自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れ様です。
みどり色です。
お待たせして申し訳ございません。
やっと更新できました。

少し暖かくなってきなぁと思っていたら、途端に暑くなりましたね!
気温に対する身体の変化の時期で体調を崩される事もあるかと思いますが、気をつけてお過ごし下さい。
汗を流すと身体が冬モードから夏モードへ移行しやすくなるようなので、ジョギングや半身浴も効果的みたいですね。

今後ものんびり更新になってしまうかもしれませんが、気長にお付き合い頂けると幸いです。



第102話 取り敢えず偵察だ

<惑星コルサント 連邦地区>

 

EMP発生装置の親機が設置されている連邦地区の警備は非常に強固なものだった。

まあ強固と言っても人数が多いだけだ。

帝国の寄せ集め部隊に俺たちがやられる訳がない。

とは言え・・・

 

「数“だけ”は大したもんだな」

 

そう呟くのはヘヴィーだ。

彼の言葉に同調するようにエコーが頷く。

 

「ああ、ここを突破するのはそう簡単じゃないだろうな」

 

2人の言う通り、如何せん数だけはいるからな。

奴ら全員を相手にするというのは流石に骨が折れる。

 

え?

どれくらいの数がいるのかって?

もうね、見渡す限りですよ。

まあ一応、軍隊と呼べる程度の訓練は積んでいるようだ。

彼らの教育を務めたクローン・トルーパーの苦労が少しは報われたって訳だな。

 

「ジェダイがいれば少しは楽になるのですが・・・」

 

「ああ、だがジェダイがどうなったかも分からない。希望的観測は危険だな」

 

「はいコマンダー、しかしケノービ将軍やタノ将軍がそう簡単にやられるとは思えません」

 

そう言葉を続けるエコーからは、彼らに対する全幅の信頼が伺える。

他のメンバーも同じだ。

彼らを心底信用している。

 

「ああ、俺も同じ気持ちだ。合流できればラッキーだしな」

 

エコーの言うことも分かる。

ジェダイ騎士が一人いるだけで部隊の取れる戦術の幅が広がるのだ。

彼らがいてくれる事に越したことはないが、無い物ねだりをしても仕方ない。

基本的に我が方の戦力はここにいる7人という認識でいるのが良い。

 

それに軍本部の連中もただ大人しくやられるとは思えない。

向こうにはアディダスやグレガーもいた筈だ。

それこそ裏でコソコソ動いているかもしれない。

地味な仕事ってアディスっぽいだろ?

・・・怒られそうだから心の奥にしまっておこう

 

と、とにかく他所は他所、こちらはこちらだ。

今は俺たちにできることをするだけだ。

あの巨大な“ママ”を破壊できれば、取れる手段も増える。

 

それにノンビリもしていられない。

空ではライズ達がデス・スターを相手にしている。

どう考えても長くは持ちこたえられないだろう。

ヤバくなったら逃げろと命令してあるが、こっちの仕事は早いに越したことはない。

だがEMP発生装置のせいで、奴ら(帝国)もコルサントからファイターを飛ばせないのは不幸中の幸いだった。

まあ、何が起きてもデス・スターがあれば対応できるとでも思ったのかもな。

だがな、そう思い通りにはいかないぞパルパルちゃん?

 

 

 

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<コルサント上空>

 

第117コマンド軍団の旗艦であるアルテミスは、レイの副官でクローン・コマンダーのライズが指揮を執っていた。

しかし戦況は明らかに不利であり、今もギリギリの戦いを強いられていた。

そんな中でも、ライズが艦を失わないで済んでいるのはデス・スターのスーパー・レーザー・砲の射線に入らないように立ち回っているからだ。

ここを潜り抜ければ走舵手には勲章が贈られるだろう。

 

「コルサントの影に入るように動き続けろ! 射線を取られれば一瞬で塵にされるぞ!!」

 

先の作戦(偽のデス・スターを破壊し、多くのジェダイが命を落とした)でその威力を目の当たりにしているトルーパー達は必死だ。

だがこの動きにも限界が来るのは目に見えている。

レイの命令通り、耐えきれなくなれば撤退する必要も出てくる。

しかし・・・

 

「この艦が墜ちるような事になれば、コマンダーの帰る場所がなくなる。主人の不在時に、そんな事になれば俺はあの人に顔向けできん」

 

『自分もです!』と艦橋のあちこちから声が上がる。

 

「我々は誇りある117コマンド軍団だ! 司令官を置いて逃げるようなことはしない!」

 

ライズの声は無線を通して、帝国とドッグファイトを繰り広げているトルーパー達にも届いていた。

同じく連合国のバトル・ドロイド達にも。

 

『うォー! オイラ達も同じ気持ちだァー!!』

 

『コマンダーの家はオイラ達が守るんだダ!』

 

