自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた 作:みどり色
みどり色です。
大変お待たせしました。
「かつて選ばれし者と呼ばれた騎士」のスピンオフを完結させていたので、こちらが後回しになってしまいました。
今後はこちらに集中していくつもりなので( `・∀・´)ノヨロシク
話は変わるんですけど、ハズブロ ブラックシリーズのヘルメットって再販とかって無いんですか・・・?
第332中隊バージョンのクローントルーパーヘルメット探しているんですけどAmazonとかフリマサイトに高額出品されている物しか見当たらないんですよね()
「ゲイレン・アーソだと?」
「博士はクローン戦争中に独立星系連合を支持していた一派に拘束されていたが、共和国特殊兵器部門所属だったオーソン・クレニックに救出されタ。その後、機動性バトル・ステーションの開発計画に協力することになル」
KXシリーズ・セキュリティー・ドロイドのK9がゲイレン・アーソについて説明する。
彼の名前には聞き覚えがある。
正史でもデス・スターの開発に携わっていた人物だ。
「そう・・・到底償いきれない罪の証がまさにこの“上”に」
そう口にするゲイレン・アーソは酷く疲れた様子だった。
整った顔には無精ひげで覆われ、年齢以上に老けて見える。
「初めは天体パワー・プロジェクトと聞いていた。戦争で疲弊、荒廃した惑星に持続可能なエネルギーを提供するプロジェクト、その復興に役立つことができる。まさに私の悲願だった。しかし、その実態は超兵器デス・スターの開発研究機関だった。私はまんまと騙された・・・友であり、恩人であるオーソン・クレニックに」
帝国が樹立した後、オーソン・クレニックは先進兵器研究部門の長官として同プロジェクトの指揮を執ったという。
しかしクレニックがデス・スター開発の指揮を執ったことなんてこの際どうでもいい。
俺には他に聞きたいことが山ほどある。
「ゲイレン・アーソ、あんたに聞きたいことがある。全て話してもらうぞ」
俺はそう言いながらクローン・コマンドーのヘルメットを外す。
ゆっくりしている時間はないが、テキトーに聞ける話でもないからな。
「今もこの上を我が物顔で浮かんでいるあのクソッタレなバトル・ステーション、あれが完成しているのはどういうことだ? 早くても20年・・・いや、今の帝国の国力ではさらに時間が必要な筈だ」
「何故そんなことを・・・君は一体?」
ただのクローンである俺が知る筈のないような情報、その態度などを見てゲイレン・アーソは少なからず動揺しているようだった。
だが彼の心情に付き合っている時間は無い。
こうしている間にも連合国軍はこの宙域で戦い続けている。
「頼む、時間が無いんだ」
「あ、ああ。そうだな、今は君が何者かは置いておこう」
ゲイレンは深く息を吸うと話し出す。
「デス・スターは完成などしていない」
「・・・? 完成していないとはどういうことだ?」
アレで完成していない?
全くもって意味不明だ。
「博士、我々はあのバトル・ステーションの威力を目の当たりにしました。事実、あの強力なスーパーレーザー砲で我が軍は甚大な被害を受け、多くの将兵、ジェダイが命を落としました」
アディスが冷静に疑問を投げかける。
ホント、こういう時は特に頼りになる。
俺は意外と頭に血が上りやすいからな。
「言い方が悪かった。バトル・“ステーション”としては完成していないのだ。今のあれは張りぼてだ。宇宙ステーションとしての役割を果たすことは出来ない」
「・・・面倒な奴だ。結論を言え」
ちょ、ヒュメルさん?
