自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた 作:みどり色
みどり色です。
暖かくなったり、寒くなったり気候様は大変忙しいようですね。
お身体に気を付けてお過ごしください。
そう言えば先日、7年ぶり?くらいにディズニーランドに行ってきました。
噂には聞いていましたが、最近のディズニーの込み具合は異常みたいですね。
料金も上がっていて、もうみどり色のライフはゼロよ・・・
□レイがコルサント宙域に戻る少し前
<惑星コルサント 連合国軍本部>
『異常なパルスを探知! システム制御できません!!』
「どういう事だ!?」
『分かりません! 機器が次々とオフラインに!』
異常事態を報せる警報が基地内に響き渡っていた。
アディスは事態を把握するために各所に指示を出している。
すると突然、けたたましい程の警報が鳴りやむ。
周囲が静寂に包まれると基地内の照明も落ちる。
基地のシステムがダウンしたのだ。
アディスはシステムの復旧を指示し、司令部から飛び出す。
司令部だけでなく、軍本部全体が闇に包まれている。
基地内を慎重に進んでいたアディスは、何か硬いものに足を取られる。
「これは只事じゃないぞ・・・」
足元を確認すると連合国側のバトル・ドロイドが、機能を停止した状態で廊下に倒れている。
それも一体や二体だけでは無かった。
嫌な予感がしたアディスは進路を変えて自室に急ぐ。
司令部での勤務が増えたこともあり、士官用の制服を着用していた彼の装備はブラスター・ピストルくらいのものだった。
自室に辿り着き、アーマーと装備を着用したアディスはヘルメットに内蔵されている暗視装置を起動する。
そうしているうちに廊下から聞こえるトルーパーや連合国軍人らの声が大きくなっていた。
いつまで経っても基地内の機能が復旧しないからだろう。
「落ち着け、騒いでいても事態が収拾するわけじゃない」
廊下に出たアディスはトルーパーや軍人らに声を掛ける。
すると一人のトルーパーがアディスに声を掛けて来た。
「コマンダー・アディス、これは一体・・・?」
「グレガーか! 君が居てくれて良かった」
第212アタック・バタリオン所属のクローン・コマンドーのキャプテンだったグレガーは、今ではジェダイ・ナイトであるアソーカの副官を務めている。
軍の大規模な再編に伴って本部に詰めていたのだろう。
「イエッサー、しかしこの状況は一体?」
「詳しいことは分からない。司令部で異常なインパルスが計測されたと思ったらこのありさまだ」
「EMP(電磁パルス)?」
「ああ、その可能性は高いだろう」
『システムが落ちた事やドロイド達が影響を受ける程の電磁パルスとなると、かなりの出力になる筈だ』とアディスは付け加える。
「ですがそんな兆候は・・・」
グレガーの言葉にアディスは無言で頷く。
そんな大規模な攻撃をこちらに感づかれることなく仕掛けられるとしたら・・・。
「・・・今は態勢を整えるのが先だ。グレガー、君は非常用電源を」
「はいコマンダー」
本来であれば基地内の電力供給に問題があった場合は、独立した非常用のバッテリーが作動する。
しかし、その非常用電源が仕事をしていないことは明らかだ。
面倒だが手動で切り替えるしかない状況だ。
「俺は外(基地外)の様子を確認する」
「イエッサー」
するとグレガーは周囲のトルーパーから選抜して即席のチームを編成、非常用電源があるエリアに向かって行った。
◇
「これは・・・」
基地の外に飛び出したアディスは、アーマーの背面に設置されたジェットパックを使用して空高く舞い上がる。
そんな彼の目に飛び込んできたのは、とても信じられない光景だった。
闇だった。
彼の目に映る街から光が失われていた。
そんな変わり果てたコルサントだったが、よく見るとあちこちで火の手が上がっている。
上空を飛んでいたスピーダーや船が墜落したのだろう。
コルサント全体で同じ状況なのだとしたら、とんでもない死傷者が出ている筈だ。
だが、救助の為に即応部隊を展開させることもできない。
船もビークルも起動することすらできないのだ。
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<コルサント上空 ニュー級アタック・シャトル>
惑星を封鎖している帝国軍の包囲網の穴を突き、俺たちはコルサント上空まで降りる事に成功していた。
宇宙からは分からなかったが、コルサントの街は大規模な火災があちこちで起きている。
銀河の中心であり惑星全体が大都市であるコルサントから人工的な光が失われ、原始的な光(火)が支配しているというのは面白くない冗談だ。
全く笑えないぞ、クソッタレ。
「!? コマンダー、計器に不具合が!」
「私のセンサーでも異常を探知しましタ」
パイロットを務めているエコーから報告が入る。
サポートについているコマンドー・ドロイドも、その報告を裏付けるようにセンサーの異常を報せてくる。
「それがこの惨状の原因だろうな」
これ以上高度を下げれば、他の船と同じように地表まで真っ逆さまだな。
だがこのまま上空にいても埒が明かない。
うーん・・・
「コマンドー・ドロイドの組はこのまま上空に待機していてくれ。危険が迫れば帰艦しても良い」
「「「「はい、コマンダー」」」」
申し訳ないが下ではドロイド達は使い物にならない可能性が高い。
それにこのまま船で強行しても墜落して潜入がバレてしまうだけ。
ジェットパックで降りるしかないだろうな。
「それじゃあ、気持ち良く夜のスカイダイビングと行きますかね」
◇
共に降下しているのはARCトルーパーであるヘヴィーとエコー、クローン・コマンドー1個分隊の計7名だ。
俺の部隊(第117コマンド軍団)は末端の兵士に至るまでジェットパックを装備している。
特殊作戦にも精通していることもあって、練度も非常に高い。
レックスやコーディーは認めたがらないが、ウチの所が最精鋭だと言って差し支えない。
そんな俺の部隊のクローン・コマンドーとなると、その実力は言うまでもないだろう。
本当に頼りになる連中だ。
え?
