自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた 作:みどり色
みどり色です。
急に寒くなってきましたね。
寒暖差の影響で体調を崩す人が増えているようなので、皆さん健康第一でお過ごしください。
え?
お前はどうなんだって?
みどり色に関しては先日絶賛体調不良に見舞われました。
本当にありがとうございました。
「よろしいのですか?」
「ああ、今回の作戦が成功すればこの戦争は終わる。君たちの能力を最大限発揮するにはその方が良いだろう」
「後で『やっぱりダメ』とかは・・・?」
「ふっ、そんなことは言わんよ。君の好きにしてみると良い」
俺は統合作戦本部長、分かりやすく言うと連合国軍のトップであるウルフ・ユラーレンに呼び出されてちょっとした話し合いをしていた。
結論から言うと、ARCSトルーパーで活動をしていた時のように今回の作戦では4人で分隊を組んで任務に就いて良いということになったのだ。
「“彼”についても罰するつもりはない。いや、その段階を過ぎてしまったという方が正しいかもしれない。貴重な戦力だ。君に任せるとしよう」
なんだ、話の分かるジジイだな。
年取って頑固になっているかと心配したが杞憂だったようだ。
さすがアナキンと幾度となく戦場を共にしただけのことはある。
その辺の奴より柔軟そうだ。
「感謝します」
◇
<連合国軍事作戦センター ARCS専用フロア>
「という訳で前も言ったが、正式に俺の扱いってことになったから」
「・・・了解だ」
「そ、そんな軽い感じなのか?」
「まあ良いんじゃない?♪ 何もお咎めなしってことは良いことよ♪」
俺達は軍本部内に存在するARCS専用にあてがわれていた専用フロアに身を寄せていた。
もう何年も使っていなかったが、どうやらタティス(女性型のスーパー・戦術・ドロイド)が管理の指示をしていたようでどこを見てもピカピカだ。
「カラーニ、俺達が居ない間も掃除してくれていたんだろう? ありがとうな」
「身に余るお言葉! 皆様の過ごされる環境をより良いものにすることが私がこの世に存在する唯一の理由です!」
いや、お前の本来の仕事は共和国を亡ぼすことだよ()
確かカラーニは同型のタティスに捕縛されてからというもの、ボガーノ艦隊の清掃係りに任命されたんだよな。
独立星系連合の将軍だったはずなのに、その無駄に高性能な頭を清掃だけに使っているなんてオーバースペック・・・というよりも才能の無駄遣いにも程がある。
※第80話参照
「・・・まあなんだ。お前のお陰で基地全体が清潔に保たれている。素晴らしい功績だぞ」
「勿体なきお言葉・・・!」
目を輝かせながら(?)そう答えるとカラーニは敬礼をしてからまだ見ぬ汚れに心を躍らせながらその場を去って行った。
・・・コルドヴァ爺さんに一つ、二つ小言が必要なようだなこりゃ。
「レイ、次の作戦というのは?」
「ああ、悪い悪い。話が途中だったな。どうやら帝国はアブリオン宙域に集結しているようだ」
「以前のお前は未知領域がどうのって話をしていなかったか?」
アディスが話題を戻したので俺も話を続ける。
正史としては決っっっっして認めていないが、俺と同じ名前の奴がスカイウォーカーを名乗った作品でパルパル・・・正確にはそのクローンだが、奴が未知領域の某所に引きこもっていたのでこの戦争の最終決戦はそっち方面だと考えていた。
そのことをアディスにも話をしていたんだが、どうやら当てが外れたようだ。
まあそもそも件の某所がどこなのかも、それを指し示す地図を手に入れる方法も分からなかったからもはや傍観を決め込むしか選択肢がなかったんだけどな。
こういうのを結果オーライって言うのか?
とにかく、もはやストレスでボケちまった説が濃厚なパルパル率いる帝国軍はアブリオン宙域に集結していると連合国軍の諜報部隊から報せが入ったのだ。
あんな所で何をしているのかは知らんが、十中八九惑星スカリフ辺りだろう。
「—————という訳でスカリフが怪しいって訳だ。それに奴らが集結しているならこっちも全力で叩くだけだ。どちらにせよ、これで戦争は終わる」
「それは“勝とうが負けようが”って意味か?」
俺は肩をすくめることでアディスの言葉に答える。
だって言うまでもないだろう?
「・・・はあ、分かった。それで俺達は何をすれば良い?」
「昔と同じさ。潜入して、かき乱し、破壊する。俺達の得意分野だろ?」
「つまり?」
「臨機応変に。つまり行き当たりばったりってやつだな」
「よっしゃ! いつも通りってことね♪ オーリー今回は特に頑張っちゃうよ♪」
「・・・了解だ」
「お前たち、本当にそれで良いのか?」
オーリーとヒュメルは割とあっさり受け入れたが、色んなしがらみを抱える立場にいたアディスにとっては自由過ぎるというのは寧ろ不自由に感じるようだ。
良い子ちゃんはこれだから困るぜ。
好きにして良いって言われてるんだから好きにやろうぜ?
