自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた 作:みどり色
みどり色です。
概ね書き終わっていたのですが、修正やまとめが終わらずに更新まで時間が掛かってしまいました。
誠にさーせん(全力の土下寝zzz)
今日から3日間、3話分更新しますのでお手隙の際に遊びに来て頂けると嬉しいです。
<惑星コルサント 元老院ビル>
「やっちゃうか」
「「・・・?」」
「いやさ、この期に及んでカイバー・クリスとか元老院ビルを壊しちゃダメとか気にしる場合じゃないかなって」
「「・・・・・」」
ねえ、二人とも急に黙るのやめてくれない?
ノンビリしていられないのも事実でしょ?
・・・だよね?
俺がエコーとヘヴィーから意味深な視線を受けている最中、突然元老院ビル全体に衝撃が伝わるのを感じる。
それと同時に巨大な爆発音や、衝突音も耳に届く。
これは・・・・・
「軍曹、お前の判断で良い。最小限の人数を残して外の状況を確認しろ」
『イエッサー、ただちに』
俺はコムリンクでコマンドーの分隊長に連絡を取る。
短距離通信であれば無線は使えるのは確認済みだ。
奴らだって自分たちが通信機を使えないというのは面倒だろうからな。
今こうしている間も断続的な衝撃や爆発音のようなものが続いている。
先の【コルサントの戦い】でも多くの艦、その残骸がコルサント地表に降り注ぎ甚大な被害をもたらした。
外を直接確認したわけではないが、その当時の状況がフラッシュバックする。
帝国・・・デススターとやり合っていたのは俺の旗艦であるアルテミスだ。
“何か”が地表に降り注いでいるとすれば・・・・・“その可能性”が高いということだ。
「・・・俺たちは失敗するわけにはいかない。これは俺の独断であり、お前たちには何の責任もない。“上官からの命令で無理やり従わされた”んだ」
これが本当に意味のある言葉なのかは分からない。
俺の自己満足なのかもしれない。
だがライズが・・・俺を信じて付いてきてくれた117の皆が犠牲になってまで稼いだ時間を無駄にはできない。
これで任務が失敗に終わったとなれば、俺はあの世でアイツらに合わせる顔がない。
「戦場での生活が長くて、どうも耳の調子が悪い。なあエコー?」
「耳は大事にした方が良い。一度下がった聴力は元に戻らないからな。という俺もお前と似たようなものだ」
こいつら・・・
「地獄の底まで付いて来てもらうぞ?」
「「イエッサー」」
◇
俺達は物陰から物陰へと、静かに元老院ビルの中を移動していた。
帝国の連中も墜落してきたスレーブⅠ?っぽい船や、地表に降り注ぐ残骸への対処で警備にも隙はある。
「言うまでもないだろうが可能な限り殺すなよ? 異変を感じれば増援が来るだろうからな」
一応そう口にするが、今更だろうな。
彼らレベルになれば、改めて細かい指示は必要としない。
それに見つからないことが一番だ。
その時、嫌な気配がしたと思うと曲がり角から二つの影が出現する。
俺達が直前まで気づけないとはかなりの練度だ。
俺はブラスターの銃口で、出現した一人を鋭く打撃する。
いわゆる銃口打撃というやつだ。
鋭く突き出した銃口は敵のアーマーに防がれるが、衝撃まで完全に殺せる訳じゃない。
俺はバランスを崩した相手に向かってそのまま組み付き、その場に押し倒す。
ありがとう自衛隊格闘術、真面目に訓練していて良かった。
・・・?
押し倒した相手だが、何故か既視感がある。
「動くなよ、アディスみたいな奴。もし動けば自分の下した判断を一生後悔することになるぞ」
「ってててて・・・レイ!? というか“みたいな奴”じゃない! どう見たって本人だろ!?」
「・・・あー、気が付かなかった。悪かったな」
押し倒してから気付いたんだ。
嘘は言ってないだろう?