どうしてそんな話をするのかって?
降りている間は暇なので・・・。
無駄なことを考えてくると、コマンドーの1人がヘルメットの無線を通して報告を上げてくる。
『2時の方向、高層ビルの先端にイレギュラーを確認』
示された方向に目を転じると、人工的な光が確認できる。
この異常事態と無関係と考える方が難しいな。
『いや、それだけじゃありません。あちこちに同様の物が!』
ヘヴィーの言う通り、高度を下げていくにつれて確認できる人工物が増えていく。
“あれ”が原因だとすると、惑星全体に影響を及ぼすには一体どれだけの数が必要なのだろうか?
「調べるしかないだろうな・・・一番近い光へ向かうぞ」
『『『『『『イエッサー』』』』』』
◇
「・・・デカいな」
「「・・・デカいですね」」
一番近い高層ビルに舞い降りた俺たちは、その装置に目を向ける。
明らかに何かしらのエネルギーを発生させており、この惨状を作り出したのは間違いなかった。
何故わかるのかって?
だって他の機械はダウンしているっていうのに、この装置だけ『関係ねー』みたいな涼しい顔(?)をしているから・・・。
「エコー、これがなんだか分かるか?」
「お待ちを」
サイバネティクス手術で半分人間、半分機械のような状態のエコーだったが、連合国の最先端技術で見た目はほぼ一般的なクローンと大差ない程までに回復した。
しかし機械の部分は未だ残されており、この装置の影響を懸念していたが大丈夫そうだな。
「・・・一種のEMP発生装置だと思われます。これと同じ装置が惑星全体に設置されており、街の機能をダウンさせているのだと考えられます」
「いくらこの装置が強力だからと言って、惑星全体に影響を及ぼす事なんて可能なのか?」
エコーの分析に、ヘヴィーが疑問を投げかける。
彼の言葉はもっともだ。
いくら巨大だからと言って、そこまでの出力を出せるものなのだろうか?
「その秘密は“アレ”だろうな」
エコーが機器を操作すると、装置が動き出して中から宝石のような物が現れる。
あれは—————
「—————カイバー・クリスタルか?」
「はい、コマンダー。ジェダイのライトセーバーに用いられるエネルギーを収束、増幅させる事のできる特殊な鉱物です」
成る程な。
カイバー・クリスタルを使って、発生させるエネルギーの出力を上げているって訳か。
確かデス・スターのスーパー・レーザー砲にも、このカイバー・クリスタルが使われていた筈だ。
「これが一体いくつあるんだ?」
「発生しているエネルギーを計測した所、惑星全体に影響を及ぼす為に必要な数は—————」
エコーは装備しているウェアラブルデバイスを操作して大まかな予測を立てる。
こうして見ると不良分隊のテクみたいだな。
機械に強い奴がいると助かるし尊敬する。
PCとか意味が分からない。
得意な人の頭の中ってどうなっているの?
天才なの?ジーニアスなの?
俺はこの手の機械が苦手なんだ。
自慢じゃないがな!(キリッ)
「—————少なくても数百基」
・・・前言撤回だ。
行動を起こす前にやる気を削いでくる能力なんて必要ない。
悲惨な現実を突きつけられた俺は再起するまでに少々の時間を要した。