「お前、相変わらず面倒・・・真面目な奴だな」
「おい、しっかり聞こえているからな?」
『俺がおかしいのか? そうなのか?』と頭を悩ませている良い子ちゃんは置いておいて、今回の作戦でどう動くのが最善か・・・
イマイチ帝国の動きが読めないんだよな。
冗談で言っていたけど割と真面目にボケちまったのかな?
当代最強のシスがその実力はそのままにボケるってマジで洒落にならんぞ・・・
「これが本当の老害か」
「おいレイ、長い付き合いだから俺に対して言っていないのは分かるが他の奴だったらそのタイミングは完全に勘違いされるぞ?」
「実はアディスに言ってたり♪」
「・・・はぁ、この感じ本当に昔に戻ったみたいだな」
◇
「本当に行っちまうのか?」
「俺にはお前たちの戦争なんて関係ないからな。“用のあるジェダイ”がこの世にいないのならここに残る理由もない」
ボバ・フェットは既に修理を終えたスレーブⅠの点検をしながらそう口にする。
奴の言う『用のあるジェダイ』っていうのはメイス・ウィンドゥのことだろうな。
半分冗談なのかもしれないがウィンドウは親父さんの仇だ。
先の戦いで死んでしまったから、それももう叶わぬ願いってやつだ。
「俺らの所に来れば良い。歓迎するぞ?」
「・・・軍属なんてこっちから願い下げだ」
ボバは一瞬こちらに視線を向けるがすぐに作業に戻りながらそう答える。
ヘルメットを被っているからその表情を読むことはできない。
「そもそもお前は俺の預かりになっているって言ったよな?」
「それはお前の都合だ。俺には関係ない」
ダメだコイツ!
我が道を行くタイプ過ぎて俺の都合なんて考えもしない。
困るんだよなぁ。
でもウィンドウは死んじまってるから最悪問題ないかな?
いやあ、問題大アリだよな。
まあすぐに作戦も始まるし、うやむやにできるだろ。
俺はこの戦争が終わったらボガーノに温泉掘って悠々自適な生活を送るって決めてるんだ。
後のことは知らん。
「・・・餞別だ」
ボバはそう言うとサンタクロースが持っていそうなデカい袋を投げてよこす。
地面に落ちるとやたら堅そうな音が辺りに鳴り響く。
袋を開けるとそこには見覚えしかない物が入っていた。
「ちょっと待て、これをどこで手に入れた?」
「ジャワからだ。どうやら裏ルートで流れていたようだ」
それは岩の惑星の戦い(※)の際に基地の爆発と共に紛失したベスカー製のクローン・トルーパー・アーマーだった。
※参照:第87話~
宇宙って意外と狭いんだな()
紆余曲折あったとはいえ、元の持ち主の下に戻ってくるんだから・・・
「ん? ちょっと待て。取り戻すには“それなり”の対価が必要な筈だ」
「礼はアイツに言うんだな。れっきとした仕事の報酬だ」
ボバが顎で指し示す方向にはオーリーに高周波ブレードをチラつかせるヒュメルがいた。
その光景で感動が“多少”減少したが、それでも驚きと感謝の念が湧き上がる。
「そうか、ヒュメルが」
「俺はクローンを兄弟だと思ったことは無い。特別な感情を抱く対象でもなかった。だがアイツは—————」
詳しくは聞いていないが記憶が混濁し帝国に追われたヒュメルは成り行きでボバと行動を共にしていたのだ。
まあ“色々”あったんだろうな。
「・・・行くのか?」
いつの間にかこちらに近づいて来ていたヒュメルがボバに声を掛ける。
「ああ」
「・・・世話になった」
「仕事がある時は呼べ」
ヒュメルが無言で頷くことを確認すると、彼は操縦席に向かって行く。
随分とあっさりしているように感じるが多くの言葉は必要ないのだろう。
俺達が船から降りるとハッチが閉まり、スレーブⅠは空高く舞い上がった。
報告のない船の発進に基地がざわつくが警報が出る前に俺が大人しくさせる。
後で“作文”を書くのが大変そうだ。
はい、お疲れさまでした。
無駄話が多く、全然話が進まないこの作品もいよいよ最終局面です。
『え?この期に及んでスカリフかよ』と思う方もいらっしゃると思いますが、変に未知領域とか行かない方が逆に分かり易いかなと思いまして()
ジェダイも大幅に数を減らし、クローン製造を担っていたティポカ・シティも破壊され、帝国のクローン・トルーパーもその多くが普通の人間に置き換わっています。
時代設定としてはクローン戦争終結から数年が経過していますが起きた出来事は割と多く、時代の転換期なのかなとも思います。
あと何話で完結するかは分かりませんが、終わりは近いと思います。
皆さん、もう少しだけお付き合いください。
いつもありがとうございます。
それではまた近いうちに・・・・・