いくらなんでも言い方ってものが・・・
いや、でもそうだな。
研究者って回りくどい奴が多いと感じるのは気のせいではないだろう。
うん、結論から言いましょう時間無いしね()
「今のデス・スターはスーパーレーザー砲とハイパー・ドライブしか完成していない。いや正確にはこの二つの装置すら本来の機能を発揮していないのだ」
「なるほど、“未完成”というのはそういう意味だったのか」
ゲイレン・アーソの言葉を受けてアディスが腕を組む。
本来であれば直径160kmという気の遠くなるような大きさのデス・スター内部は何階層にも分かれており、様々な施設が設置された宇宙ステーションなのだ。
合わせて数百万にも及ぶ乗員乗客を収容できる。
それが未完成ということは・・・つまりあの球体の中はスカスカってことだな。
帝国軍の装備が一向に更新されない理由も納得だ。
大半のクレジットをあの“デカブツ”につぎ込んだせいだな。
それにこんなにも早くデス・スターが完成していた疑問も解消された。
そもそも完成していなかったんだからな。
面白くない冗談だ。
「二つの機能に関しても未完成というのはどういう意味だ?」
「デス・スターのスーパーレーザー砲は惑星をも破壊できるというコンセプトの下に研究、開発された。だが今のスーパーレーザー砲にはそこまでの威力は無いし次の発射までのクールタイムも時間が掛かる。それでも都市一つを消滅させるには十分な性能だが」
加えてハイパー・ドライブについてもまだ多用できる状態でもなく、距離を稼げる訳ではないという。
だが良いことばかりではない。
未完成とはいえ、“外側”は出来上がっているんだ。
強力な外部装甲に護られているから破壊が困難なことに変わりはない。
正史の第2デス・スターの時のように船で内部に飛び込んでリアクターを破壊するということは無理だ。
なら—————
「あんたは自分の行いを悔いている。作ったんだろう? あのクソッタレ兵器のウィークポイントを!」
驚いたような表情を浮かべるゲイレン・アーソだったが俺の投げ掛けに素直に答える。
「あ、ああ・・・その通りだ。デス・スターに備えられた排熱口、そこからプロトン魚雷を撃ち込めば内部のリアクター・コアまで連鎖爆発を起こして全体を破壊できる」
『理論的には・・・』とゲイレンが言葉を続ける。
あくまで計算に基づく理論であり、成功するか完璧には自信がないのかもしれない。
「その“理論的には”とはどういう意味なのですか?」
おいおいアディスさん、それを聞くのは野暮ってもんですぜ?
シミュレーションはしたんだろうけど実際にはぶっつけ本番になるから自信がないんだよ、知らんけど。
でも大丈夫!
正史では万事抜かりなくルークが大量殺人者になっていたから安心しな!
とにかくこれで道筋が見えたな。
手早く設計図を手に入れて、博士の安全を確保しながら艦に帰—————
「あくまでデス・スターが“完成している状態”というのが条件なのだ。今現在の内部構造ではどんな反応を起こすか見当もつかない」
オワタ☆
◇
俺達は設計図を手に入れ、博士を護衛しながら基地内を進んでいた。
コマンドーの分隊が研究者を護衛している構図、違和感ないよね?
KXシリーズ・セキュリティー・ドロイドも1体いるけど。
大丈夫だよね?
・・・大丈夫だって思い込むことにしよう。
うん、そうしよう!
なんだか本当に大丈夫な気がして来たぞ!
「お前たち、博士を連れてどこに行くつもりだ?」
「・・・あれ、おかしいな。口には出してないからフラグは立っていない筈なんだけど(小声)」
「? 何か言ったか?」
俺達は今帝国軍の士官に呼び止められていた。
階級を見る限り中尉だな。
「極秘に指令を受けています」
「極秘だと? クローンが生意気に・・・誰からの命令だ!」
クソ、こいつ面倒くさいんだけど。
極秘だってことは言えないってことだよ!
もっと言うと、お前より上からの命令だってことだわ。
だからおじさんになっても中尉のままなんだよ()
まあ、そんな命令無いんだけどさ()
「・・・クレニック長官からの極秘命令です」
「ちょ、長官の・・・? いや怪しいな、確認する!」
クレニックの名を出すと一瞬たじろぐ様子を見せるが、調子に乗って(?)呼び止めた手前、周りに居る部下に示しがつかないと考えたのか、もっと面倒な行動に移ろうとする。
相手がクローンってのも気に入らないんだろうな。
こういう輩は共和国時代から少なからず存在した。
「中尉殿」
「な、なんだ」
俺は一人静かに歩み出ると、奴にしか聞こえない声で話を続ける。
「軌道上では栄えある我が帝国、その将兵が命を懸けて今この時も戦っております。この極秘命令はスター・ダスト計画の根底に関わるものです。この施設の警備責任者を任されている中尉ならこの重要性がお分かりになられる筈」
「・・・・・」
「この極秘命令が果たされた暁には、中尉はこの作戦を成功に導いた立役者となるでしょう。微力ならが長官には自分の方からも進言いたします」
「・・・続けろ」
「イエッサー。しかしこの命令が果たされないという事になればその責を問われるのは自分だけでは無いでしょう。ここには目撃者が多すぎる・・・中尉の部下を始め、多種のドロイドも」
「うーむ・・・」
俺のテキトーな言葉を受けて、この中尉は周囲を見渡す。
『何事か』と奴の部下だけでなく、他部署の人間やドロイドも様子を伺っている。
これでは何かあった時にコイツが無関係ということにはどう考えてもならないだろう。
「中尉はご自分の職務を遂行されただけのこと。この時点で貴方の経歴に傷はつくことはないでしょう。ですが我々の任務を遅らせる、最悪失敗に終わらせたとなれば—————」
「もうよい! 貴官らに与えられた命令の確認は取れた! 速やかに任務を遂行するように!」
中尉は周りに聞こえるようにわざと大きな声を出す。
「イエッサー」
中尉殿直々に許可が出たので大手を振って通らせてもらうことにしよう。
無理やり通って問題が起きると余計に時間が掛かるからな。
「おい、トルーパー!」
やべっ、テキトー言っていたのがバレたか?
