加えて、本作は特撮関連の作品の要素を強く混ぜていきます。東方本来の世界観が好きな方には受け付けられない物になると思われます。それらが無理な方はすぐにここから立ち去り、心の浄化を行ってください。
「ここをこうして……この配線はこっちで……」
「ん?誰か居る──なにこれ!?」
「あ、霊夢。お邪魔してるよ~」
「にとり?!なにこれ!?なんなのこのデッカい箱!?と言うか人の家で何してるの!?」
森の中にひっそりと建っている神社の一室から、2人の女の声が聞こえてくる。片方は何かの作業をし、片方はそれを見て驚いていた。家主と思われる少女は、事態を把握できなくて軽く混乱している。
「あれ?ショウちゃんに聞いてないの?頼まれたからこれ組み立ててたんだけど?」
「あの野郎……また家主の私に許可なく勝手に……」
「まぁ、最近この神社の境内掃除したり、霊夢の生活支えてるのはあの人だから、どっちが家主だか分かんないけどね」
「うっさいわね。今はアイツが当番なのよ。んで?それなに?」
「フッフッフ…よくぞ聞いてくれました!このカプセルはね、セットしたゲームの中のキャラクターと自分自身をリンクさせて遊ぶことができる機械だよ!」
トンでも無駄技術の集合体である。因みに対応ゲームはファミコンから最新機種までで、アップデートを繰り返せば対応機種は増え続けていく。つまり、カセットさえあれば何でも可能と言うことだ。唯一、スマホ限定やパソコン限定ゲームができない。
「しっかし、電力とか大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。さっき外に太陽光発電システム着けてきたから、電力には困らないよ」
「アンタ、ここ一応神社よ……」
「まぁまぁ。もう報酬も貰っちゃってるから。作業は最後までさせてもらうよ」
「はいはい。あんまり煩くしないでね。さてと、ショウでも探して来ましょうかね」
「あぁ、人里にバイトに行くって言ってたよ。お昼には帰ってくるってさ~」
「じゃあ境内の掃除でもしてましょ」
なお、境内の掃除は既にショウと呼ばれている人物が終わらせているため、ほとんど掃除する必要はない。しかし霊夢はそれを知らないため、意味のない掃除を始めていった。
ここは幻想郷。妖怪や神が多く存在し戯れている、本来の人間達が住む世界とは隔絶された場所。のびのび。そんな表現がしっくりくる世界だ。
「店長~。この廃棄貰ってって良い?」
「良いぞ~。捨てるのも勿体無いからな~。是非とも持ち帰ってくれ」
「サンキュー」
神や妖怪が多く存在している場所だが、当然人間が生活している場所もある。それがこの里だ。昔ながらの木造平屋が連なり、沢山の商店もあり非常に賑わっている。
「ショウ。今日はもう上がって良いぞ。今日はもう客はそんなに来ないだろうからよ」
「そうさせてもらうよ。同居人も腹空かせてるだろうし。じゃあお疲れさん」
「おう。たまには買い物に来いって伝えといてくれ~!」
廃棄予定の食べ物を大量に持った青年が、弁当屋から出てきた。博麗神社にいた2人が話していたショウと言う人物が彼だ。訳あってこの幻想郷に流れ着き、ここに初めて来たときに、成り行きである事件の解決の手助けをしてから、博麗神社で霊夢と共に過ごしてきていた。
「キュウリも3キロ買ったし、早く帰るか」
そう言いながら、神社に向かって歩いていく。ショウが神社に着く頃には、既ににとりの作業は9割型終了していた。
「ようにとり。作業はどうだ?」
「あぁショウちゃん。もう終わるよ。後は電源入れて動かすだけだね」
「そうか。ほれ、追加のキュウリ買ってきてやったぞ。3キロあるけど足りるか?」
「ひゃっほ~い!すぐに作業終わらせるから冷やしといて~!」
「へいへい」
キュウリを何本かザルに移し、神社の裏にある水が流れている場所へと持っていく。1年を通して冷たい水が流れてる為、程よく野菜を冷やしたい時にはもってこいだ。特に汚れているわけでもない。
「ショ~ウ~」
「あ、霊夢。起きてたのか」
「起きてたのか。じゃないわよ!何あれ!!なんで家主の私に許可なくあんなの作らせてんの!?いつの間にか外に発電所までできてるし!どう言うつもり!?」
「なんだ?景観でも悪くなったか?」
「いや別にそう言う訳じゃないけど……」
「なら良いだろ。後で使わせてやるから」
「まぁ興味はあるけど……そもそもマジであれなんなの?ゲームのキャラクターとリンクできるとか何とか言ってたけど」
「言葉の通りだよ。あのカプセルの中に入ると、自分の意識をデータ化させて、セットしたゲームに移すんだ。そしてキャラクターと自分のデータを同化させて、ゲームの世界を縦横無尽に走り回ることができる。そう言うのが欲しくてさ」
「現実でやんなさいよ。そんなの」
「俺はお前らと違って、空を飛んだり弾幕を出したりできないんだよ……!ただの人間なんだから」
「ただの人間。ねぇ~」
「ほらよ。キュウリ。あと台所に廃棄になる予定だった弁当あるから、食って良いぞ~」
それだけ伝えると、冷えたキュウリを持って、にとりがいる部屋へと戻っていった。
「問題ないね。作業は完了したよ。じゃ、キュウリは貰って行くね~」
全て滞りなく終わったようだ。自分が持ってきた作業用の荷物をまとめると、ショウが買ってきたキュウリを持って帰っていった。弁当も勧めてみたが、荷物が多くなるからいらないと言われた。
「へ~~~~ぇ」
にとりが作った機械の周りをグルリと一周し、蓋を開けて中を覗き込む。全部依頼した通り、いやそれ以上の完成度で仕上がっていた。
「流石。お値段以上にとりだな」
東方projectに関する知識監修を求めています。我こそはと言う方、よろしくお願いします!!