そしてもう一人の方はグレガーだった。
「うーん、前から思っていたが共和国軍・・・今は連合国軍か。とにかくウチの軍は近接格闘術の大幅な見直しが必要だな」
兵器や武器・装備が優れているのが理由かもしれないが、こっちの世界では格闘戦における技術があまり進歩していない・・・というよりも重要視されていないように感じる。
軍隊格闘、まあ格闘技や武道もそうだがこれは健全な肉体や精神を養うという意味合いもある。
ただ強くなれば良いという訳ではない。
矜持を持たない者が使う力、それはただの暴力だ。
「・・・お前、ヒュメルの前で同じことを言ってm」
「無理」
殴り合いでアイツに勝てる訳ないだろう。
近接格闘がARCSで一番強いということは、我が軍で一番強いということだ。
パワーだけなら99のレッカーだろうが、技術込みだとヒュメルに軍配が上がる。
近接射撃ではオーリーだな。
レックスも良い線いっているがあと一歩足りない。
中、遠距離になるとアディスだ。
これまた99のクロスヘアと良い勝負だな。
・・・どっちが上手いんだろう?
今度やらせてみるか。
こういう時に階級が高いというのは便利だ。
“命令”としてやらせれば良いんだから。
・・・ちょっと待て、アディスって俺と同じ階級だったな。
うん、アニーに頼もう。
よし、そうしよう。
・・・っていうか改めてそれぞれの特技を見てみると、俺って突出した技能って何も無くね?
ヤバい、誰か俺の自己肯定感が上がるようなフォローを入れてくれ・・・
「・・・お前って真面目ちゃんだよな?」
「おいレイ、再会して早々その含みのある言い方はなんだ?」
「俺の良い所って何かある?」
「・・・まあ、割と何でも卒なくこなす所じゃないか?」
脈絡のない会話(?)でもそれが成り立つのは長い付き合いだからだろう。
そして奴は俺が勝手に気落ちしていることにも気付いている。
まあ、冗談なんだけどね。
俺の能力値ポートフォリオはバランス良く、そしていずれも高いレベルで構成されているのだ!
軍人にオリンピック選手は必要ない(持論)。
走るのが早いだけではダメだし、泳ぎだけできるのもダメだ。
いくらマッチョで見た目がゴツくても、すぐにスタミナ切れするのでは使い物にならない。
逆に長距離選手のように持久力があるだけでもダメだな。
何が言いたいかというと軍人には“ある程度のレベルで何でもできる”この資質が求められるのだ。
陸上十種競技なんかは良い例だろうな。
あの競技をやっている人たちが軍人としてのスキルを身に付ければ、すぐに使える兵士になるだろう。
よし、自己肯定感爆上がったから任務を進めよう。
いつも無駄話ばかりだから話が進まないんだよな(作者反省)
◇
「という訳で、この建物ごとか少なくてもあの装置を破壊する。異論はあるか?」
「ああ、もちろんだ」
俺は今までの経緯などを簡潔にアディス、グレガーに伝える。
二人は軍本部に詰めていた所でこの騒ぎに出くわした。
非常用電源なども使えず、偵察を兼ねて情報収集を行っていた所にこの元老院ビルを見つけたそうだ。
帝国の警備状況なども含めて、ここに何かあると踏んだという話だった。
まあ、流石というべきだな。
だが・・・・・
「何が不満なんだよ!?」
「いや、寧ろ問題しかないだろう!?」
「「「・・・・・」」」
エコー、ヘヴィー、グレガーの何とも言えない表情が心に突き刺さるのは置いておいて、やっぱり問題あるよなぁ。
でも仕方ないでしょ?
そうでもしないと、連合国軍は手も足も出ないぞ。
「・・・と言いたい所だが、どうやら他に手は無さそうだな」
「お、反抗期?」
「何を言っている・・・お前のことだ。色々考えた結果なんだろう?」
呆れたようにため息をつくアディスだったが、作戦に反対することはなかった。
連合国に対する反抗期に突入したわけでなければ、奴もそれしかないという結論に達したんだろうな。
建物なんていくらでも作り直せる。
そこは問題じゃない。
一軍人、しかもクローンの独断で元老院ビルを破壊するのが問題なのだ。
しかも元老院議員の先生方も大勢いる。
「自分の私腹を肥やすことしか頭にないクソみたいな連中がどうなろうと知ったこっちゃないが、亡くすには惜しい人もいるしな。どうするか・・・」
「・・・今のは聞かなかったことにするが、お前の言う通りだ。元老院議員の方々が囚われている以上、迂闊な行動はとれない」
そうなんだよな。
アイツら(議員)の存在が非常に邪m・・・ネックになっている。
・・・お、良いこと思いついた。
「火事にするか?」
「「「は?」」」
はい、お疲れさまでした。
明日と明後日朝0600時に一話ずつ更新します。