艦内からトルーパー、強化型のバトル・ドロイド達も声を上げる。

部隊の士気は、司令官がいなくても非常に高い状態だった。

 

 

 

ARCSトルーパーであるレイが率いる第117コマンド軍団は末端の兵士に至るまで精鋭が揃っている。

これは指揮官であるレイが不定期に訓練を施していることにも起因していた。

ARCS(アークス)トルーパー、特殊上級偵察コマンドーであるレイ達は特殊作戦に対応しているARCトルーパーやクローン・コマンドーよりもさらに専門性が増しており、初期のARCトルーパーと同様に、オリジナルであるジャンゴ・フェットから直接訓練を受けていた。

あまりの優秀さ故、『実行不可能な作戦は無い』とまで言われた彼らは遺伝子操作がほとんどされておらず、試験的に成長加速も通常のクローンに比べて緩やかに設定されており、非常にレベルの高い訓練や、教育が施されている。

高度な訓練を長期に行ってきたのは勿論、成長過程の早い段階からから実戦経験を積んでおり、歴戦のトルーパーを凌ぐ戦闘能力を獲得したのだ。

 

そんなARCSに憧れる新兵は少なくない。

だが既にARCSは既に部隊としての役割は果たしていなかった。

チームリーダーであるレイを始め、副官だったアディスも戦況の変化や国の在り方が変化したことによって自らの部隊を指揮している。

 

だがクローンらにとって、彼らARCSが英雄であることは変わらなかった。

そんなARCSを率いていたレイの下に兵士たちが集まるのは必然だったかもしれない。

 

レイの率いる第117コマンド軍団は厳しいセレクション(選抜試験)制度を敷いており、そのセレクションをクリアした者だけが所属を許された。

ARCトルーパーやクローン・コマンドーなどでなくても、“117”所属という事実だけで一目置かれる存在となる。

彼らは自らが所属する部隊に誇りを持っていた。

英雄であるコマンダー・レイの為に力を、技術を使うことができるのが誇らしかった。

勿論共和国に、連合国に忠誠を誓った軍人ではあるが彼らにとっては“レイの為に戦う”という方がしっくりくるのだった。

 

 

 

—————しかしその誇りも、厳しいセレクションを乗り越える程の強靭な肉体と精神力をもってしても一発の光弾の前にはただの人間に成り下がる。

 

一人一人が高い質を誇っていたとしても、数の暴力の前に少しずつ命を散らしていく。

誇りをその胸に抱き、国を想い、平和を願い、彼らは戦う。

その命尽きるまで。

 

 

 

________________________________________

 

 

 

<惑星コルサント 連邦地区>

 

「レイ、見て下さい」

 

エコーが指す方向をヘルメットに内蔵された望遠機能を用いて確認する。

そこにはローブに包まれた人影が確認できる。

 

「・・・ジェダイか」

 

よく見ると、少なくない数のジェダイが倒れている。

先の戦いで若いジェダイ以外は殆どが戦死した。

軍の再編も大変だったが、それよりもジェダイ・オーダーの方が致命的だ。

メイス・ウィンドゥやキ=アディ=ムンディを始め、オーダーを率いていたジェダイ最高評議会の殆どが犠牲になった。

高名な指導者を一度に失った若いジェダイらの動揺は凄まじいものだっただろう。

頭で分かっていても『悲しむな』というのは難しいだろうな。

ジェダイだからと言って彼らは人間なのだ。

ただ“感情”という概念に対する認識が俺達と少し違っているだけだ。

 

「こんな時に、スカイウォーカー将軍がいて下されば・・・」

 

徐にヘヴィーが呟く。

先の戦いでオビ=ワンは左腕を、アナキンは視力を失った。

オビ=ワンはアナキンと同様に義手を装着する事となったが、問題はアナキンの方だ。

彼は療養の為に、ナブーの家族の下へと戻って行った。

その瞳は二度と愛する家族の姿を見る事ができない。

子供の成長を自身の目で見る事ができない。

『生きているだけ儲けもの』とはよく聞くが、生き残った者達はそれぞれ悲しみを背負っていくことになる。

生き残るという事は、戦いが続くという事だ。

戦場に身を置く者達は、形はどうあれ解放を望んでいるのかもしれない。

 

 

一瞬の沈黙が流れるが、彼らは自分のするべき事は分かっていた。

直ぐに思考を切り替えて帝国軍に対する偵察を続ける。

すると突然遠方で戦闘らしき反応が起こる。

すぐに騒ぎになり、帝国は部隊を編成して現場への確認に向かった。

 

「好機だな。今のうちに潜り込むとしよう」

 

俺達は装備を再度点検すると、音も立てずに暗闇に溶け込むように動き出す。

 




はい、お疲れさまでした。
次回から話が進む予定()です。
あくまで予定なのでケッセルランのように広い心でお待ち頂けると幸いです。

それではまた近いうち・・・・・
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