやいた

 

「ちょっとっ龍驤さんも電も、ちゃんと集中しなきゃダメよ!!司令官さんにも何があるかわからないから気をつけてって言われてるのよっ。旗艦の龍驤さんがしっかりしてくれないと!!」

 

先ほど龍驤と呼ばれた陰陽師な少女と電と呼んだセーラー服の少女に向かって、先を往く髪こそ短いが電によく似た容姿と制服の少女が声を張って注意を促す

 

「せやかてなぁ、雷…海に落ちたお星さまを見つけて拾ってこい言われても、軽空母と駆逐艦だけのウチらの艦隊やと普通に判断に困るで?潜水艦以外の艦娘は海底までは潜れへんのやし……いちおー、こうして偵察機は飛ばしとるやん?連絡待ちで暇やけど」

 

船の甲板を描いたような巻物型の飛行甲板をパタパタ揺らしてのんきに空を見上げ、龍驤も雷へと気の抜けた返事を返した

 

「まぁまぁ、雷。あんまりカリカリしちゃダメっぽーい。電探にもソナーにも何にも写らないし、いつもと変わんないっぽい?」

 

「そうだよ。幸いここは端のほうとはいえ鎮守府の正面海域で駆逐イ級すら滅多に入ってこない安全領域だしね。ここにいる艦娘の練度なら臨機応変でかまわないと思うよ」

 

「もーっ!!時雨と夕立までっ。それでも警戒はちゃんとしないとダメなのよ!!」

 

後方を進む垂れた犬の耳のような癖っ毛のある長い金髪と黒いセーラー服の少女(夕立)がゆるーく同意し、似たような癖っ毛のある黒い髪をざっくり三つ編みにし同じ黒いセーラー服姿の少女(時雨)も軽く周りを見渡しながらそう続ける

 

二人の様子に憤慨したのか雷がムスッとそっぽを向いて隊列を乱さない程度に速度を上げた。その可愛らしく拗ねる姿に苦笑しつつも他の4人も事前に教えられた警戒範囲の哨戒を済ませるべく速度を上げる

 

 

 

「んぅ?なんやアレ?」

 

「龍驤さん、どうしたのです?」

 

「いや、偵察機から映像が届いたんやけど……なんか閉鎖海域に、妙な船がおるねん」

 

「えっ、船?このご時世に?しかも閉鎖されてる海域って、深海棲艦に襲われるじゃないのっ!?」

 

「護衛はいるのかい?国籍や所属は?」

 

「護衛は、見えへんよ…国籍と所属も不明やなー、うん」

 

時雨からの問いに龍驤も端的に返しつつ妙に歯切れが悪い

 

「ただの船が単体で航行するなんて、いくら奴らの襲撃頻度が落ちててもたちの悪い自殺じゃないか」

 

「あわわ、急いで助けに行くっぽいーっ」

 

索敵範囲ギリギリのラインでの船の発見報告に緩んだ空気を引き締め、即座に救助に向かえるよう全員が戦闘体勢をとる

 

「えと、そう…なんやろうけど……うーん」

 

「龍驤さん?」

 

「その船な、帆船やねん……しかも木造の。浮かべるだけのレプリカとかやない、ファンタジー映画なんかに出てくるみたいなマジのヤツや」

 

「「「「………へ?」」」」

 

時代錯誤甚だしいブツの登場にどうしようと途方にくれたような若干困った雰囲気の龍驤の言葉に、全員ぽかんとした顔を見合せた。緊迫した空気も同時に吹き飛んでいく

 

 

交わる世界の邂逅と誰も想像できない運命の出逢いはすぐそこに迫っていた




登場モンスター



名前:黄華(キッカ)
種族:ピカチュウ
形状:獣型
ランク:2nd
Level:95
性別:♀
体長:40㎝(6.0kg)
召喚方式:創造召喚(魔石200個)
性格:寂しがりで好奇心旺盛
好物:甘い食べ物やお菓子
装備:ピンクのバンダナ、かいがらのすず、でんきだま
属性:雷
スキル
ポケモン、属性技、魔力回復、魔力変換、電気強化、静電気、微電流探知、避雷針、進化、退化
備考
昼寝やのんびりするのが大好きな女の子。人懐っこくて愛想がいいが戦闘時は豹変する。素早い動きと強烈な電撃を操る様はまさしく黄色い悪魔。首に可愛く巻いたピンクのバンダナがチャームポイント。多彩な電気技や特殊な相棒技の他になみのりやまもる、そらをとぶ、アイアンテール、でんこうせっか、ねむる、ねごと、いびき、あくび、うたう、アンコール、フラフラダンス、プレゼント、とっておきなどを操る


名前:ラウン
種族:イーブイ
形状:獣型
ランク:1st
Level:80
性別:♂
体長:40㎝
召喚方式:創造召喚(魔石100個)
性格:のんきな性格
好物:木の実クッキー
装備:
属性:地
スキル
ポケモン、属性技、魔力回復、魔力変換、ノーマル強化、逃げ足、適応力、進化、退化
備考
様々な進化系がある希少な種族。黄華と同じく相棒個体のイーブイのため特殊な相棒技を操る。よく昼寝をする







艦隊

龍驤(りゅうじょう)
本作品メインヒロインにしてまな板軽空母。所属鎮守府で最初に着任した結構古株の空母であるため、空母勢におけるリーダー的な存在。飄々とした快活な性格だし、小さくて可愛いけれどわりと偉いしスゴい娘。艦娘は各鎮守府によって+-10cm程度の個体差有りでこの龍驤は身長146cm、まな板のサイズは72である

雷(いかずち)
しっかりもののダメ提督製造艦娘。この艦隊のサブリーダー。頼られるのが好きでたまらない世話好きオカン

電(いなずま)
雷の姉妹艦。特徴的な口調でこちらも真面目さん。なのです

時雨(しぐれ)
駆逐艦でも戦闘能力が高いボクッ娘。犬っぽい

夕立(ゆうだち)
時雨の姉妹艦。陽気でマイペースなムードメーカーだが戦闘では頼もしい。ぽいぬ
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