この状況で戦いになれば全員が無事で済むとはいかないだろう。
ゲイレンと設計図を失う訳ではいかない。
1人を護衛に就かせ、残りの3人(+1体)が囮になるしかな—————
「先程の話、忘れるな」
・・・欲に目が眩んだな、単純な野郎だ。
だから出世できないんだよ()
さよなら中尉殿、もう会うことはないだろう。
◇
「どうやって切り抜けタ?」
「なに?」
「先程の局面はどうやって切り抜けたと聞いていル。ワタシの計算ではあの状況を打開できる可能性ハ0.00—————」
出口に向かいながらK9が声を掛けてくる。
さっきの状況をどうやって切り抜けたのか疑問に思っているようだ。
っていうかドロイドがよくやるその“計算”とやらは当てになるのか?
参考になった試がない気がするけど。
「あー、お前が何を基準にその“計算”とやらをしているかは知らないけどな、その場のアドリブだぞ、あんな物は」
「アドリブだト?」
全く納得いっていない様子だな。
まあ別に納得できるように説明しているつもりもないけど。
「相手の容姿、話し方、立場なんかをその場で観察する。アイツは自分の能力が正当に評価されていないって思い込んでいるタイプだ。それに加えて小心者、まあ上に立つ器じゃないな」
「答えになっていないゾ」
「それはお前の受け取り方次第だ。見て、聞いて、感じて、そして考えてみな。そのご立派な頭でな」
「ワタシはドロイドだ。感じることはできなイ」
「それもお前次第だ」
俺の言葉全てに納得がいっていない様子だった。
だが言い返さずに黙り込んだということは奴なりに考えているんだろう。
良い傾向だ。
特に最近の若い奴はすぐに答えを求めてくる。
見て盗む、聞いて盗む、感じるということも時には大切だ。
自分で考え、努力しているということだからな。
おい、オジサンくさいとか言うなよ!
最近自覚しているから!
それ以上、俺の傷口をえぐらないで!
え?
そもそもK9は若いとかじゃないって?
・・・・・今日もいい天気だな。
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<惑星スカリフ衛星軌道上>
シャトルに戻った俺達は内側からシールド発生装置を破壊した。
いきなりシールドの内側から攻撃があるとは思いもしないだろう。
抵抗を受ける前に道中仕掛けて来た爆薬を起動させ、戦力の大半を奪うことに成功した。
「どうして・・・どうしてなのレイレイ!!」
そんなシャトルの機内ではオーリーが大粒の涙を流しながら拳を強く握っていた。
これまで見たことがない程の動揺と悲しみの感情に包まれているようだった。
「お、落ち着くんだ!」
シャトルに同乗しているゲイレン・アーソが心配そうに声を掛ける。
一般の兵士には遂行不可能な任務を難なくこなしたばかりだというのに、オーリーの豹変(?)ぶりを目の当たりにして動揺を隠せないようだった。
「あー気にしなくていいぞー」
「?」
なんでもないと言うような俺の雰囲気を受けて、ゲイレンは頭の上に『?』を浮かべる。
「なんでぇぇぇぇぇどうしてぇぇぇぇぇ俺ちゃんに起爆させてくれなかったのぉぉぉぉああああああ」
まあ、そういうことだ。
いつもの調子だから俺達は無視していただけだ。
ゲイレンもオーリーと俺達の様子を見て何かを察したようだった。
「・・・レイ、アルテミスに着艦するぞ」
オーリーの存在自体を無視していたヒュメルから報告を受ける。
既に俺達の旗艦であるヴェネター級スターデストロイヤー<アルテミス>には連絡していた。
「艦は戦闘中だ。少々荒っぽくなるぞ」
「あ、ああ問題ない」
俺は念のためにゲイレンに注意を促す。
それを聞いていたヒュメルはシャトルの速度を上げる。
この後も“仕事”が多く残されている。
早めに戻ることにしよう。
はい、お疲れさまでした。
デス・スターがまさかのハリボテという事実(笑
EPⅢから10年も経っていませんので内部に設置されている居住空間や各施設などを勘定に入れない&EPⅥ時点の第2デス・スターに関しては建造開始から4年?くらいという話も聞くので、今作の帝国の国力の低さを考えればこんな物かなーって()
苦情は・・・聞くだけ聞きます!
それではまた近いうちに・・・・・